第2話 暴れまくって

⇒前回の続き

前回までは、居眠り運転による事故が
きっかけで家から遠く離れた
大学病院に搬送された経緯まで、
アナタにお話しました。


そうして、最初の手術である
大腿骨の骨折と靭帯損傷の
手術も、サクッと終わった…



はずだった。

しかし、



なぜか、ボクが恐ろしく暴れていたのである。
しかも尋常でないほど。




当時の自分の印象を、あの場にいた
看護師たちに聞いたところ。

コイツ(自分)は、
ポン中(シンナー中毒)か、
シャブ中(麻薬中毒者)だろうと思った、
と真顔で言われた。

なぜなら、それくらい暴れたからである。


ここで少しだけ、想像してみて欲しい。
たとえば、アナタが、
ある日突然、体験したことのないような
激痛に襲われたとして。
その挙げ句、食料どころか、水も与えられず、
手足を結束帯で縛られ動かせない状態のまま。

果たしてこんな状態で、
冷静でいられるだろうか!



実際、ボクは、医師や看護師に対して
睨みながら唾を吐いたり、
胸ぐらを掴んで
自らの痛みを必死にアピールしていた、
らしい…。




そんな中、両親が駆けつけた。
この頃から、
ボクは少しずつ冷静さを取り戻していった。


しかしながら、骨折の手術が施されたはずの
右脚の太ももが、どんどん腫れて
通常の2倍以上の太さになる。

若い現場の医師たちは、おかしい(・・?)となる。

まさか、、?


すると、そのまさかは的中した。


続きは、次回に

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