見出し画像

ナイトフラワーズ「新版」で何が変わったの?(コンポーネント・アート編)

この記事は、2023年12月にリリースする『ナイトフラワーズ-新版-』の制作の裏側をお話する3つ目の記事です。(最初の記事はコチラ
今回は、コンポーネントとアートの観点での変更点についてなるべく簡潔にお伝えします。それらの詳細や変更意図については4本目の記事「ナイトフラワーズ「新版」制作の裏側(後編)」で深掘りしてお話しします。


この記事の前提と留意点

・コンポーネントとアートの観点で、主要な変更点をお伝えします。全ての変更点を網羅するものではないことをご承知おきください。
この記事の内容に関するご質問には、原則お答えいたしかねます。この記事だけでは全てを正確にお伝えできないため、あくまでどのようなブラッシュアップがされたかの概観を把握するためのものとしてお読みください。ご理解・ご了承のほど、よろしくお願いいたします。
・詳細は、後日公開予定の「新版」説明書をご確認ください。
・この記事内では、宮本アシタ様により出版された『ナイトフラワーズ』を"Kickstarter版"と表記します。

1. 仕様が変更されたコンポーネント

パッケージ

パッケージサイズを 310×223×52mm に変更して平たくなりました。SUSABI GAMESの『HacKClaD CROSS FATE』とほぼ同じサイズです。

内箱(仕切り)

内箱をブリスタートレイから厚紙の仕切りに変更しました。

説明書

パッケージサイズに合わせて、B5サイズからA4相当サイズに変更し大きくなりました。ページ数は24ページで変えず、フルスクラッチで制作し直しています。

管理ボード

折りたたみ式をやめて2枚に分割し、厚紙ボードから大判カード(個人ボードと同じ仕様)に変更しました。

パトロンカード、メンターカード

カードサイズを 70×120mm から、63×88mm に変更しました。ゲストカードと同じポーカーサイズです。

個人ボード

裏面のアートをキャラクターの立ち絵にしました。メンターカードが小さいサイズになったため、キャラクターを大きい絵で見ていただける場所を用意いたしました。同時に「ゲームでは使用しない面であること」を明示する意図もあります。

また、表面にはスキルと初期タレントをボード上に印刷しました。初期タレントの台詞(フレーバーテキスト)は、各キャラクターの性格や設定を踏まえた専用の台詞になっています。

タレントカード

ランク2のタレントカードのデザインを変更し、ランク1と識別しやすくしました。

プレイヤー駒

木駒から厚紙チップ(4mm厚)に変更しました。また、貢献度を示すプレイヤー駒のみデザインを変更しました。

貢献度記録のための厚紙チップ

キャスト駒

木駒から厚紙フィギュアに変更しました。厚紙に合うアートにするため、はらセレブ様にイラストを書き下ろしていただいています。

黒服コマ

木駒から厚紙チップ(2mm厚)に変更しました。開眼のギミックがあるため、コマ立てには立てず平置きして使用します。厚紙に合うアートにするため、はらセレブ様にイラストを書き下ろしていただいています。

評価点ジュエル

アクリルストーンから厚紙チップに変更しました。

2. オミットされたコンポーネント

以下のコンポーネントは、原価低減のためにオミットしました。

・スコアシート

3. 新規コンポーネント

タレントボード

タレントカードとハビットカードを置くためのボード(個人ボードと同様の大判カード)を追加しました。ゲームのセットアップ時にカードを置く場所が明確になり、円滑な進行をサポートします。

サマリカード

サマリカード(2種・各4枚)を追加しました。

おわりに

今回のお話は以上となります。
コンポーネントの仕様変更について、Kickstarter版を買った方への対応も含めて宮本アシタ様と協議をしながら進めました。ファンの皆さまへのサポートをしっかりと意識しつつも、妥協は全くしていません。今後も「ナイトフラワーズ」が長く手に取っていただけるゲームとなるよう、精一杯制作させていただきました。

なお、「ナイトフラワーズ「新版」制作の裏側(前編)」でお伝えしました通り、後日、宮本アシタ様から説明書と印刷シートの公開を予定しております。より詳細な内容につきましては、そちらをご覧いただけますと幸いです。

次回は「ナイトフラワーズ「新版」制作の裏側(後編)」です。ここまでにお話した変更点の背景にある考え方・ノウハウや、まだ記事で触れていない細かなブラッシュアップについてお話ししたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?