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海外でパスポート更新 日本大使館へ行ってみた

Merhaba!(こんにちは!)
サラエボの街から、surf anneです🥰

サラエボ生活も1ヶ月が経過。
予定では今頃、次の国で新たな生活を始めているはずでした。
滞在先のアパートホテル(といっても一軒家)も1ヶ月の滞在で予約していました。

しかし予定変更し、サラエボ滞在を10日間ほど延長し過ごしています。
元々滞在していたアパートホテルは既に次の予約者が決まっており、延泊できず…
今は場所を変えて、新しいアパートホテルでサラエボ生活を続けています。

なぜ延長することになったというと、

サラエボでパスポートの更新手続きを行ったから。

パスポートの有効期限が残り1年を切っていた私と夫。
当初の予定ではトルコへ帰国してから更新すればいいや、と考えていました。
しかし、トルコ入国へは残存日数が150日以上必要であることや、イスタンブールにある日本大使館まで行く負担などがあり、どうしようか…と少し思い悩んでいた矢先。

サラエボに滞在して3日くらい経った頃でした。
旧市街から丘を登ったところにある私たちの一軒家。
その日も丘の上から見下ろすサラエボの美しい街並みに心を奪われながら坂道を下っていたところ、

「あれ、日の丸国旗じゃない!?」と夫。

指さす方を見ると、そこには風ではためく日本国旗が!

サラエボに日本大使館があることは知っていましたが、
まさか私たちの滞在先からこんなすぐ近くにあったなんて…

こんなに近くにあるんだし、ボスニアで手続きする日本人はほとんどいないだろうし、スムーズに手続きできるんじゃない?
ということで、せっかくだからとボスニアでパスポート更新の手続きをすることに。

調べたところ、オンライン在留届(ORRネット)で登録したあと、
スマホでパスポートのオンライン申請ができるとのこと。

不備がなければ申請から1週間ほどで受け取れるとの情報だったため、
早速オンライン申請してみることに。

スマホで手続きを進めていくと、どうやら滞在を証明する書類を添付する必要があると表示が。
短期滞在だからそんな証明書など何もない…
でもその項目をクリアしなければ次のページへも進めず…

「近いから大使館へ相談しに行ってみるか~」
と翌日2人で大使館へ。

日本人と対面で話すのは、じつに7ヶ月ぶり!
それだけでもなんだか嬉しく、楽しみで、そして何故かちょっと緊張してしまう…

まずは大使館の入り口にある、「日本国大使館」の漢字表記を見ただけでどこか安心してしまう私。
なんだか久しぶりに日本へ戻ってきたような錯覚になり気持ちが昂った私は、外観を写真撮影。

日本国旗がこんなに懐かしく感じるなんて…


もちろん、外には厳重な監視カメラが数台設置されてあり、スマホで撮影する私の様子を中で見ていたのでしょう.…
中からちょっとこわもて(に見えた)ボスニア人らしき男性の守衛さんが登場。

守衛さん「あなたは日本人ですか?」

「はい、そうです。パスポートを更新したくて相談に来ました」

守衛さん「日本人のスタッフを呼びますか?」

「はい、お願いします」

守衛さん「呼んできますのでここでお待ちください」

扉を開けてもらい、中に入ってすぐのセキュリティエリアで待たされる私たち。
いよいよ、日本人と日本語で話せる!
期待が高まります。

すると現れたのは、どうみても外国人(きっとボスニア人かな?)の女性。
日本人じゃないの?
あっ、外国人だけどもしかして日本語が話せるのかな?
と思うも束の間、彼女が発したのは、片言の日本語どころか、英語…

内部は撮影禁止のため、先ほどの守衛さんにスマホを預け、中に通される。

えーっ、日本人スタッフが対応してくれるんじゃないの…?💦
と思いながら…

「要件はなんですか?」
と女性に聞かれ、

「新しいパスポートを作りたいです」と簡潔な英語で答えると、

「少々お待ちください」

と中のロビーで待たされること数分。

ボスニアは小さい国なので、訪ねて来ているのは私たちだけの様子。

静まったロビーの中には、日本を紹介する広報誌や、検疫に関するパンフレット、そして壁には日本語で書かれたポスターたち。

久しぶりの日本語に囲まれて久しぶりに日本を感じながら、興奮して待っていると、

「お待たせしました」

懐かしい生の日本語が聞こえました。

見ると、そこには日本人の男性職員2名の姿が!

私と夫「こんにちは!」
(うわ~、久しぶりに生で「こんにちは」って言った気がする😭)とまた感動しながらも奥の席に案内され、いざ本題に。

私たちのボスニアへの滞在期間や、今後の渡航予定、経緯などを簡単に伝え、パスポート更新手続き手順を丁寧に教えていただきました。

私の先入観でもっとお堅いイメージがあった大使館でしたが、職員さんのお二人はとっても気さくな方で、常に笑顔で冗談も交えながら対応いただき、久しぶりの日本人とのコミュニーケーションに心が和みました。

そして話を聞いていくうちに、重要な事実が…

在留邦人が少ない国には、パスポート発給機がないため、一度私たちの情報を日本へ送り日本でパスポートを作成し、完成したパスポートを郵送でボスニアの大使館へ送ってもらう流れになるとのこと。

そのため、本来認識していた1週間ほどで手元に届くのは難しく、郵便事情もあるため3週間はかかるだろうとのこと。

ボスニアへは1ヶ月の滞在予定だったため、ボスニアにいるうちにパスポートを受け取れるかギリギリの日程。

そこで、日程的に厳しいため移動先の隣国で手続きした方が良いかと尋ねてみました。
するとボスニアの隣国、例えばクロアチア、セルビア、モンテネグロも皆同じで、発給機がなく、一番近い地域で発給機があるのはウィーンになりますね、
とのこと。
ちなみにウィーンのお隣チェコやハンガリーも微妙で、モンテネグロに関しては日本大使館自体がなく、セルビアと合同の大使館になるそうです。

結局私たちが今後渡航予定の国では発給機がなく、同じ手続きになることが判明。
それならば、とボスニアで手続きをお願いすることにしました。

手続き方法は、スマホでのオンライン申請と、大使館での窓口申請が選べますが、窓口申請だと顔写真を写真屋さんで撮影し持ち込む必要があり、私たちはスマホでの申請を選択。

当初オンライン手続きでつまづいてしまった滞在を証明するは添付書類については、短期滞在の場合は不要で、ボスニアへ入国した際のパスポートの入国スタンプを撮影し添付すれば良いとのことでした。

男性職員さんはその他の相談にも親切に教えてくださり、また何か不明点があれば、メールかお電話くださいとも仰ってくれました。

久しぶりの日本人と日本語で話せたこととやさしい対応に触れ、帰り道は心がホッとしている自分がいて、
それだけでも大使館へ行った甲斐があったなと思いました。


そして帰宅後、スマホでお互いの顔を撮影するもこれが本当に大変でした。
うまく撮れたつもりで申請しても影がある、顔が傾いている、などの理由でエラー表示となってしまいます。

ようやく成功し、申請完了しましたが、
翌日大使館からメールがあり、昨日申請した写真では顔に少し影があり無効になるため、再撮影の依頼が…
差し戻されてしまいました💦

私たちが確認する分には、影などどこに見えているのか分からないのに…
その後、撮影する部屋を変えたり、電気を点けたり消したりして色々再チャレンジするもやはりエラーの連続。
もはや自分たちで撮影することは困難なのではないか…

そして思い出す!

そういえば、トルコの写真屋さんで滞在許可書申請用に撮影をしてもらった顔写真があったはず!

しかも夫はそれをUSBにデータでもらっていた!

早速、それをアップロードして添付してみました。
すると、一発で申請完了✨

当時の夫の写真はトルコ人並みの髭面だけど…(笑)

ーーーそれから1ヶ月経過の現在ーーー

パスポートの申請は不備もなく順調に完了し、予定通り3週間ちょうどで大使館からメールが届きました。
「パスポートが届きましたので、受け取りにいらしてください」

そして先日、無事に受け取ってきました!
前回訪れた際、始めに対応してくれたこわもて風のボスニア人守衛さんは私たちのことを覚えていてくれた様子で、前回とは違い簡単に中に通してくれて、笑顔で「こんにちは」「さようなら」と片言の日本語で挨拶してくれました。

温かいボスニアの日本大使館。
小さくて日本人にとってはマイナーな国だからこそ、早く手続きが済んだのかな、なんて夫と話しています。

おかげでイスタンブールまで行く交通費も手間も省けたし、
ボスニアで手続きして良かった~というのが私たちの感想。

そして滞在先の一軒家はというと、、
パスポートの受取日は3週間以上かかる可能性もあるとの連絡を先にもらっていたため、既に次のアパートホテルを予約済み。
しかし迅速な対応のおかげで、当初の1ヶ月の滞在で十分間に合ったようです💧

結局延長は不要だったことになりますが、せっかくなので10日間延長しボスニアを満喫して帰ろうと思います!

移動した新しいアパートホテルは、以前住んでいた中心地(旧市街)から5㎞ほど離れた郊外。だから観光客も少なく、市の中心を流れるミリャッカ川沿いには緑あふれる遊歩道があり、早速毎朝ランニングしています!

大使館の日本人職員さんが、「この国は何もないから1ヶ月滞在するのも飽きるでしょうが...」と仰っていましたが、
全然そんなことありません。
私としては、もっと2ヶ月くらい滞在したいくらいです!

探せば探すほど、魅力ある酒場にレストラン、食堂があり、景色も空気も綺麗だし、今の時期は新緑と綺麗な花に囲まれているサラエボ。

観光名所が少なくたって、日本人にとってはマイナーな国だからって、それがどうした!?…と言いたい。

ヨーロッパの街並みを散策し、美味しいボスニア料理を食べ、激安酒場でビールを飲み、自然に囲まれたカフェのテラスや公園のベンチで涼み、それだけで心を豊かにしてくれる、大好きな国です。
 

毎日暑いけど、木陰が涼しく走りやすい川沿い
市の中心を流れるミリャッカ川

丘から見下ろす大好きな景色は遠くなってしまいましたが、
旧市街とはまた違う景観をとっても気に入っています。

ますますサラエボを去ることが寂しくなってしまいそうです。

そしてサーフは、引っ越しのたびに最初こそ緊張している様子を見せるものの、すぐに新しいお部屋に馴染み理解し、たくましく楽しんでくれています😊

サーフも引っ越しに慣れてきたね❤




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