四つ葉🍀のクローバーを一瞬にして見つける。

6年前のとある朝、いつもの道を歩いていたら、ふと、四つ葉が目に飛び込んで来た。

そう、本当にその四つ葉だけが、一枚はっきりとまるで意志を持っているかのように、現れ出た。

それが、私と四つ葉のクローバーとの始まり。

そしてそこから、どこに行っても、ひょいとクローバーの集まっている所をのぞくと、必ず四つ葉と目が合うようになった。

どうやって見つけるの？
と必ず聞かれるのだが、見つけるというより、やはり最初みたく目に飛び込んでくるのである。

自分でもわからない。

一瞬で目に入ってくることが多い。

ある野原では、3０枚以上みつけて、もうあとの人にとっておかなくては、とストップしたりした。一枚見つかると、近くで多くあることが多い。

その四つ葉と出会った年に、ある決断をし、人生の方向を変えた。
それは、わたしにとってはかなりの大きな決断で、一か八かの賭けでもあった。

不安と期待、複雑な気持ちで過ごした。
でも、やってみたいこと、思いついたことはどんどんやってみた。
やるしかなかった、自分が動かない限り何も進まない。


その後も四つ葉はおもしろいほどみつかり、せっせと周りの友人、知人にもらってもらった。

はじめて出会った人にも挨拶代わりに渡していた。
その中で谷川俊太郎さんには、ちょっとやぶれた四つ葉しか持ち合わせていなくて、笑って受け取って貰ったけれど、残念な思い出になっている。

経済的にはきつかったが、私は好きな時に好きな場所で、好きな作品を語らせてもらい、また朗読をやりたいという仲間をも持つことが出来た。
毎日、好きな仕事に没頭できる喜びを味わえた。

すべては、あの6年前の四つ葉から、始まったことだ。
四つ葉が背中を押してくれた。

ところが、ある時からぱたっと四つ葉を見つけることができなくなった。

あれだけ、一瞬で見つけられたのに。
見つけられないことの方が不思議なくらいだったのに。
それが今度は、どんなに探しても、1枚も。

私は、自分の描いた生き方が出来るようになってきたから、今は幸せだから、もう四つ葉は要らないんだな、だから現れないんだ、と思うようにした。

それでも、ちょっぴり残念。
誰かに渡して、また喜んでもらいたかった。

引っ越しをし、クローバーがあたり一面に広がっている河原を毎日のように散歩しても、それは同じだった。

そうして3年ちかく、四つ葉とは無縁だったと思う。

それが、今年5月になって、パッと四つ葉が目に飛び込んできた。
ぎっちり密集している中で、それだけが大きくはっきりと、
「私、ここにいます！！」って。

びっくり！！
ああ、また見えるようになった、と。

それからは、また以前と同じで、いつでも見つけられるようになっている。

特に昨日は、道を歩いていたら、ここをぜひのぞいてごらんなさいと言われたような気がして、初めての場所で8枚見つけた。他でも2枚。

その全部が一瞬一瞬で、「ここです、ここにいます。」みたいに。

．．．不思議。

また、ここから変化していくのかもしれない。

もっと具体的に、私の望む生き方ができるようになっていくのでは、と調子のいい事を思っている。
これからまた、どんな展開になっていくのか、いや、どんな展開にしていくのか、私は私に期待する。

四つ葉のクローバーは、幸運のしるしだと信じて。

四つ葉🍀のお裾分け、どうぞ。
遠慮なく幸せになってください。