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シングルガラスの窓をペアガラス構造にして断熱&結露対策(2)

我が家には、ベランダのない直接外に面しているリビングに大きなガラス窓があります。冬場はそのから多くの冷気が来るので、アクリル板を使って二重構造にして断熱効果アップを実現しました。

二重構造化の部材選び

1枚物のガラス窓の大きさは、120cm × 230cmです。見ため的には、ここに同じ大きさの透明の素材を貼れば一番良いのですが、

・そのような大きなものを一人で上手には貼る、もしくは設置ができるか?
・そのサイズの透明な部材が汎用品で売っているのか?
・もろに直射日光が当たる環境なので、耐久性と温度変化に耐えられるのか?

などの課題があります。それらを念頭にネット検索すると、材質としては「アクリル板」が候補として見つかりました。アクリル板は耐候性、難燃性のある素材ですが、温度変化による膨張、伸縮がそれなりに大きい素材でもあります。

そもそも120cm × 230cmのサイズがあるのか検索したところ、見つからず、最大100cm × 200cmのものしかなかったので3分割で設置することにしました。

3分割した時、接合部をどうすべきか検討した結果、温度変化による膨張と伸縮を吸収させるために、見た目よくないですが、重ねることにしました。

サイズは、120cm × 830cm、厚さ5mm です。1枚の重さは6kg弱なので一人で設置も可能です。因みに2012年当時の値段は、カットと端面を細目仕上にして、1枚8000円弱でした。

窓枠の追加

アクリル板を窓枠に両面テープで付けることもできますが、一度設置すると外すのが大変なのと、膨張・収縮を吸収できないので、遊びをもたせて設置できるよう窓枠に一工夫細工を施します。ちょうど引き戸のような構造にします。

窓枠上部には、20mm × 20mmのL字型のパーツを窓枠のネジを使って取り付けます。アクリル板との隙間には、隙間テープを挟んで気密性を保つようにします。また、垂直方向は、角バッカーを貼り付け、固定するとともに気密性を保つようにします。

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窓枠下側は、少し浅い5mm × 15mm のL字型のパーツを、こちらは両面テーブで取り付けます。

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重なっている部分が浮いてしまうので磁石で挟む

5mm厚のアクリル板でも120cmもあるのでたわみます。窓枠部分は角バッカーで固定できるので問題ませんが、重なっている部分は少し隙間が空いてしまいます。ここを完全こ固定すると温度変化による膨張・収縮による変化を吸収できませんので、100円ショップで売っているネオジム磁石を使って挟むことにします。厚さ1cmになりますが、ネオジム磁石同士なので余裕でくっつき、隙間をなくすことができます。

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断熱効果は大きいです

アクリル板を設置することで、5cmほどの空気の層ができますので、断熱効果バツグンです。アクリス板設置前は、冬の朝はほぼ毎日、結露して窓の下に水が溜まっていましたが、アクリル板設置後は、窓の下側がうっすら曇る程度です。

ここを二重構造にしてからは、夜間の部屋の温度低下も防ぐことができ、省エネにも貢献しています。

夏は、この隙間にすだれとかを設置することで、直射日光を防ぎつつ、すだれが吸収した熱を直接部屋の温度に影響がないようにすることができます。

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