LaTeXを使ってみたって話
クリスマスも終わり、いよいよ年末への支度で人々が慌ただしく動くある日、いつもの堤防でマロとミケが会話をしています。
ミケ:ん~と、ここをこう言う風にして…。
マロ:ミケ~、何してるの?
ミケ:ん~、今ねちょっと資料を作ってるの。
マロ:資料?
ミケ:そう、数学のね。
マロ:ならなんでvscode開いてるの?資料作るならワードかパワポじゃない?
ミケ:実はね、LaTeXを使ってるんだ。
マロ:らってくす?
ミケ:ちがうちがう、「ラテフ」!文章作成ツールでワードみたいに文章が書けるんだよ。
マロ:へえ、でもワードと何が違うの?
ミケ:えーとね。じゃあそれを含めて今回はLaTeXについてかるく紹介しようか。
マロ:おお、楽しみ。
どうやら今回は、「LaTeX」というものについてミケが紹介するようです。
まずLaTeXとは?
まずLaTeXとはって感じだと思うから、ウィキペディアで調べてみよう。
なんか難しく書いてあるね。要はワードみたいに文章が書けるってことさ。
LaTeXは数式処理が得意!
ワードみたいに文章が書けるんだったらワード使えばいいじゃん。
確かにその通り。でもワードに比べてLaTeXにはある特徴があるんだ。
それは数式処理が得意だってこと!より具体的に言うなら、数式が美しく書けるんだ!
例えば以下の数式をワードとLaTeXそれぞれで入力してみるとしよう。
$${f(x)=\frac{d}{dx}\int_a^xf(t)dt}$$
有名な微積分学の基本定理だけども、これをワードとLaTeXで比べると…。
ワード
LaTeX
どうかな、LaTeXのほうがきれいじゃない?
さらにワードだとフォントは「Cambria Math」のみ(しかもこれは癖がある)だけど、LaTeXだと様々な選択肢があるんだ。
ワードって重いよね
ワードで図表が多い文章を書いてると、作業途中で重くなって作業がはかどらないってことがあるよね。
でもLaTeXなら心配無用!LaTeXは図表をプログラミング言語みたいにコードで呼び出して取り込むから、pdfファイルにしたりするまで画像の表示がなく、重くなったりすることがないんだ。
手をキーボードから離すことなく作業できる
ワードって図表を入れるときや、モードを切り替えるとき、装飾するときなどにいったんマウスでそれぞれのボタンをクリックしたりしないといけないよね?
でもLaTeXならキーボードから話すことなく作業ができる!
なぜなら、$${\pi}$$などの記号は\piという風に書くことで特殊文字もキーボードのみで完結するし、装飾も同様に文字サイズを大きくしたかったら\Hugeという風に書くことでキーボード上で完結するから!
図表もコード上に書けばいいしね。
アップデートが長い
とはいえ、LaTeXにも面倒なことがあって、それはアップデートに数時間かかるってことだ。
毎年LaTeXのディストリビューションは更新されるんだけど、そのたびに数時間待たされるのは面倒だよね。
アップデートだけじゃなくて、はじめに環境を整える際も数時間かかったりするんだ。
でもこれはあくまで環境に依存していて、僕の場合はうまく必要なものだけを選んだから30分くらいで済んだんだけどね。
実はワードでもLaTeXは使える!
今までの話を聞いて、ちょっと自分には敷居が高いなぁって感じた人はワードのLaTeX記法から入ってみるといいかもしれない!
\fracや\sinなどが使えるから、早く数式が打てて便利だよ!
最後に
ミケ:…というわけさ!
マロ:ふむふむ~、なるほどね~。
ミケ:マロも今度なんか自分の研究発表するときはLaTeXを使ってみたら?
マロ:おお!でも僕のパソコンは貧弱だからなぁ。
ミケ:ならクラウド上でできるやつとかを使ってみるといいんじゃない?最近は会員登録すれば無料で使えるのもあるみたいだし。
マロ:へえ~、僕も調べてみようかな。
ミケ:うんうん、それがいいと思う!
マロ:そういえばさ、この前のあの話なんだけど…。
ミケ:…へぇ、それは面白そうだね。
二匹はこたつの中でゴロゴロしながら、飼い主さんが返ってくるまで談笑していました。
追記(今日はクリスマスだったので….)
マロ&ミケ:それでは皆さん!メリークリスマス!
by ミケ
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