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エニアグラムについて part1~エニアグラムとは?~

皆さんはエニアグラムという性格タイプ論をご存知ですか?

心理学を色々漁ってきた僕がたどり着いた、一つの心理体系です。
心理学といえば、フロイトやユング、最近ではアドラーが有名ですが、このエニアグラム、起源を辿ると古代ギリシャにまで遡るようです。

現代用の理論体系に落とし込み、最も評価されているのが、ドン・リソ氏とラス・ハドソン氏。

エニアグラムの入門書
エニアグラム ーあなたを知る9つのタイプ【基礎編】
の著者でもあります。

これから、この本を参考にエニアグラムの世界を紹介していきたいと思います。

「自分は飽きっぽい」とか「あの人は短気だ」とか日常でも性格について考えたり、話したりすることって本当に多いですよね。

そして、自分のまたは他人の性格に振り回されたりすることも日常です。

そもそも、性格ってなんだ?いつから意識し始める?遺伝?心の癖?

忙しい毎日でそのこと自体を根底から考えることは少ないと思います。
でも、それぞれが世界を見る上では枠組みが必要で、その枠組みの形が性格なんだと思います。
例えばそれが、悲観的だったり、享楽的だったり、道徳的だったり、人それぞれ捉え方が違う訳です。

つまりその人の世界の見え方に大きく関わる大切な要素です。

エニアグラムでは人間それぞれの気質を9つの性格タイプに分けて、世界観、動機、特性などを描いています。
エニアというのは『9つ』、グラムが『形』を意味します。9つの形からなる、性格の全体性ということです。

どのタイプに診断されるかは性格診断のテストのようなものがあります。
それに答えていくのです。
これはあくまで、自己診断。実際の自分とそうなりたい自分が鬩ぎ合うこともあり、タイプの決定には慎重さが求められます。
このタイプがいつも完全であるとは言い切れないので、そこは十分な考察が必要です。
自分がどのタイプか…?やっぱり知りたくなりますよね!

簡易タイプ診断:日本エニアグラム学会ホームページより⇩


タイプ診断をすると、自分で自分を深く見つめていくことになります。

これが例えば、占星術(生年月日による診断)や姓名判断などであれば、外側から鑑定をしてもらうという方向になります。
もちろん、それも大きな世界を理解する上での大切な要素ですが、エニアグラムは質問に答えて、自分の行動や体験を顧みて、自分で選んだ結果なのです。そこは自分が出した答えでもあるので、納得がいく結果として受け入れやすいのでは無いでしょうか。

エニアグラムはタイプを診断して、それに当てはめて終わりではありません。
そこから、自己の変容やこころの成長、スピリチュアル的な探究が始まるのです。

元々の起源が大変古く、キリスト教、仏教、イスラム教、ユダヤ教が何千年にも渡って積み上げた「永遠の哲学」がエニアグラムの根底を支えています。だから大変、奥が深いのです。

人間ひとりひとりは神聖な存在でスピリチュアルな存在であるという人類普遍の原則に則り、その元々の形から、離れていく人間をもう一度統合へと向かわせる。そんなイメージです。

その時に9つに分けられたパターンをそれぞれが足掛かりにして、進めていきます。

元々人間は9つのバランスが統合された存在。それが幼少期の親との関係、発育を通して、どこかが欠けたり、こだわりが強くなったりします。その反映から9つの性格パターンが出来ると考えられます。
つまり、主に欠損から生まれてくる性格とも言えるのです。

その欠損を自覚し、自分の体験や考え方を振り返りながら、全体性を取り戻す。統合していく。
エニアグラムを理解してする上で、何度も目にするこの形。これが人類の普遍性と大きく関係あるのでしょう。

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そして、自分の内なる探究の始まりです。

そこで大切なことが『自分を知る』ということです。

そして、こういった精神的な成長を目指す上での落とし穴は何か超越的な次元に同一化してしまいがちな所。これは僕自身に自戒の念込めて、声を大にして言いたいところです。
何か崇高な存在を感じたり、外側にある答えに傾倒し、満足した気になってしまうのです。
それでは自我の要求に答えているだけ。
所詮このエニアグラムの歪みからもたらされた自動的な反応なのです。

つまり目指すのは自我を超えたところ。

その自我と向き合うことなくして高みには登っていけないと思います。

そこで、エニアグラムを通じての成長を感じる上で大切な三要素を抑えておきたいと思います。

『存在感』『自分を知ること』『体験の理解』

この三つです。
今、この瞬間に存在している感じを味わって、自分を見つめるのです。そしてエニアグラムがそれぞれに起きている体験の意味を理解する助けになります。

つまり、自分を客観視する。

例えばブログをかく。自分の思っていることを書く。体験したことを書く。
正に、こういったことが探究の第一歩。
私たちの日常にはそのヒントはたくさん隠れていて、何一つ無駄なこと無いんです。

自分を知り、その体験を理解する。

その先に自然体の存在感を感じる場所があるような気がしています。

今日は簡単にエニアグラムの導入のお話でした。

次回以降、タイプ別の説明などしていきたいと思います。

お楽しみに!