スサノケンタロウ(Kentaro YANO)

脚本家 脚本作品『STEEL ANGIE』https://youtu.be/oQL5f…

スサノケンタロウ(Kentaro YANO)

脚本家 脚本作品『STEEL ANGIE』https://youtu.be/oQL5faE30vA 仕事のご依頼はsusano.kentaro191@gmail.comに、ご連絡ください

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■何をするニュースレターか。 独学で学んだ脚本執筆と自主映画製作の体験からくる実地的な側面から開設する古今東西の映画についての解説記事。 ■活動方針・頻度 原則として、日本で劇場公開もしくは配信されている作品から一つを選び、独自の視点で解説していく。 出来れば最新作を中心に取り上げたいが、昨今の不安定な海外情勢の流れから、隔週での更新頻度を心掛けたい。 その上でネガティブな評論や批評ではなく、常に創造的な解説文を心掛ける。 ■どんな人に来てほしいのか 映画を愛好する人。そして映画をこれから知ろうとする人。映画マニア向けというわけではなく、幅広く作品の事を知りたいけれど、情報が多すぎてなかなか入っていけない一見さん向けでもある。 ■どのように参加してほしいのか。 間口は広く、ポジティブに映画や文化、芸術に向き合う人。作品を人生のガス抜きにするのではなく、人生の糧にすることに抵抗をもたない人。そしてそれは、映画について偏った知識をもたないすべての一見さん、素人が対象である。

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    単発の映画評や映画コメントについて集めた知的娯楽マガジン。私のなりの私見と独断と偏見を伴った面白さのみを追求した拾遺集である。

  • YANO/SUSANO Anthology

    脚本家・作家矢野堅太郎(凄乃剣太郎)の小説・脚本・詩を集めたアンソロジーであり、拾遺集である。

最近の記事

オッペンハイマーの原作を読み返しているが、トリニティ実験が成功した単行本上巻まではどちらかというと読むのが苦しかったが、下巻オッペンハイマーが自責の念に駆られ、また赤狩りを含めた反共産主義の嵐のなかで猛烈に追い詰められていく姿を読み進めるのが、どんどん楽しくなるのは何故だろう。

    • オッペンハイマーを見て、原作のアメリカン・プロメテウスを再読しているのだが、些細なところを一つ。 兄ロバートと、弟フランクのオッペンハイマー兄弟と、監督であり兄でもあるクリストファーと弟のジョナサン・ノーランがダブって見えるのは気のせいだが、面白い符号に感じる。

      • noteで80回目のスキをいただきました。 まことにありがとうございます。 私のような奇特な人間の記事をどのような形であれ見ていただいた上に、反応をいただけると大変励みになります。 私から見る物事というのはおそらく他の人とだいぶズレているので、面白がってくだされば幸いです。

        • 私がnoteを書くときというのは往々にして蟠りや苛々や言葉にならない悶々としたものが心の中に沈殿しているときに限って吐き出したくなる。言葉にしたくなるが、意識的にこれは自重(出来る時は)しているつもり。ネットにも出さない意見の一つや二つ、タブーでなくても誰しもあるのが普通だ。

        オッペンハイマーの原作を読み返しているが、トリニティ実験が成功した単行本上巻まではどちらかというと読むのが苦しかったが、下巻オッペンハイマーが自責の念に駆られ、また赤狩りを含めた反共産主義の嵐のなかで猛烈に追い詰められていく姿を読み進めるのが、どんどん楽しくなるのは何故だろう。

        • オッペンハイマーを見て、原作のアメリカン・プロメテウスを再読しているのだが、些細なところを一つ。 兄ロバートと、弟フランクのオッペンハイマー兄弟と、監督であり兄でもあるクリストファーと弟のジョナサン・ノーランがダブって見えるのは気のせいだが、面白い符号に感じる。

        • noteで80回目のスキをいただきました。 まことにありがとうございます。 私のような奇特な人間の記事をどのような形であれ見ていただいた上に、反応をいただけると大変励みになります。 私から見る物事というのはおそらく他の人とだいぶズレているので、面白がってくだされば幸いです。

        • 私がnoteを書くときというのは往々にして蟠りや苛々や言葉にならない悶々としたものが心の中に沈殿しているときに限って吐き出したくなる。言葉にしたくなるが、意識的にこれは自重(出来る時は)しているつもり。ネットにも出さない意見の一つや二つ、タブーでなくても誰しもあるのが普通だ。

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        • 映画のススメ
          24本
          ¥600
        • YANO/SUSANO Anthology
          2本
          ¥600

        記事

          元も子も無いが、今は誰もが言語化したがっているように見受けられる。が、自分や他者を含めるのみならず、森羅万象あらゆるものを言葉に置換しようとするのは、必ずしも良いこととは思えないのだ。空白にとどめておく。empty、衝動やフィーリングと呼ばれるに留めておくのもアリなんじゃないか。

          元も子も無いが、今は誰もが言語化したがっているように見受けられる。が、自分や他者を含めるのみならず、森羅万象あらゆるものを言葉に置換しようとするのは、必ずしも良いこととは思えないのだ。空白にとどめておく。empty、衝動やフィーリングと呼ばれるに留めておくのもアリなんじゃないか。

          加点方式だと、基本的に言語化するにしても記憶にとどめるにしてもプラスの事柄しかなく、またなんの規範も必要ないため、他人の視線や評価が自分の意見をマイナスに変えることはほぼない。個人の(または私人の)楽しさ、愉しさを追求して見るため、ハズレの映画に当たったことがない。

          加点方式だと、基本的に言語化するにしても記憶にとどめるにしてもプラスの事柄しかなく、またなんの規範も必要ないため、他人の視線や評価が自分の意見をマイナスに変えることはほぼない。個人の(または私人の)楽しさ、愉しさを追求して見るため、ハズレの映画に当たったことがない。

          私の価値判断の一つに加点方式で物事を見る、というのがある。面白い部分を積極的に記憶にとどめ、評価する方式で、独断と偏見にまみれているが、この方式で物事を眺めると、はっきりいって損をしない。私自身はこのやり方を通して、例えば映画でもつまらないものを見たことがないのだ。

          私の価値判断の一つに加点方式で物事を見る、というのがある。面白い部分を積極的に記憶にとどめ、評価する方式で、独断と偏見にまみれているが、この方式で物事を眺めると、はっきりいって損をしない。私自身はこのやり方を通して、例えば映画でもつまらないものを見たことがないのだ。

          具体的な名前を出しても仕方ないのだが、一つ言葉にした方がいいと思い、乱筆ながら書き残す。

          具体的な名前を出しても仕方ないのだが、一つ言葉にした方がいいと思い、乱筆ながら書き残す。

          有名・無名に限らず訃報のニュースをよく見る。知っている人もいれば、知らずに過ごしてきた人もいる。しかし死だけが平等に、無作為に訪れるため、そのニュースを見るたびに、私は不思議な感慨に駆られる。影響力の大小もそこでは通用しない。メメント・モリ、この言葉の重みを、私はよく噛み締める。

          有名・無名に限らず訃報のニュースをよく見る。知っている人もいれば、知らずに過ごしてきた人もいる。しかし死だけが平等に、無作為に訪れるため、そのニュースを見るたびに、私は不思議な感慨に駆られる。影響力の大小もそこでは通用しない。メメント・モリ、この言葉の重みを、私はよく噛み締める。

          SNSの危険性を上げだしたらキリがないが、一つ大事なのは自分の頭のなかにある想念、概念をいくらでも言語化し、ネットの洪水の中に放流出来てしまうことだ。そして、その事に対する責任や呵責は、残念ながら本人の中に発生しようがない。法的なものはあるだろう。だが、心根から感じることはない。

          SNSの危険性を上げだしたらキリがないが、一つ大事なのは自分の頭のなかにある想念、概念をいくらでも言語化し、ネットの洪水の中に放流出来てしまうことだ。そして、その事に対する責任や呵責は、残念ながら本人の中に発生しようがない。法的なものはあるだろう。だが、心根から感じることはない。

          他の人からすれば些細なことかもしれないが、私からすれば正直放心してしまう出来事があったので、詳しく書くことがあればいずれ。

          他の人からすれば些細なことかもしれないが、私からすれば正直放心してしまう出来事があったので、詳しく書くことがあればいずれ。

          ジョーカー2だが、予告編が早速公開され視聴。今回はレディー・ガガ扮するハーレクインとの邂逅が見ものだが、作品としては既存楽曲も使ったミュージカル調の作品になるとのこと。ダンサー・イン・ザ・ダークやシカゴといったダークな味わいのミュージカルとの類似も叫ばれているし、公開が楽しみだ。

          ジョーカー2だが、予告編が早速公開され視聴。今回はレディー・ガガ扮するハーレクインとの邂逅が見ものだが、作品としては既存楽曲も使ったミュージカル調の作品になるとのこと。ダンサー・イン・ザ・ダークやシカゴといったダークな味わいのミュージカルとの類似も叫ばれているし、公開が楽しみだ。

          JOKER2の予告編が今日にも出るということで、今回楽しみにしているのだが、その楽しみ方が普通と違うんじゃないかと思ったので少し言語化してみる。 まず、DCコミックスに基づくバットマンの敵役であるジョーカーではなく、一種、怪獣映画の怪獣として見ている自分がいた。

          JOKER2の予告編が今日にも出るということで、今回楽しみにしているのだが、その楽しみ方が普通と違うんじゃないかと思ったので少し言語化してみる。 まず、DCコミックスに基づくバットマンの敵役であるジョーカーではなく、一種、怪獣映画の怪獣として見ている自分がいた。

          アラビアのロレンスとオッペンハイマーは似ている。が違うところもある。そこをひもとくと大分わかるんじゃないだろうか。まず、戦争で活躍した人物であること。そして、その活躍によって不可逆的に歴史を変えてしまったこと。三つ目に戦後での評価が少しずつだが、結果大きく変わっていったこと。

          アラビアのロレンスとオッペンハイマーは似ている。が違うところもある。そこをひもとくと大分わかるんじゃないだろうか。まず、戦争で活躍した人物であること。そして、その活躍によって不可逆的に歴史を変えてしまったこと。三つ目に戦後での評価が少しずつだが、結果大きく変わっていったこと。

          オッペンハイマーは、イギリス人監督によるフラットな視点があってこそ、これだけの影響力を持つ作品になったと考える。日本人やアメリカ人だけの視点ではここまで踏み込んだ作品にはなり得なかっただろう。そして、それは監督が今作のオマージュ元にしたアラビアのロレンスに通ずるものである。

          オッペンハイマーは、イギリス人監督によるフラットな視点があってこそ、これだけの影響力を持つ作品になったと考える。日本人やアメリカ人だけの視点ではここまで踏み込んだ作品にはなり得なかっただろう。そして、それは監督が今作のオマージュ元にしたアラビアのロレンスに通ずるものである。

          米映画として、オッペンハイマーの内容に皆が侃々諤々。製作はアメリカの制作会社であるからして、原則的には米映画。けど、これまで何度も映画の企画が持ち上がっては頓挫し続けたこの作品を完成までこぎ着けたのがイギリス人のクリストファー・ノーランであることは、作品を理解する上で重要である。

          米映画として、オッペンハイマーの内容に皆が侃々諤々。製作はアメリカの制作会社であるからして、原則的には米映画。けど、これまで何度も映画の企画が持ち上がっては頓挫し続けたこの作品を完成までこぎ着けたのがイギリス人のクリストファー・ノーランであることは、作品を理解する上で重要である。