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部屋から飛び出して目的意識からの解脱を図る。書を捨てよ町に出よ。

最近YouTubeでひたすら
佐久間一行さんのネタやら
お散歩やらをみている

この人のネタの特徴は
「現象」「物質」を面白がるというものだ

基本的に人にはそれを使わない
(はいじぃさんをのぞいて)

ふちどりさんというコントが
私のいちばんお気に入りだ

「地味だった僕も黄色いふちどりをして
すごく目立ったから、目立たない存在も
黄色くふちどりして見つけてもらう」
的なことを話している

これは佐久間さんの笑いの哲学に
あたる部分だと思う

黄色いふちどり=笑いの部分
世の中の不思議なことを笑いに変える
そんなことを示唆している

そんな前置きはさておき
NHKの「道草さんぽ」という番組に
出ていたのでチェックしてみた

佐久間さんと植物学者の方が
高野山に入って花を観察するというもの

画面からマイナスイオン出てるんか
というくらいの癒される番組だった

わたしも道草さんぽをしたくなって
部屋から飛び出した

ウォーキングのコースとしてしか
みていなかった道路を視点を変えて
「道草をする」という風にみると
あんなにキツかった数kmの道が
あっという間に通り過ぎた

そのときにふと
「人間は地球という大豪邸に
住んでいるんだよ。
あなたがどこにいっても
私が守ってあげるから
たくさん楽しみなさい。」
という声が聞こえた

とてもやさしい声だった

私は部屋の中だけを「自分の世界」だと
無意識に感じていたのだと理解した



人間の世界は
「目的意識」が第一優先で
ゴールすることが大切だという
設定になっている

これは中毒性を伴う
かなりデンジャラスな思考だ

世の中に作り出され
物質化しているものは全て
歴史のどこかで固定されたものだ

男性は特にそれを感じやすいと思う
そして、自分も生み出さなければという
意識が肥大化してしまったときに
「目的意識」のみになってしまう

佐久間さんのR1で優勝したときの話が
すごく象徴的だった

自分のライバルが先に優勝してしまい
「俺も優勝しなければ」と
自分をとにかく追い込んでネタを作った

しかし、そのネタは上手くいかず
疲れ果てててしまった

気分転換にしばらく好きなことをして
楽しんでいたら ふと
「R1の方が自分よりあとに生まれたのに
なぜそれに囚われているのだろう」と
冷静になったという

そしてその年に優勝することになる


とにかく似たような話は
調べればたくさんある

経営者が死にかけて
「もっと楽しんでこい」と
三途の川を戻されたりとか


これは全て
「目的意識」からくる
「ゴールしなきゃ」という焦燥感

届かないときに感じる無価値感

それをとり除くために
宇宙はわざわざ失敗させている
という話だ (なんて愛なのだろう)



私たちはこの世界を
楽しむために生まれた

そしてその楽しみの
コントラストとして
「苦しみ」があることを忘れてはならない

書(信念)を捨てよ、町に出よ。
部屋を飛び出して道草をしよう。

最後までお読みいただきありがとうございます、今日もいいことありますよ!