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90年後半の日本が世紀末すぎてヤバい件【Falloutとオウム真理教】

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こんにちは何するためすらぷるためです。

最近「90年後半の日本」がとても気になっています。何故かというと、自分の好きな映画やマンガ、アニメとかゲームがこの時期に創られたモノが多いからです。

この時代のコンテンツは個人的に「錆びた鉄と血の匂い」がして、どこか暗い感じがします。oddworldとか押井守版の攻殻機動隊とか、リメイク前のファイナルファンタジー7とか、この感じが個人的に好きなんですけど、何故90年後半はこういう雰囲気のものが多いのか、非常に気になりました。

自分の世代はインターネットが本格的に始まる2010年代なのでもう少し後なんです。エヴァンゲリオンが終わって、涼宮ハルヒの憂鬱が流行りだした「動画サイト黎明期」というやつです。なので90年後半がどんな雰囲気だったのか、生まれてはいるんだけど思い出せないんですよね、公園でブランコに頭ぶつけて半泣きした事しか覚えてないです(汗

そういうわけで自分から見て2世代くらい前の当時の空気を理解したくてネットの記事を漁ったり本を読んだりしてました。中でも宮台真司氏の、「終わりなき日常を生きろ」はかなり参考になりました。「終わりなき日常」と言えばうる星やつらとか涼宮ハルヒのエンドレスエイトっぽいな!という軽いノリで読んだのですが、個人的に超名著でした。

色々調べて解ったのが、90年代後半の日本は今よりも無法地帯だったということです、例えばナイキのエアマックス狩り(略奪行為)が流行ったり、ブルセラショップの経営、果てに地下鉄サリン事件があったり、、、

バブルの恩恵はほとんど無くなりはじめる頃だから殺伐とした世紀末という感じで、それで私一つ気がついてしまいました。

世紀末の日本てまんまFallout(ゲーム)じゃん、、、、

Falloutの世界=世紀末の日本=終わらない日常

終末モノと言えば他にも映画の「madmax」とかアニメ「北斗の拳」とかありますが、Falloutの物語の設定が一番この当時の日本ぽいです。falloutの「核戦争後の世界」のように当時の日本は終わらない日常が始まり、「自由だけど無法地帯」という感じだったんじゃないかと。

例えばFalloutにはレイダーと言う略奪行為を働く無法者の集団が出てきます。モヒカンで廃材持ってヒャッハー!ってやつです。ナイキのエアマックス狩りの行為がそのままFalloutのレイダーですね。普通に略奪行為なので今じゃ考えられないと思います。当時ヒャッハーしながらエアマックスを乱獲してたんだろうな、まさに世紀末だ、、、

そして凄いのがゲーム内で出てくる核シェルター「Vault」の存在です。設定だとこの核シェルター内に避難した住民は荒廃した世界、危険な無法地帯である外の世界から断絶されています。(この「外と隔離されている場所」というのがポイントです)

Falloutにて核シェルターに避難する住民のポスター

しかし実はこの核シェルターは、政府が作った人体実験の場であったというのが発覚する、というオチです。Vaultはアメリカに複数作られているのですが、そのほとんどで非人道的な実験が行われているという設定です。

Vault=オウム真理教

Vaultのこの、「幻想の共同体」という設定が、オウム真理教内部で言われていたことと被って見えてくるんですよね。「外は邪悪で、私達のいるところは安心だ!」みたいな。ところが実は邪悪だと言われていた外の世界が現実で、オウム自体が紛い物だったというところまでそっくりです。

「11月戦争」計画によると、1995年11月教団所有の軍用ヘリコプターを使って東京上空からサリンを散布し、東京都民を大量殺戮する。そして日本の混乱に乗じて、の各軍隊による核戦争を誘発させる。その間、教団はサティアンに造られた屋内退避シェルターに篭り、核戦争終結後に日本を統治するというものであった

wikipedia:オウム真理教の国家転覆計画
もしかしてFalloutのネタ元ってオウム真理教なんじゃないか・・・?

ところでFalloutの新作の「Fallout76」が特になんですけど、このシリーズのゲームは何かの目標に向かってゲームする(例えばスーパーマリオだとクッパを倒してピーチ姫を助けるとか)というよりは無目的にダラダラ旅をする、という感じのゲームです。まさにこの世界観が宮台真司氏の言う「終わらない日常」というやつなんだなと、色々と繋がりました。

終わらない日常をオンラインゲームで再現する、つまりFalloutというゲームを再定義すると「世紀末の日本の、終わらない日常をメタバースにしたゲーム」だったのです!

おわり


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