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マダム・イン・ニューヨーク〜頑張っている人のための映画~



僕は映画館に足を運ぶこと、DVDやNetflixのようなサービスで
鑑賞することも含め、映画を見ることがとても大好きです。

その中で、最近友人に紹介してもらいとても感動した映画を1本、ここで紹介したいと思います。

タイトルのように特に何か新しいことに挑戦しようとしている人、すでにしている人、新しくなくても自分なりの目標に取り組んでいる人、頑張っている人におすすめしたい映画です。

タイトルはマダム・イン・ニューヨーク
2012年に公開されたインドの映画です。インド映画といえば「きっと、うまくいく」や「PK」と素晴らしい作品が多いですが、本作もそんなあたたかく素敵な一作です。

タイトル通り奥様がニューヨークに行く話ですが、あらすじを書いていきます。

あらすじ

インドで旦那と二人の子供、旦那の母親と暮らす主人公シャシはごく普通な専業主婦です。

幸せな家庭ですが、やりがいを感じる得意のお菓子作りの趣味を旦那からは軽んじられ、English Schoolに通う娘からバカにされることで英語があまり得意ではないことをコンプレックスに感じるという悩みもあります。

そんなある日、ニューヨークに住む姪っ子が結婚するというおめでたい連絡が。シャシは挙式の手伝いのために他の家族より前乗りで単身ニューヨークに渡ることになります。

初めての海外、初めての飛行機、家族と離れる、そしてなにより英語ができない!シャシは不安でいっぱいでした。

無事にニューヨークへ到着し姪家族に迎えられるもある時、カフェで英語ができなかったことで辛い経験をしてしまいます。

思わず涙がこぼれてしまうほどでしたが、そんな時目に飛び込んできたのは英会話教室の広告。シャシは挙式の準備の合間を縫って英会話教室に通うことに。

そこでは様々な国籍のクラスメイトや多様な考え方、そしてロマンスが待っているのでした、、。

これが大まかなあらすじになります。


この映画から学んだこと

僕がこの映画で学んだことは3つ。

ポジティブな思いを言葉にして伝えること

自分中心ではなくその人の当たり前を受け入れること

人への敬意を忘れないこと

です。

ネタバレにならないように紹介していきます。(鑑賞後に覗いてみるでも大歓迎です。)

①ポジティブな思いを言葉にして伝えること

プラスな言葉をかけられることは誰にとっても大きな励みになります。

それが自分の悩んでいることだと尚更のことでしょう。

「ホテルで出す料理だって趣味で作るお菓子作りだって、誰かを想って誰かを笑顔にすることは変わらない愛なんだよ」

シャシの悩みの一つだった自分のお菓子作りに旦那が理解を示さないこと。ホテルのレストランで働くクラスメイトのローランの言葉が彼女の悩みをやさしく掬い上げてくれます。

それだけではなく普段の何気ない授業風景の中でも先生が生徒に対して面白おかしく指導や指摘をして、良い質問には少し大げさでも「素晴らしい質問だね!!」と対応をしてくれます。そんな小さなことでも、自分のことを認めてもらうこと、肯定してもらうことはすごく嬉しいですよね。

僕自身、留学中に自分の英語力が上がっていないんじゃないかと悩んだ時に、友人の何気ない「発音良くなったよね!」「前は辞書使ってたのに今は使ってないじゃん!」「いつも一生懸命伝えようとしているのを知ってるよ。」そんな一言に何度も何度も助けられてきました。

なにかその人の良い部分が見えた時にすぐ言葉にして伝えることは、実は人知れず悩んでいた相手の心を少しでも溶かすことにつながるかもしれません。

相手にポジティブな言葉をたくさんかけた そんな人生でありたいですよね。

➁自分中心ではなくその人の当たり前を受け入れること

少しネタバレになってしまいますが、ある日主人公たちの先生が失恋をしてしまったうわさでクラス内が話をしていました。実は先生はゲイで、クラスメイトの一人がそのことについて軽んじた発言をしました。

シャシはその発言に対して「それはあなたにとって普通ではなくても、相手にとっては普通なこと。逆にあなたにとっては普通なことでも他の人にとっては違う変に感じることもあるの。でも心の痛みは同じ」とたしなめます。

僕たちは国籍、性別、考え方だけではなく色んな人がいる中で生きています。もちろん自分と合わない人はいると思いますが、そこを否定するのではなく、また理解しようとするのではなく、ただ受け入れることの大切さをシャシの言葉から学びました。

実は教室の外で生徒たちの話を聞いていた先生のシャシの言葉を聞いた時の安心ともうれしさとも違う、ただやわらかい表情にあたたかくなりました。

③人への敬意を忘れないこと

シャシの最大の悩みだった英語のコンプレックス。おそらくその悩みの種は身近な家族のからかいが必要以上に増幅させたのでしょう。

英会話教室で努力する中、娘の態度に「母親に対していくら何でもあんまりだわ!」と心から腹を立てる場面があります。

それでも僕が彼女を素晴らしいと思ったのは、いくら腹が立っても、悲しくても決して相手に対しての態度を変えなかったことです。自分をからかう相手、しかも娘に対してもっと感情的になってもいい条件はそろっているのです。しかし彼女は決してその選択をしませんでした。それはシャシの根底に人に対する敬意を忘れない心があるからだと感じます。

人を能力や肩書ではなく、ただ一人の人として敬意をもって接することは理想的ですが、簡単にできることではないと思います。僕自身そのことについて考えさせられる出来事が最近ありました。(ここで書きませんが、、、笑)

純粋に一人の人としての尊敬を忘れないことは、自分の心の余裕を持つことやスキを作らないことにつながると考えます。また尊敬はいずれ愛情にも変わり、心や人生を豊かにしてくれるのではないかと感じます。



私にとっては留学の前半も前半を思い出すような懐かしくも感じる映画でしたが、それだけではない生きる上で、人生や人間関係を豊かにするうえで大切なことを学ぶことができるマダム・イン・ニューヨーク

Netflixでも鑑賞することができます。この記事が鑑賞のきっかけになれば幸いです。


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