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得意を伸ばせ

個性をこれほど強く活かせる時代はかつてあったでしょうか

私が子供の頃、昭和後半の話ですが、ガンプラ作成にどハマりしました

ガンプラとはガンダムのプラモデルのことです

超絶大人気商品で、どこに行っても売り切れ

駄菓子屋では、抱き合わせでガンプラを売る暴挙に出るところもありました

抱き合わせとは、全く売れもしない不人気商品とセットにして売り出す商法です

それほど人気がある商品でした

しかも当時のガンプラは白一色や他のカラー一系統のものがほとんどでした

そう

カラーリングも自分で行なわなければ、完成した時に単なる真っ白な物体だったのです

お小遣いをはたいて、あらゆるプラモデル用のカラーを揃えました

特に悩まされたのは、ガンダムの目のカラーリングです

知る人ぞ知る難しさ

黒の上に黄色(目の部分)のカラーリングが非常に難しく、ベチャッ!と黄色が滲んでしまうのです

こんな具合です

絵心ないのはすいません

どんなに細心の注意を払おうが、あの小さいスペースを小学生がカラーリングするのは非常に難しかった

クラスの友達も同じように苦労している中、なんとか自分でうまくできないかと思考錯誤しました

親にはよく叱られました

そんなバカなことばっかりやってないで勉強しろ!

それでも研究し続けた結果編み出したのです

要はガンダムの顔を上に向けてカラーリングするから、塗料が横に流れだしてしまうのです

なので、ガンダムの顔を下に向けて塗ればいいのではないかと

これが大成功でした

顔が下向きのため、余分な黄色は下に落ち、綺麗なガンダムの御尊顔を完成させることができたのです!

これを次の日クラスの子達に伝えると、瞬く間に周りに広まっていきました

自分のアイデアが広く役に立ったことがとても嬉しかったことを覚えています

さて、ここでピンと来る方もいるはずです

そう、これは立派にビジネスとして成立できるのです

それは、インターネットが普及している今の時代だからこそです

不便を便利に変えられるアイデアさえあれば、立派にビジネスとして成立します

ガンダムの目の塗色法教えます!

とかで、SNS発信すれば簡単にお小遣いぐらい稼げるでしょうね

バズります

これってほんと時代の影響が大きいです

そんなくだらないこと!

その一言が子供の可能性を潰してしまうことは多々あります


かの本田宗一郎さん

世界のホンダの創始者です

彼は何がすごいかって、誰よりも機械いじりが好きだったんです

そりゃあれだけの大企業を創設した方ですから、努力や運の良さもハンパじゃなかったとは思います

しかし、本田宗一郎さんが成功した最も重要な要素、それは

誰よりも何よりも機械いじりが好きだった

ことです

もし、ご両親が、本田さんの異常なまでの機械いじりを禁じてしまっていたら

勉強だけしてればいいと、機械いじりを没収し、可能性を潰してしまっていたら

もしかしたら世界のホンダは存在しなかったかもしれません

何かひとつ、特筆すべきものがある

それはこれからの時代を生きていくためには、重要なスキルです

立派な個性です

子供が、何か夢中になるものがある

安易に否定せずに、応援してあげるのもありです

これほど個性が強く活かされる時代です

子供の可能性を、親のエゴで潰したくないですよね


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