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【CYCLING+ numazu city Ep2 《+海》】SURUGA Cycle Journal Vol. 161

沼津市がプロモーションする「CYCLING+ numazu city」。サイクリングと「何か」をかけ合わせたアクティビティコースをご案内する企画です。第2回のテーマは「海」。透明度の高い駿河湾の海岸線をサイクリング&海で遊んで、陸上からも水中からも沼津を堪能しましょう!

▼CYCLING+ numazu city

今回のナビゲーターは、静岡県東部地域の自転車文化発展を目指す「NPO法人カケルバイク」主宰の小野さん(左)と、奥様の京子さん(右)。とっても仲の良いおふたりがお届けします!

2023年7月1日に市制100周年を迎えた沼津市。さまざまな記念イベントが開催され、盛り上がりを見せています。

▼沼津市 市制100周年記念サイト

富士山と駿河湾の美しい大パノラマが広がる海岸線は、沼津の魅力のひとつです。自転車で風を感じながら駆け抜けましょう。

まずは「NUMAZUサイクルステーション静浦東」でクロスバイクをレンタルします。軽くて扱いやすいので平坦な海沿いのサイクリングにはぴったりです!

黒のヘルメットもカジュアルでオシャレです。

レンタサイクルの貸出日は金、土、日、祝日(年末年始を除く)、利用料は1日1,000円です。申込書の記入と住所等が確認できる身分証の提示が必要です。

※レンタサイクルの詳細は沼津市のホームページからご確認いただけます。

サドルの位置を調整して、ヘルメットをしっかり着用して準備OK。気合いも十分!それでは出発です。

まず立ち寄ったのは、三の浦総合案内所の近くにある「大川家長屋門」です。内浦・長浜地区の津元(つもと)大川家の表門です。江戸時代後期に建てられたとされ、沼津市の有形文化財に指定されています。

ちなみに、津元とは漁師たちを束ねて漁を取り仕切る人のことで、網元(あみもと)とも呼ばれます。

この長屋門には、戦国期から現代に至る膨大な漁民史料が残されています。その重要かつ膨大な古文書は、近世漁業の実態を知るうえで貴重な材料となっています。

※「大川家長屋門」は私邸となりますので、無断での撮影や私有地への立ち入りはしないようにお願いします。

大川家と深い関わりがあるのが、戦国時代に北条氏が水軍拠点とした「長浜城」です。

1988(昭和63)年に国の史跡に指定され、現在は史跡公園「長浜城跡」として整備・保存されています。

北条水軍が豊臣秀吉との戦いに備え小田原に集結した後の長浜城を守ったのが、当時この地の有力者であった大川氏を中心とする地元住民でした。その後、大川氏の子孫はこの地の漁師たちを束ねる津元として栄えました。長浜城跡には大川家長屋門についての説明が書かれたパネル展示があります。歴史を紐解いていくと面白いですね。

お城の1番高い場所に位置する第1曲輪(くるわ)まで進むと、内浦湾の素晴らしい景色が広がります。淡島や沼津アルプスの山々、富士山、湾内を行き交う船。この景色を見るために訪れる人も多くいます。

そして、長浜城跡は沼津の個性と魅力を表現するものを選定した、「ぬまづの宝100選」にも選ばれています。

▼ぬまづの宝100選

沼津市市制100周年にあわせて改選されました。ぜひチェックしてみてください!

道路に面した広場には、戦国時代に活躍した大型軍船「安宅船(あたけぶね)」についての展示があります。

実寸大の模型は、漕ぎ手が乗り込んだ船倉(ふなぐら)の様子を平面で示しています。サイズ感がよく分かる面白い展示方法です。模型横にあるパネルの解説とあわせてご覧いただくと、船の構造や当時の戦い方について学べます。

長浜城跡の広場から道路を挟んで向かいにあるのが「OH!MOS(オーモス)」さんです。オレンジ色の建物が特徴的です!1年を通してみかん・レモン・デコポンなどの柑橘類が並ぶ農産物直売所です。

撮影をした7月上旬には、内浦産の甘夏や東伊豆産のニューサマーオレンジが店頭に並んでいました。

また、自転車用の工具や空気入れの貸出等のサービスを提供する「バイシクルピット」の登録店です。サイクルラックも設置してあるので、サイクリング途中にお気軽にお立ち寄りください。

ここから西に向かって海岸線を進んでいきます。内浦・西浦の海岸線は、信号が少なく比較的平坦で走りやすく、体力に自信のない方にもおすすめなサイクリングコースです。

そして駿河湾越しの富士山が望める最高のロケーション!撮影日は曇り予報でしたが、スタートしてからどんどん雲が晴れていき、富士山が顔を見せてくれました。富士山は何度見ても飽きない、綺麗に見える日は思わず写真を撮ってしまう特別な存在です。

写真に収めたい景色が多くてなかなか進みませんが、それもポタリングの良いところ。海を見ながらのんびり楽しみましょう。

海岸線から少し脇道に入り、西浦地区を流れる河内川(こうちがわ)を山側の上流に向かって走ってみました。海岸線の景色からガラッと変わります。

西浦地区は、穏やかな気候と河川沿いのなだらかな傾斜地を活かしたみかん栽培が盛んです。

川沿いや山の斜面に広がるみかん畑。木々の緑がとても美しく、今にも蝉の声が聞こえてきそうです。どこか懐かしさを感じる里山の風景が広がります。

寄り道をしながら「らららサンビーチ」さんに到着しました!堤防に囲まれた穏やかな波と抜群の海水の透明度が大人気のビーチです。

今回はSUP(サップ)ボードをレンタルして、海上散歩を楽しみましょう!(※7月、8月は海水浴場シーズンのためSUP利用は禁止です)。SUPとはスタンドアップパドルボードの略で、サーフボードより少し大きいボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進むアクティビティです。

SUPボードの持ち込み利用も可能です。レンタルについての詳細は、公式サイトからご確認いただけます。ご不明点は管理棟のスタッフさんにお尋ねください。

▼らららサンビーチ

パドルの長さを調整していざ海上へ!SUP経験があるおふたりは準備も早い。ボードを持つ姿が様になっています。

堤防に囲まれた砂浜エリアは波がとても穏やかで、初めての方も安心してSUPが楽しめます。富士山を眺めながらゆったりと海上を進む、最高に気持ちがいい時間です。

白い砂浜と透明度の高さから、海水浴場シーズンには多くの人で賑わいます。撮影は海開き前の平日に行ったので空いていましたが、ハイシーズンにはパラソルやテントでビーチがいっぱいになります。

波が穏やかでほとんど風もなかったので、海に落ちることなく戻ってきました。無事終了のハイタッチ!アウトドアを楽しむ素敵なご夫婦です。

温水シャワーや更衣室も完備しているので、思い切り遊んで砂だらけになっても安心です。

海水浴シーズンは駐車場の混雑が予想されるので、自転車での来場がスムーズです。敷地内にサイクルラックがあるのでご活用ください。施錠はしっかり行ってくださいね!

SUPが終わった後は、「NUMAZUサイクルステーション静浦東」に向けて来た道を戻ります。同じ道でも往路と復路では見える景色が違うので2度楽しめますね!

「らららサンビーチ」さんの近くで石造の道標を発見しました!

側面に「西浦村」と刻まれています。西浦村は1955(昭和30)年に沼津市に編入合併した村なので、60年以上前の道標ということになります。昔の面影を感じることができる貴重な資料ですね。

脇道に入ると旧道へと続きます。自転車は小回りがきくので、小道の散策ができていいですね。

たくさん動いた後は冷たいものが飲みたくなりますよね!そんな時におすすめなのが「KUZURA CAFE」さん。2022年6月、西浦久連(くずら)にオープンしたカフェです。

西浦地区の最高傑作「西浦みかん寿太郎(じゅたろう)」を、独自の製法で加工して作ったドリンクがいただけます。お食事メニューのガーリックシュリンプもおすすめです。

コロンとした丸いカップに入った西浦みかんスムージーは、甘みが強くこってり濃厚!クエン酸みかんジュースは、コールドプレス製法で寿太郎みかんの旨味をそのままにギュッと詰め込みました!

お店の目の前は駿河湾と富士山が望める素晴らしいロケーションです。

青い空と海にオレンジが映えます。今年の夏はこれで決まりですね!

こちらもバイシクルピット登録店でサイクルラックも完備!店内や外のベンチで休憩できます。

工具や空気入れをご利用の際は、お店の方にお声がけください。

海岸線から1本内側の裏道を走っていると、趣がある通りを見つけました。車だと躊躇してしまう細い道も、自転車なら気にせず入っていけます。

こちらは伊豆石の石蔵が点在する内浦重須(おもす)地区です。江戸城の石垣にも使われた伊豆石は、質の良さと軽くて加工がしやすいことから、建築資材として利用されてきました。沼津市内には約300棟の伊豆石建築が現存すると言われています。伊豆石建築を巡ってみるのも楽しそうですね。

自転車で走って海で遊んで、そろそろお腹が空いてきました。お待ちかねのランチは「チェレステカフェ」さんです。

こちらはナビゲーターの小野さんがオーナーを務めるバーガー&サイクルカフェです。奥様とセルフリノベーションして作り上げたという、温かみのある手作りのお店です。

店内外にサイクルラックを完備、オーシャンビューの最高なロケーション。壁には自転車競技選手たちのサインがびっしり!サイクリストの憩いの場となっています。

ボリューム満点のハンバーガーは大満足間違いなし。付け合わせのポテトは外はサクサク中はホクホクでやみつきになります!

夏季限定の「タコナプププバーガー」は、ピリ辛タコソースと甘酸っぱいパイナップルで夏を感じます。しそサイダーは見た目も爽やかで、こちらも夏にぴったりです。

「ANGURI(あんぐり)バーガー」は、肉肉しくジューシーなバーガー。たっぷりのソースとフレッシュ野菜がたまりません。

説明がユニークなメニュー表にも注目です!サイクリングの途中にぜひお立ち寄りください。

最後はNUMAZUサイクルステーション静浦東にレンタサイクルを返却して、今回のアクティビティコースは終了です。

今回は平坦で走りやすい内浦・西浦の海岸線をサイクリングして、富士山が見えるビーチでSUPを楽しみました。海が身近にある沼津ならではの楽しみ方ですね。

NUMAZUサイクルステーション静浦東は、廃校跡地をリノベーションしてできた施設です。プール槽の跡地を活用した「スキルパーク」は、BMX(※)やスケートボードの練習場としてご利用いただけます。

※BMXとはバイシクルモトクロスの略で、タイヤの小さな専用バイクでレースをしたり技を競う自転車競技です。

また、ペダルのないランニングバイク「ストライダー」もあるので、小さなお子さまも楽しめます。ぜひ遊びに来てください!

次回のCYCLING+ numazu cityもお楽しみに。

【Information 1】
▼沼津市
https://www.city.numazu.shizuoka.jp

▼沼津市 市制100周年記念サイト
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/100th_anniv/

▼CYCLING+ numazu city
https://cyclingplus-numazu.jp

▼NUMAZUサイクルステーション静浦東
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/cyclist/cycling/station/

▼NUMAZUレンタサイクル「ぬまクル」
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/cyclist/cycling/rental/index.htm

▼ぬまづの宝100選
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/takara100/

▼長浜城跡
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/profile/bunkazai/siro/nagahama.htm

▼OH!MOS
https://life.ja-group.jp/farm/market/detail?id=1773

▼らららサンビーチ
https://www.lalalasunbeach.jp

▼KUZURA CAFE
https://www.kuzuracafe.com/

▼チェレステカフェ&バイク
https://m.facebook.com/celestecafe23

【Information 2】
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https://www.surugabank.co.jp/reserved/landing/road_bike/index.html?ad=numazu_pota

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