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光舞う町プロジェクト 158/365

僕の故郷は古くからホタルの町として有名です。

起源を遡ると、江戸時代くらいになるそうです。

京都の方から、お茶と共にホタルがこの地方にやってきたと言われています。

そう考えると我が町では、何百年の歴史を誇ります。

生き物は一度途絶えたら、その種を甦らせることが出来ません。
だから、この歴史と伝統はずっと続いているということです。

何百年位に渡り、地域に愛されてきたホタル。

その姿を生で見た人は必ずその幻想的な美しさ、そして儚さに魅了されてしまうと思います。

一年のほとんどを地中や川の中で幼虫として過ごし、成虫として光り羽ばたくのはたった、2週間程度。

その2週間で、わたしたち人間の目を楽しませ、新たな生命を生み、その生涯を終えるのです。

そして、また、ホタルは里山の昆虫と言われます。

人間がこの自然界とうまく共生しながら、田畑を耕し、自然の恵みを得る。
そういった地域にホタルは現れると言われます。

人間にその姿を見せつけるかのように、儚い命を輝かせ、光り、乱舞します。

その光はわたしたち人間がうまく自然と共生出来ていることのサイン。

自然界からのメッセージです。


そのメッセージを受け取ったわたしたち、地域住民は受け継いだ長い伝統を引き継ぎ、守り、未来へ繋げていく他ないと思います。

一人一人の想いがこの町を作っています。

そんな地域の活動が

光舞う町プロジェクトなのです。