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【RIDE Oigawaで、風を切って旅しよう〜湖畔ライド編〜】SURUGA Cycle Journal Vol.66

4回に分けてお伝えしてきた「RIDE Oigawa」もいよいよ最後のコースのご紹介となりました。「湖畔ライド」は「RIDE Oigawa」に掲載されている4コースの中で最も山深いエリアを走り、井川湖周辺を楽しむコースです。

▼RIDE Oigawa
https://www.city.shimada.shizuoka.jp/fs/1/3/1/9/9/6/_/RIDE_Oigawa.pdf

「オクシズ」と呼ばれるこの辺りまで来ると、どこを走っても空気がきれいで常に森林浴しているような気分を味わえます。また、「湖畔ライド」はコース途中から約9㎞の「井川湖渡船コース」と約23㎞の「田代ロングコース」の2手に分かれます。今回は、田代地区まで足を伸ばして湖を半周する「田代ロングコース」に挑戦してきました。

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ナビゲーターは第1~3弾と同様、元ロードレース選手の田代恭崇氏とスルガ銀行サイクリングプロジェクトメンバーの田原が務め、電動アシスト自転車のデイトナポタリングバイク「DE03」に乗って、爽快に巡りました。

スタート地点は大井川鐵道井川線の終着駅である「井川駅」です。井川駅までは車なら山あいのワインディングロードを走るか、あるいは千頭駅から日本唯一のアプト式列車「南アルプスあぷとライン」に2時間弱乗ってようやくたどり着く、そんな場所です。

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大井川水系のダムの建設資材を運搬するために作られた駅でもあります。ここまで鉄道を引いてこられた先人達の偉業と、今現在も貴重なインフラとして維持し運営されている大井川鐵道さんに敬意を抱きます。

井川駅を出発して坂を下るとすぐに「井川ダム」が見えてきます。山の中でエメラルドグリーンの湖面に日光が反射してキラキラと光り、ここに古城でもあれば、海外の絵画に描かれた湖のような景観です。

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井川ダム建設については、大井川鐵道井川線の存在抜きに語ることはできません。そもそも大井川上流部の電源開発用資材運搬を目的に1927年に開通した大井川鐵道ですが、1954年当時の井川線は「大井川鐵道」ではなく「中部電力専用鐵道」として運行されていました。

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その後大井川鐵道が路線を引き継ぎ、井川線として営業を開始したのは1959年8月1日のことです。千頭駅から井川駅・堂平駅(1971年廃止)までの区間が開通、ダム建設用の資材や林業用の木材を運搬しました。中空重力式ダムとしては日本初の井川ダム、見に来る価値ありです。

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▼井川ダム
https://nanpusu.jp/history/025.html

井川ダムのすぐそばに「廃線小路」はあります。元々は井川ダムと堂平(どうだいら)広場を結んでいた架線敷で、従前使われていたレールやトンネルがそのままにノスタルジックな情緒が感じられます。

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井川湖の湖畔を散策できる遊歩道ですが、自転車でもOKです。線路上を走ることもできますが、MTBじゃないとツラいですね。今回は押し歩きです。とても雰囲気のいい遊歩道です。

▼廃線小路
http://www.okushizuoka.jp/100sen/spot/001468.html

「夢の吊橋」という名前を聞いたら、誰でも一度は渡ってみたくなりませんか。同じ名前の橋が寸又峡にもあります。同じ奥大井エリアですが別物なのでご注意ください。区別するため最近は「井川夢の吊橋」とも呼ばれています。

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全長80m 高さ50mで、床板が細いためかなりスリリングでした。渡る時はご注意ください。

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夏は山の緑と湖面のエメラルドグリーンが綺麗ですが、紅葉の時期もとても綺麗だそうです。

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▼井川夢の吊橋
https://www.surugawan.net/guide/623.html

井川の森の中には「井川大仏」が鎮座しています。井川診療所の歯科医だった佐藤平一郎氏が、60年間の健康に感謝を込めて作られたそうで、歯にご利益があると言われています。

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高さ11m、1980年11月1日に開眼しました。毎年春と秋には例祭が行われているそうです。

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▼井川大仏
https://www.visit-shizuoka.com/spots/detail.php?kanko=473

南アルプスユネスコエコパーク「井川ビジターセンター」さんは井川エリアの魅力を発信する情報ステーションで、教会風のかわいい建物です。館内の食堂で食べられる鹿肉カレーを目当てに訪れたのですが、この日は休館日でした…残念。

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オクシズ材を使用したサイクルラックもあるので、自転車でも安心して来られますね。

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井川湖にかかる橋、「井川大橋」まで来ました。全長258m、幅員は2mとちょっと狭いですが、普通車ならば通行可能な吊り橋です。車は交互通行ですね。

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橋の上からは、南アルプス上河内岳を望むことができます。湖面まで60mはあろうという高さですが、がっちりしていて自転車で走っても怖くありませんでした。渡し舟が橋の下をくぐることもありますよ。

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井川湖の奥、「田代エリア」はコースの折り返し地点にあたります。ここで楽しみにしていたのが、静岡市最北にあるおでん屋さん「てしゃまんくの里」さんです。が、しかし、こちらも本日はお休みでした。

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こちらのお店では、1本80円から静岡おでんが食べられます。ほっこり優しい味で、おすすめはタマゴです。

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また、この辺りは井川ダム最上流部の湖畔に位置し、キャンプ地として人気の高いエリアです。多くのキャンパーで賑わう「南アルプス井川オートキャンプ場」は、山奥という立地もあって、自然のきれいな空気を味わい尽くせます。

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カヌー体験もできます。

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敷地内の温泉施設も人気です。泉質は炭酸水素塩泉で、リウマチ、肩こり、腰痛、関節痛、美肌の効能があります。

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復路へ折り返しましたが、綺麗な景色の前ではやはり脚が止まります。

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井川湖の最上流部にかかった赤い鉄橋から望む井川湖の全景も美しかったです。車はほとんど通らず、木々の葉の擦れ合う音と鳥の声しか聞こえません。

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湖畔ライド、最後にご紹介するのはやはり茶畑です。

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田代エリアからの復路でも、ところどころで美しい緑の茶畑風景が目に飛び込んできます。そのたびに、日本の山里はいいなあと思いました。

今回はカジュアルなポタリングで、オクシズの自然からパワーをチャージしてもらいました。小径車ながらパワフルな電動アシストのおかげで、オクシズの険しい山間部でも余裕があります。また、ポタリングの速度域ならではの発見もたくさんありました。コンパクトな車体は、車載や輪行でも助かりますね。ふらっと行って非日常感を味わえるオクシズの自転車旅、ぜひ一度ご体験ください。

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【今回の旅路】
井川駅→井川ダム→廃線小道→井川夢の吊橋→井川大仏→井川ビジターセンター→井川大橋→てしゃまんくの里→南アルプス井川オートキャンプ場

Information
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