歌が歌を歌っている
久々だった、ホント、久々だった。
歌を聞いて涙が溢れた。
今ではYouTubeを見ない日は無い。
毎日日課のように空き時間にYouTubeを見ている。
勝手にお勧めにどんどん動画が上がってくる。目についたものを適当に見ていく。
そんなある日、歌手Misiaの動画が上がってきた。
どうやら昨年辺りに中国の歌番組に出演したらしい。
コンテスト形式で得点で競われる番組。このような番組にMisia程の歌手が出るのは珍しい。コロナ禍で中国を応援するというような意味でも視聴回数が上がっていたようだった。
歌われた曲は「逢いたくていま」
ドラマの主題歌でもあったし、何度か聞いたことはあった。
番組自体コンテスト形式でやっぱり緊張感のある雰囲気。
中国のお客さんも真剣に歌声を聞いていた。
その中で歌われた「逢いたくていま」。
何だかもう神懸っていた。
コンテストだからどうのこうの、というレベルではない。
僕には「祈り」の歌声に聞こえた。
平和への願い。愛の強さ。真っすぐな想い。
人が歌を歌っているというより、歌が歌を歌っているような感覚を受けた。
世界と溶け合っている。世界がMisiaの歌声で成り立っているように見えた。
理屈じゃない感動を覚えた時、自然と涙が流れる。
現地の中国人も言葉の壁を越えて感動していたようだ。
客席で泣いている人が何人かいた。
音楽の力、歌の力を思い知ったMisiaの歌声。
魂が響いていた。