シンガーソングライターになりたい 20/365
僕の表現の原点は
シンガーソングライターになりたい!
でした。
その頃の僕は、何か心に闇を抱え、もう音楽しか望みはない、音楽だけが僕を分かってくれる!
そんなすがる思いで、音楽をやっていたと思います。
この想いはシンガーソングライターになれば解決できるはずだと・・・
しかし、現状は厳しく、シンガーソングライターにはなれませんでした。
でも、人生は続きます。
夢を諦めた後も・・・
そこから、こうして生きてきて、今も何とか生きています。(笑)
経験から言えることは、本当に何とかなるもんだと思います。
理由はきちんと説明できないけど、何とかなってしまうんです。
そういう実体験をしてきて、改めてソングライティングというものを考えてみると、自分の作った歌に二種類の世界があることに気が付きました。
それは
自分の心の世界を中心に作った歌か?
自分の知覚の世界を中心に作った歌か?
作った当時を思い返すと、ひたすら心の内側に向き合っていた時期と、目の前の世界に想いや記憶を重ねていた時期と二つの時期があります。
つまり、世界を見ていた時期と見ていなかった時期です。
世界を見ていた時期は世界と繋がっていた、連動していた。
世界を見ていなかった時期は、目をつぶって、世界を閉ざしていた気がします。
そう考えると、若い頃は全然世界と繋がれていませんでした・・・世界を閉ざして、心の世界に逃げ込むような心理状態だったと思います。
しかし、それが徐々に開かれてくるのです。
自分自身のソングライティングの歴史をみると、そんな心理的変化を垣間見ることが出来ます。
やっぱり、今の僕は世界と繋がっている、連動している歌が好きです。
でも、それまでに、重ねた闇の時期、世界を閉ざす経験があってこその、開花、開眼だった気がします。
世界と繋げて、出来たなぁと思うオリジナル曲、2曲を紹介します。
※すさのわ=森脇謙治
桜の情景と過去の恋を重ね合わせる女性の心情を描きました。
故郷のホタルと豊かな自然。そこに住む人々の温かさを歌にしました。
シンガーソングライターになりたいは叶わなくとも、こういった曲たちがこの世に生まれたことは事実。
その事実だけは永遠だなと思います。