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「ところが」を意識の方向を変えて、読んでみる。

「ところが」「けれども」「すると」は、どれもおいしい接続詞です。

聞き手を緊張させたり、集中させる言葉になります。

物語を一挙にドラマチックにします。

だから、私は好きな言葉たちです。

次は、どうなるだろうとワクワクドキドキさせるから

ところが、ならない。

あれ?

転換する所だよ、ガラリとここで変えていく所だよ

と説明し

本人も重々分かっているはず

なのに、違う。

テンポがイマイチだし、迫力もない。
ガラリと変わって欲しいのに、、、


何回か読んでもらっているうちに


ハタと気がついた。


彼女は、「と・こ・ろ・が・」と文字を追っている。

そして、
そこに気持ちを乗せようとしている。


そこに気づいて、やっとこれまで、はっきり分からなかったことが


霧が晴れたように分かった。


アナウンサーやナレーターの方は
文字を大切にしている。

一語一語正確に読むことが第一だから。

その上に気持ちを込めている。

私は、文字は見るけど
気持ちが先行する。


その人物としての気持ちから入る。

その気持ちの中で、話す。

文字で言うのか

気持ちで言うのか


文字から入るか


気持ちから入るか


その気持ちの中で、本人も意識せず話すこともあるし、知らないうちに言葉があふれてくることもある。


どちらの意識にするのか

その方向を変えて、読むのを試してみると
面白いかも。


彼女に、文字を正確に読むのを横に置いて、
気持ちから入ってみて。

と言ってみたところ

見事に変わりました。

それは、迫力のある生きた言葉となりました。

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