見出し画像

インコと一緒にトルコへ帰国しました 続くトラブルと故障したバス

Merhaba!(こんにちは!)
トルコのエーゲ海から、surf anneです🥰

バルカン半島周遊旅からトルコへ帰国する途中で起きたトラブルについて綴っています。

前回のつづきです。

 
前回の記事 ①スコピエ空港での「お前をこの先は通せない…」
はこちらです。
気になっていただいた方はどうぞ↓↓


➁巨大なイスタンブール空港で彷徨う&恐怖の「ラストコール」

スコピエ空港~約1時間30分のフライトを終え、無事イスタンブール空港へ着きました。

ここでは、トランジットでイズミルのアドナン・メンデレス空港を目指します。

到着したのは、イスタンブール時刻で11:15

イズミル行き便の予定出発時刻は13:00
しかし、イスタンブールへ着陸直後にターキッシュエアラインズからメールが届き、出発時刻が10分早まり12:50へ変更されたとのこと。

やばい、あまりゆっくりはしていられない。

と焦りながら、サーフを抱えて一番後ろの座席から急ぎめで降りる。

焦るのには理由があります。

一度やってしまっているから。

あの時も、イズミルへのトランジットでした。
今日とまさに同じ状況です。
搭乗ゲートへやっと辿り着いた時に言われた言葉

「イズミル クローズ」

あの日の経験とあの言葉は、すっかり私のトラウマとなっています。

だから同じ状況に置かれた今、あの日の記憶がフラッシュバック。
今回はあんなミスを犯さないぞ!
(あれはミスではない、ラストコール、クローズが理不尽にも早すぎたのだ)

いざ!
意気込んで巨大なイスタンブール空港へ乗り込む。



しかしご察しかと思いますが、、私たちはまたやってしまいました。
(今回は飛行機には無事乗れました)

それにしても、情けないです。
笑ってしまいます。

イスタンブール空港を何度利用しているのだろう…

広すぎる空港も悪いけれど、広さのせいにして片づけるのはいかがかと思う。


まず最初に、乗継便専用ゲートである”transfer”へ行けば良いのに、それは分かっていたのに、
私たちは何の疑いもなく、最初に待ち受けていた広~い入国審査場に見事に飲み込まれました。(笑)

前の人たちにつられるように、いきなり入国審査をしてしまったのです。

それが最大の原因でした。

入国審査自体は必要だから問題ないけれど、ここは乗り換えではない人たち用(最終到着地がイスタンブール空港の乗客向け)
の審査場。

だから、そこを出たあとからちょっと流れがおかしなことになりました。

入国審査でスタンプをもらい、「久しぶりのトルコ入国だ~」
と喜ぶのも束の間、
その先を進むも”transfer”が見えてきません。

おかしいな、、

巨大なイスタンブール空港、ちょっと歩いても何も進捗が見えません。

時間が迫っているうえトラウマがあるので、職員さんに尋ねてみました。

「”transfer”の出発フロアはどこですか?」

「2階ですよ。2階に上ってください」

「テシェキュレール(ありがとう)」

しかし、巨大なイスタンブール空港、エレベーターもエスカレーターも探すのも一苦労。
そのために歩く歩く。

そして焦る。

結局一度出口から外(完璧な外ではなく、出発ロビー内の外)に出て、
そこからエスカレーターに乗る必要があることに気づく。

次第に小走りになりながら、広大な空港を彷徨う私たち。

そして、ようやく見つけたました。”transfer”のゲート

そこからセキュリティチェックへ。

セキュリティチェックエリアに入るには、入口ゲートの機械にチケットとQRコードをピッとする必要があった。

チケットをかざしてみる。

しかし、妙な機械音と共にエラーになってしまう。

表示されたエラー理由を落ち着いて読めばいいのに、気持ちが急ぎすぎている私の視野は狭い。
隣りの機械にかざしてみたりする。

やっぱりエラー。

すると職員さんが教えてくれた。

「あなたのチケットは国内線じゃないか?
ここは国際線だよ。」

うわ、やってしまった。
やはり焦って生まれるものなど何もない。

一刻も無駄にできないのに、来た通路を逆走し、少し離れた国内線ゲートへ並ぶ。

ピッ!

やっとQRコードが反応してゲートが開いた。

急いでセキュリティチェックへ!

ここはトルコ、動物に寛容でやさしい人たちが多く暮らす国。

スコピエ空港で体験した、恐怖の出来事はもちろん起こらず、すんなり金属探知機ゲートを通過。
サーフもヒジャブを被ったやさしそうなお姉さんに抱えられ、無事に検査終了。
私の手元へ帰ってきました。

これでようやく、搭乗ゲートへ走るのみ!と
夫の方へ気に掛けると、

夫が検査官に捕まっている!

こういう事態にならないよう、出入国の日はお互い金属系は一切身につけないようにしているのに、、
サイドに移動してなぜがボディチェックまで受けている。

その間も私は、時間を無駄にできないと、出発便を知らせる電光掲示板で搭乗ゲートを確認!

”イズミル行き 12:50 ゲート:G10A  Go gate”

「やばい!急いで!
Go gateになってる~!!」
と夫に叫ぶ。

そしてここからは長い力走が始まります。

掲示板を見た時から私は気づいていた。
10番ゲートは、確か一番奥の奥の奥だ、、、

この巨大なイスタンブール空港の端っこだ!

以前失敗した時も、今みたいに全力で走った。
その挙句言われた「ラストコール」

走りながら、あの時の光景が私の脳裏に色濃く浮かび上がってくる。

浮かび上がるたびに、無理やり消し去る。
今回まであの絶望を味わってはいけない。

だからとにかく走った。

人と人の合間を縫って、

「パルドン、パルドン(すみません、すみません」

セキリュティチェックからG10Aまでは、おそらく2~3kmくらいはあるんじゃないだろうか…
背中に背負った重たいリュックを揺らし、手に持ったサーフのキャリーバッグはあまり揺らさないようにしながら、息は切れても時折サーフに話しかけながら、とにかく走った。

動く歩道上でも、

「パルドン、パルドン」


普段からランニングをしていて良かったと、自分の足腰がこういう意外な場面で役に立つ。
でもランニングの速さでは到底間に合わない。
短距離走並みのスピードで走った。

夫は普段走っていないから辛そうだったけれど、時々後ろを振り向くと、辛そうながらもちゃんと私についてきていた。

もはや夫を待っていられない。
私だけでもG10Aに辿り着けば、どうにかなるだろう…
と、途中からはもう後ろは振り向かずに全力で走り続けた。

イスタンブール空港では、「パルドン、パルドン」と大声を出しながら、今の私たちのように全力で走っている人を毎回見かける。

そして、皆走りながら思っていることは同じだろうな、と毎回思う。

「どうして、こんなに広いんだ~〜」 


とにかく、搭乗ゲートまでの道のりが長すぎる。

一つ一つの搭乗ゲートの距離がやたらありすぎる。

ラストコールだろうと、日本の空港みたいに放送で名前を呼んでもらえないし、誰も気に掛けてくれない。
全て自己責任なのです。

どれくらい全力で走っただろうか、、


やっとG10Aの文字が見えた!

列にはまだ数人の乗客がいた!!

間に合った~~!!!


息を切らしながら、最後尾に並んでいたカップルに思わず聞いた。

「イズミル行きですか?」

「エヴェット、イズミル、イズミル」

「テシェキュレール」

掲示板をみると、ラストコールになっていました。

危なかった~~

もう少し走るスピードを落としていたら、
間違いなく「クローズ」と言われていただろう。

こうして、シャワーを浴びた後みたいに汗を流した日本人二人とインコが一羽、イズミル行き便最後の乗客として搭乗が完了しました。


席に到着すると、笑顔のCAさんがやって来て、
「インコは、窓際の席に置いてくださいね」

「タマーム (OK)」

気遣ってくださってありがたい。
これで一安心です。

久しぶりのエーゲ海


そして1時間のフライトでイズミルのアドナン・メンデレス空港へ無事着陸。

イズミルへ到着すればもう家に着いたような気分です。
ここまで来てしまえば、もう何も心配なことはありません。

どうにでもなる。


③炎天下でのバスの故障

イズミルから、自宅のあるクシャダスまではリムジンバスで約1時間。
シーズン真っ只中のクシャダス、便も増便されていて、
ほとんど待たずにバスへ乗ることができました。

スコピエ空港の免税店で買えなかったお土産も、イズミルの免税店で購入。
トルコ人へのお土産なのに、トルコで購入してごめんなさい…

あ~、もうこれでやっと帰れる、、
と安堵しながらバスで一休みする私たち。

今朝は4:00に起床した私。
車内は空いているしエアコンも効いていて快適、朝だけで精魂使い果たした私はすっかり眠気に誘われていました。

20分ほど走った頃でしょうか。

バスが止まりました。
エンジンも止まり、エアコンも切れ車内の温度が一気に上がります。

暑い、、どうしたんだ?

と眠りかけていた私は窓の外を覗きました。

どうやらここは幹線道路沿いにあるレストランの広い駐車場のようです。
乗客も何人か降りて外でタバコを吸っているのが見えます。

(誰かトイレに行きたい人がいたのかな?
タバコが吸いたくて我慢できない人がいたのかな?)

トルコのバスではよくあることなのです。
トイレはまだしも、ここで降りたいとか、タバコが吸いたい我慢できない、とかの誰かの要望で予定外の所で停車することが普通にあります。

だからこの時も、特に疑いもせず、そのうち発車するだろうと暑い車内で待っていました。

それにしても、こんなに暑いのにエンジンまで止めることはないだろう…


しかし10分くらい過ぎても運転手が席に戻る気配がありません。

サーフのために常に携帯している温度計はグングン上がる一方。
温度計の数字が30度を超えてくると車内の温度にも耐えきれず、
サーフを連れて、私も車外へエスケープ。

他の乗客たちも、暑いのか異変に気づいたのか車内から降りていく。

すると、乗客の一人が教えてくれました。

「バスが故障したみたいだよ。
代わりのバスが来てくれるみたい。」

えーーっ!

とは思ったものの、今日は早朝からすでに修羅場をくぐり抜けてきた私。

こんなトラブルはかわいいものに感じてしまいました。

「こんなのトラブルのうちに入らないよ。事故に合うこと考えれば比べ物にならないじゃん」と夫。

そう、バス大国のトルコでは毎日バス事故が発生していて、ニュースではバスが崖から転落していたり、正面衝突して炎があがっていたり、頭から血を流した乗客が担架で運びこまれている生々しいニュース映像が毎日流れています。

日本のテレビ特番で放送される、”世界衝撃映像”に出てくるような光景が毎日のテレビニュースで放映されているのです。

だから私は、正直トルコのバスに乗るのがちょっと怖い部分もあり、
整備不良のバスが炎上する前に止まってくれてある意味助かった…
とも思いました。

乗客たちは駐車場の木陰に座ったり、タバコを吸ったり、地域犬と遊んだりしながら、代替えバスが来るのを待ちます。

とはいえ、ここトルコのエーゲ海沿岸はバルカン半島に負けず暑い。
毎日35度越え。
今はまさに、一日の中で一番気温が上がっている時間帯。

バスだって、この暑さに耐えきれなかったにちがいない。

木陰とはいえ、吹く風は熱風です。
サーフは暑さに強いとはいえ、この気温はさすがに危険だし、
お土産に買ったチョコレートが溶けてしまわないか、色々心配、、

でも待つしかありません。


それにしても暑い…

トルコのバスは無料でお水サービスがあるので、故障したバスに積んであるお水を、運転手も私たち乗客も飲みながら、皆でただ耐えしのぐ長い時間。

車内から乗客の荷物を運び出す運転手さん
故障したバスから出された、
炎天下で代替えバスを待つ乗客たちの荷物


そんなふうにしながら、待つこと40分くらい。

猛スピードで駐車場に代替えのバスがやって来ました!

荷物を代わりのバスへ詰め込みます。
みんな、それぞれ自分のスーツケースを運ぼうとするも、

「私が全て運ぶから大丈夫、皆さんはバスへ乗ってください」と運転手。

運転手から謝罪の言葉こそないものの、責任を感じているのが窺えました。


乗り込んだ代わりのバスは、エアコンも効いていて快適。
皆生き返りました。

そこからバスは、クラクションを鳴らしながら猛スピードで走っていきます。
遅れを取り戻そうとしているのでしょう…

でも事故だけは勘弁、いくら遅れてもいいから安全運転でお願いしますよ~

これもトルコのバスではよくあること(笑)
日本では絶対考えられないけれど、いくら乗客を乗せていようが、前に遅い車がいると、クラクションを鳴らしあおりながら追い越していきます…

こうして恐怖を感じながらも、ようやくエーゲ海が見えてきました。

ただいま~

クシャダスのオトガル(バスターミナル)へ今度こそ本当に無事到着。

ただいま~


久しぶりの自宅アパートへ到着すると、
オーナーが長期留守にしていた部屋をきれいに掃除していてくれました。

留守にする前、「たまに換気してもいい?」
と言ってくれていたので、部屋に入ることを了承していました。

しかし換気にもほどがあり、窓を開けっぱなしにしていたのでしょう。
床が砂埃だらけ😨
バケツとモップを出してきて、床のモップ掛けをしないと部屋に入れない状況となっていました。
あらゆる箇所も水拭きしたり…

一息つけるのはまだまだ長い一日となりました。


クシャダスの海が好き
やっぱり大好きな街、大好きな風景

ともあれ、結果的には何とかトラブルを回避してサーフとクシャダスへ戻ってくることができました。

良かった、良かった😊

サーフが一番がんばったね!!
















この記事が参加している募集

サーフがずっと健康でいられるように、サーフの美味しいごはんとおやつ代として大切に使わせていただきます♡