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葵最中と水戸黄門

修学旅行のお土産

前回のnoteで治療中の息子が修学旅行に行けたことに触れましたが、

今回はそのとき買ってきたお土産の話です。


息子は修学旅行には小学校指定上限4000円(物価高に伴って?昔に比べだいぶ高額)ほどのお小遣いを持っていきました。

さすがは小じっかりした姉2人にレクチャーを受け、さらに甘いもの大好きな末っ子長男の息子
効率よくスイーツ(箱モノを二つとバラ売りの和菓子を5個)を中心に次の日たくさんお土産とさらにお釣りを持って帰ってきました。

さて、このバラ買いした和菓子、
お小遣いをくれたばあばや他のジジババそれぞれ1個ずつと、
我が家の5人とシェアするために1個
(肝臓への影響を意識して一個食べたいけど味見だけで我慢、と)
というつもりで買ってきたようです。

息子としては、美味しそうだから!という理由で買ってきたのですが、

味というよりは見た目に特徴がありました。
商品名は"葵最中"

徳川の葵の家紋をモチーフにしている、徳川ゆかりの日光のお土産です。


葵の家紋といえば、、
国民的テレビ番組のあの名場面が脳裏に刻まれてるある年齢以上であれば、
葵最中から水戸黄門が連想されるのは割に自然のことではないかな、と思います。

イマドキと水戸黄門

後日息子がジジババたちにお土産を届けました。

そして、そのお礼のLINEがばあばから来ました。

葵の御紋の最中いただきました
水戸黄門にご馳走さま

これを読んだ息子の反応は、、

"どういうこと!?"

買ってきた葵最中が徳川将軍家の家紋をモチーフに作っているなんてことはつゆともわかっていなかった息子。

そして、
CMやコントなどでそれらしいシチュエーションを見たこともあったはずですが、
記憶にない、ということみたいで水戸黄門については知識ゼロ。

そもそも家紋って?から始まり
私から子供たちに水戸黄門の説明することになりました。

水戸黄門と葵の御紋の説明

"『水戸黄門』ていう昔なら誰でも知ってた有名なドラマがあったんだよね。長いこと繰り返し人が変わったりしてずっと続いてたの。
今で言ったら『ドクターX』みたいな安定の設定で、決め台詞があるんだけど、

簡単に言っちゃうと、水戸の御老公っておじいちゃんが全国各地、世直しの旅をしてる話。毎回、違うところに行ったら悪い人が登場するみたいな感じ。

この人徳川光圀っていう徳川の人なんだよね
徳川家康の孫で当時とっても偉い人だったの

んで、『水戸黄門』は夜の8時からやってて、
だいたい8時35分くらいから40分くらいになると

「すけさん、かくさん、こらしめてやりなさい」

ってご老公が言ってからしばらく何人かいる部下たちと一緒に悪党と戦って、

「もういいでしょう」

って御老公言うと、御老公のお供の1人が

「このもんどころうが めに はいらぬか!?」

「ごろうこうのごぜんであるぞ、ずがたかい
 ひかえおろう」

って言ってもんどころうって言ってたのは印籠なんだけど、これをドドーンて見せるのね。

印籠ってのは昔の小物入れのことで、そこに徳川家のものだぞって、表面にこの葵の紋がついてるんだ。
でそれを見せつけると、相手は徳川の人だ!!ってなって、へへーって感じでみんなひれ伏すの。

というわけで、水戸黄門よく見てた人たちはこのマークを見ると『水戸黄門』思い出すんだよ。"

この説明を聞いた息子はといえば、
ドクターX的な決め台詞があるドラマだと分かったようでしたが、
他は納得したようなしないような?
そんな反応でした。

一昔前なら国民的なテレビ番組、日本人なら誰もがその設定やあらすじを知ってるという状況、はすでにないという世代間ギャップ、
と、敢えて水戸黄門を、全てにおいての知識習得が凸凹の小学6年生に説明する難しさを味わった一時でした。


話し終わり、水戸黄門についても時代が変わった今になって改めて考察を加えると色々見えてくるんだろうなぁ、と、懐かしく、また観たいような気持ちになりました。

そして、イマドキは需要があるときに手に取りたいものだけを簡単に手に取れる時代なので、
半強制的にスケジュールの固定されたテレビを見させられる機会も減りましたが、世代を越えた共通の何か、はどんどん減ってきてるんだな、と実感しました。

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