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私と古物商

〜今までのあらすじ・まとめ〜
・脱サラして開業を考えている人はまずやりたい理由を明確にする(会社を辞めたい理由とは切り離して考える)
・住環境が整ってない人は退社前に整えるべし
・退職してしばらくすると住民税の請求がまとめてくるから注意
・確定申告(電子)にマイナンバーカードが必要
・失業保険はちゃんと申請すればそこそこ(※勤務年数などによる)お金が貰えるけど結構面倒くさい

とまあこんな感じで、過去4回ではお店をオープンさせるまでの割と内面的な動きを紹介してまいりました。この他にも見て見ぬふりをしていた埋没親知らずを意を決して手術して抜いたり、店舗用の物件が見つかるまではお店が始まって忙しくなったら後回しにしてしまいそうなことをやりました。

続いて今回は…
\古物商の取得について〜!!/

リサイクル品やヴィンテージ物を扱うには古物商を取得する必要があります。メルカリなどのフリマアプリで過去自分が使っていて必要なくなった物を売る場合には不要ですが、商品として仕入れて販売する場合には古物商がないと違法になってしまいます。私はこれもGoogle大先生に頼り、古物商取得について分かりやすくまとめてくれているブログがありましたのでその通り準備を進めました。

会社を辞めてから比較的すぐ古物商取得の準備に取り掛かったのは理由があり、知り合いの古着屋さんに「古物商を申請してから発行されるまで1ヶ月近く時間がかかるから、早めに取っておいたほうが良いよ〜」と教えていただいたからです。物件が見つかりお店も準備できてるのに、古物商が中々発行されずお店がオープンできない!というパターンの方がいたようです。余談ですが私はこの古着屋さんに大変お世話になっており、一番身近な個人事業主の先輩として色々相談に乗ってもらっていました。自分でお店をやりたいような人は、組織で行動することに嫌気がさしてもう一人で自由にやりたいわ〜って感じの人も多いと思いますが(私もです)、お店をオープンさせるにあたって本当に沢山の方に支えられたし、一人では決してなし得ることが出来なかったなあ。と痛感しました。

話を戻して古物商について、具体的な取得方法はそのブログを見ればわかるのですがうまくいかなかったりなんで??と思ったこともあるのでそこをお伝え出来ればと思います。

まず古物商を取得するには自分の住んでいる(※物件が決まっていればお店がある区域の)管轄の警察署に行く必要があります。ネットショップだけで事業を進める場合は自宅の住所で登録すれば大丈夫です。私の場合問題だったのは「近いうちに実店舗で営業を計画しているが、今はその場所が無い」ということです。

ここで私が声を大にして言いたいのは、警察に行く際
必ず事前にアポイントを取って下さい!!

そんなことは社会人であれば当然、当然ですよね。私は自ら警察署に赴いたことがなかったので、市役所に行くような感覚でアポ無しで行ってしまいました。勿論対応しては頂けるのですが、私が行った警察署は古物商担当の職員さんが一人しかいないようで担当外の人だとどういった工程で取得に至るのかしっかり理解していないという印象でした。警察の方の悪口を言いたいわけでは決してなく、恐らく激務でいらっしゃる。日常であまり対応することが無いであろう古物商まで全員が把握するってのはかなり難しいだろうと思います。当時私は何も分からなかったので何が分からないのかも分からなかったのですが、とりあえずまずはアポをとって担当の方に繋いでもらって下さい。

私は初回警察署に赴いた際、「後々店舗で営業するのであれば、店舗の住所が無いと古物商は取れない」とその時対応してくださった方に言われました。後になって古物商担当の職員さんとお話し「自宅を事業所として登録し、店舗が決まったら後から営業所として追加で申請すればok」ということを知るのですが、まあ私が担当の方にアポを取ってなかったのでいけない。私は「そうか〜やっぱ店舗の住所無いとダメなんだ〜」と素直に一旦古物商の取得を諦め、店舗物件探しを優先させることにしました。

しかしですよ、古物商を取るのに実店舗の住所が必要で、実店舗を営業するのに仕入れをしなければならなくて、古物商を持っていれば古物市場に行けるのに、古物市場に行くには古物商が無ければいけない…?どういうとんち?って思いましたね。物件が見つかるまでは古物商取ってネットショップはやろうと思っていましたが、それも出来ないなあ…なんて思いながら物件探しに七ヶ月程費やしました。自分の希望に沿った物件が出てくるかどうかだけは本当に「縁・運・タイミング」でしかないので。勿論どれだけ一生懸命探すかという努力にも左右されると思いますが、努力だけでどうにかなるものでもないのです。

2021年12月に退職してからちょっと休んで、2022年の2月くらいから1回目の警察に行ったりお店のSNSアカウントを作ったり物件探しなどを並行して始めました。失業給付を受けながら出来る範囲でバイトをして生活し、半月分ずつ貰っていた給付が8月になって終了。物件も出で来ず。私は思いました。

「ヤバい────、、、、!」

私は開業準備にかける期間を「最長で一年間」と決めていました。物件を探すのに2年以上かける方も居るし、正直一年という長さに何の根拠も無かったのですが単純にそれ以上はお金が持たないと思ったからです。失業給付が終わる頃、私は会社員時代とは違ってアルバイトという以前に比べそこまで責任のない仕事がなんだか心地よくなってしまってもいて、このままだと30代フリーターで甘んじてしまう…(※30代フリーターを非難している訳ではなく、目的があって会社員を辞めたのに!というニュアンスです。)そして今はプラスで失業給付あるから良いけど無くなったらヤバい…!とにかくヤバい!店舗物件の候補でちょっと微妙だな〜と思っていた所に妥協して決めて無理やりにでも進めるべきか、そもそも何のコネも経歴も無い私に店舗物件なんて借りられないのか…などと思い悩み、

「とりあえず、バイト続けながらネットショップだけやろう!」

と決心しました。先程ちょこっと触れた仕入れに関しては、会社在籍中にちょっとずつ集めていたものや親戚や知り合いから譲ってもらったり買い取らせてもらったものがあったのでそれで最初は何とかしました。

とはいえネットショップも古着を扱う以上古物商が無いと営業してはいけないので、BASEでURLだけ作っておき(古物商の申請に記載が必要です)半年振り2回目の警察署に向かいました。2回目は警察署に事前にアポイントを取っていたので、古物商の担当者の方に対応していただきました。(ちなみにBASEでの古物商取得に「URL使用許諾」という書類をBASE側に申請して警察に提出する必要があるのでこの後何回か警察署に行くことにはなりました。)なんやかんやで無事古物商を取ることができたのですが、もし店舗物件が見つかった時また一から申請しないといけないのか…?だとしたらめっちゃ面倒臭いし2万近くかかる手数料が倍かかるとなるとキツいなと思い聞いてみると、「店舗が決まったら後から営業所として追加で申請すればok」とのこと。良かった〜!と思いつつ、

「あれ?じゃあ最初に警察行った時言われた、店舗物件の住所が無いと駄目ってやつはなんだったんだ─────?」

結論:警察に行く前にちゃんとアポとって担当の部署の方を呼ぼう!!

最初から担当の詳しい方にお話きけていれば物件探ししてた7ヶ月間の合間に古物商とってネットショップも仕入れもできたな〜、、、!とこの時思いましたが、この時古物商を申請して発行されるくらいのタイミングで丁度現在の物件が見つかりました。「決まる時は一気に色んなことが進む」と冒頭でお世話なった古着屋さんに言われましたが本当にその通りで、そこからは急ピッチでお店作りが始まりました。

こんなところで続きはまた次回。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。

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