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【2023/7/22】札幌日帰りドライブ記・後編(留萌→北竜→雨竜→新十津川→千歳)

前編はこちら。

留萌→北竜

さて、留萌での目的は果たしたので、今度は南下します。

使うのは深川留萌自動車道です。車窓からは、留萌ダムや、留萌線の廃踏切が垣間見えます。留萌本線が廃止に至った一因に、この深川留萌道の存在が間違いなくあります。その深川留萌道から留萌線を見下ろすのは、なかなか複雑な心境にはなりました。留萌本線は役割を終えましたが、それまでに果たした功績は歴史に残り続けるんですよね。

北竜ひまわりICで降りて、北竜方面に向かいます。このインターチェンジ名から分かるように、北竜町はひまわりが名高いです。道路の街灯もひまわりになっていたり、バス停もひまわりだったりします。

@道の駅サンフラワー北竜
誠司さんありがとうございます、の矢野さん
今日じゃん

そんな北竜町で行くのは、やはり「ひまわりの里」です。日本最大規模の面積にひまわりが咲き誇る場所です。ただ、ピークは8月上旬ということで、7/22時点だとまだちょっと早く、一部区画だけ咲いていました。

あまり背丈は高くないやつ
この奥が全部咲いたら迫力すごそう
くすみカラーみたいなやつ
アメリカ産のロシア…?

このあたりで、朝買った飯寿司が食べごろになったので、食べてみました。

飯寿司(鮭)(JPY800)

感想は、まさに保存食というか、漬物というか、予想通りな感じです。正直私は漬物がそんなに好きではないので(じゃあなぜ買った)、好みではありませんでした。。まあ名物感を味わえたのでOKです。

北竜→雨竜

さて、また南下します。北竜からの道はひまわりに溢れていますが、道路脇に目をやると、田んぼに加えて、そばの花が目につきます。あまり大々的には出てきませんが、結構生産してそうです。

そばの花

国道275号をどんどん南下していくと、道の駅田園の里・うりゅうが出てきます。せっかくなので寄ることにしました。雨竜町は、北海道有数の米穀地帯みたいですね。見渡す限り田んぼが広がってるので、説得力があります。ここで、道の駅限定という言葉に惹かれて、これを買ってみました。

雨竜米揚(JPY410)

これ、本当に美味かったです。モチモチという言葉が相応しく、食感も味も素敵でした。また食べたいです。

雨竜→新十津川

ここから次は新十津川を目指すのですが、近くに珍しい場所があったので、寄ってみることにしました。

んん?なんかおかしいな?と思った方は正解です。こちら、通称「キカイダーアパート」として廃墟界隈で名高いのですが、一棟のうちに、廃墟の部屋と現役の部屋が混ざっています。左側はもう階段も崩れ去って、部屋にたどり着くことすら出来ませんが、右側の部屋は現役で人が住んでいるようです。

部屋にたどり着けない
裏側。廃墟側は窓もなくなっている

さすがに潜入はしません。写真が撮れて満足したので、新十津川に向かいます。目的地は、「新十津川町開拓記念館」です。この前、司馬遼太郎の「街道をゆく」を読む機会があり、その中で十津川の話が出てきました。それ以来、行きたいと思っていました。

入場料はJPY200
とは思えない佇まい

知らない方向けに、簡単に新十津川町について紹介します。新十津川があるなら、旧十津川もあるのでは?と思った方は正解です。新十津川町は、元々は十津川村という村が元になっています。ただ、この十津川村は、北海道にある村ではありません。なんと、元は奈良県にある村なんですね。何なら奈良県の十津川村は、日本一広い村(※)として現存しています。
※北方領土には十津川村よりも広い村があるため、施政権が及んでいる範囲としての日本一

どういうことか。奈良県の十津川村の一部が、北海道に移転したのが、現在の新十津川町なのです。

奈良県の十津川村は、その面積のほとんどを山地が占めており、独自の村落共同体として存在していました。しかし、1889年(明治22年)の暴風雨により、山崩れをはじめとする大災害が発生して、復旧困難になりました。この際、いっそのこと集団で移住しようということで、総勢2,500人もの人が北海道に入植し、新十津川を名乗ったのです。

新十津川町開拓記念館は、こうした新十津川の歴史が展示されています。山村での畑作中心の生活から稲作への移行、石狩川の氾濫、泥岩地層、冷害といった数々の苦労が表現されていて、当時の人は本当に偉い!という気持ちになりました。特に、石狩川は治水の結果、全長が100kmも短くなってるらしいですよ、知ってましたか?

2020年に廃線となった札沼線
人口推移

私は割と満足感のある展示でしたが、何と、私以外の来館者がいませんでした。何なら、私が来たので、職員の方がブレーカーをあげて電気を付けてくれた、という感じでした。立派な施設なのにそれは寂しいので、皆さんもぜひ行ってみて欲しいです。

新十津川→千歳

さあ、これで目的地は回りきったので、あとは2時間ほどかけて新千歳空港に帰るだけです。最後に空港で味噌ラーメンを食べて帰ります。

白樺山荘・味噌ラーメン(JPY950)


結局のところ、夏の晴れた日の北海道をドライブできれば何でも良いんですよね。気持ちいいので。今年の夏はもう来れなさそうですが、また遠くないうちに、季節は問わずに北海道には来たいと思います。

長々と1日を書きましたが、ちょっとでも読んで良かったと思ってもらえたら幸いです

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