「響〜小説家になる方法」感想文
「文章書くのが好きだから、本が好きだから」
こんな理由で、僕に渡された漫画だった。
でも、最近読んだ漫画の中で上位に入るくらい面白かった。
主人公「響」は、本が好きで、自分も書く事が好きな高校生の女の子。
破天荒だな、と言うのが彼女への率直な感想だけど、少しだけ、羨ましかった。
本気でぶつかっていける事、結果を気にせず、私は私といられる所。
自分にとても正直な所。
僕なんか体裁や周りの目を気にして、あんな風になれないだろうな。やり方が馬鹿みたいに直接的過ぎる。
でもな、大人も見た目は大人だけど中身は対して変わらないって事、あるもんな。
そりゃ、喧嘩にもなるわけだ。
でも、そうやってぶつかるから彼女は敵も味方にしていく。
小説読むのが好きな文学少女とは、かけ離れた手の速さ。
同じ、文学少年(もう青年?)として、理解し難い部分もあるけど、あんな風に正直に生きられたらいいのにな、と少し思う。
天才と言われる響の書く小説、僕も読みたいなあ。
「響」は「響」として何も変わらない。
最初から最後までブレることは無い。
ひとつの事だけ貫けるってやっぱりかっこいいよな。
そういうの憧れる。
サブタイトルに「小説家になる方法」とあるけど、なる方法は直接的には書いてない。
でも、文藝界隈の雰囲気というか出版関係の事が少しだけ見えた気がした。
実際どうなのかは、わからないけど。
本が好きだからという理由で、マンガや本を入院中にいただく事が多いけど、僕はここ最近本について書いてるマンガも知って「やっぱりマンガも面白いよなあ」と思ってる。
書いてて気が付いたけど、僕は天才が出てくる本やマンガ、映画が好きだ。
「左利きのエレン」も天才だったと思う。
「響」も天才だ。
クリエイティブ系とは違うけど「博士と彼女のセオリー」や「博士の愛した数式」、「イミテーションゲーム」も天才が出てくる好きな話。
……凡人だから天才に憧れるのかも。
天才、理解されない人多いよな。
そこはなんとなく僕もそうだから解るぞ。
好きな話の傾向から、また自分を理解する。
来年はどんな本や漫画に出会うかな。
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