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村上春樹の話

ファンだとかそういう話では無くて、むしろ、どちらかと言うと苦手な作家として僕の中に居た「村上春樹」

中学生位の時に、初めて村上春樹の本を読んだ。
短編集とノルウェイの森
短編集は変な話が多かった記憶でほとんどの話を覚えていない。効率の良い竹馬とテレビピープルという話だけぼんやりおぼえている。ちょっとファンタジー?
ノルウェイの森は……短編集の感じとは打って変わって、リアルな話というか、変な生き物?が出て来たりという不思議な事は何も無い。
基本は、僕はそういう話の方が好きだけれど、これはとにかくどうしようもなく僕には読みにくくて、表現?文体?も苦手で読むのを苦労してダラダラ読んでいた気がする。登場人物にも思う所があって「もう村上春樹はいいや」と思い、彗少年は苦手な作家として分類してしまった。

そんな「村上春樹」をまた読んでいる。
友達が勧めてきたのでノリで読む事になってしまった。
あんまり好きじゃない話をしてしまった後に、友達の中ではノルウェイの森はとても心に残った作品だったという事を聞いたので、少し気まずくなって、ちゃんと読んで感想を伝えようと思ったのかもしれないけど、散々僕に村上春樹の何処が苦手か聞いた後に「俺の中ですごく印象深い本でさあ…」って話し始めるのずるいよ。笑

まあ、そんな訳でまた読んでいるのだけど……やっぱり、読みにくい。
なんだろう?と考えながら読んでいて、気晴らしに違う本を手に取り気がついた。
村上春樹はめちゃくちゃ字が多いんだ。句点の後に改行されてる所が少ない。

僕個人の好みだと思うけど、改行がある程度されている文章の方がスッキリしていて読みやすい気がする。故に自分の書く文章も改行しがちかもしれない。
小説の文章構成について勉強した事が無いから解らないけど、どういうのが良いとか理想とされる形ってあるのかな?

本も文字も好きだけど、こう上も下も文字ばかりで埋め尽くされていると圧倒されるのか読みにくい。
文字、文字、文字、、、なんだか眺めているだけで疲れてくる。頁の全てが文字みたいな頁が何ページも続くってすごい。
その不快感?でなかなかスっと読むモードに入れなくてダラダラと1章を区切り区切り読んでいた。

だんだん、文体や文字の多さにも慣れていつものペース位で読めるようになってきたのは3章に入ったくらい。


村上春樹はノーベル文学賞にノミネートされたりしていて、本を読まない人でも知っているような作家だと思う。
すごいなあと思うと同時に、中学生の頃に受け入れられなくて読まなくなってしまった作家なのが、少し勿体ない気がしてくる。

ノルウェイの森を読了した時、中学生の自分にはまだ早かったんだな、と思えたら良いなと思いながらのんびり読んでいこう。
まだ、上巻の半分くらいしか読めてないけど。

村上春樹の印象は変わるのか?

少しドキドキしている。

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