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3.11から10年、わたしたちの今 vol.05 - France 2013 (ル・マン24時間耐久レース90周年記念大会)

2013年、ルマン24時間耐久レース90周年記念大会が開催されていたフランスでSupport Our Kids フランスホームステイプログラムを実施。参加した子どもたちの今をお伝えします。


SOK121 LIA

世の中にはいろんな人がいるんだなと思いました。心から優しい人や見かけだけの人、自分勝手な人など、言語が分かっても分からなくてもそういう人柄というものは日本でもどこの国でも感じ取れることに気がつきました。フランスでジャポネードの方など優しい人に出会えて、いろんな生き方があっていいのだと思いました。 プログラムに参加して、フランスが好きな自分に気がつきました。フランス語の響きがあまりにも美しかったので、フランス語を学びたいずっと思っていました。

SOK121_FRA_久我理亜


SOK124 MUTSUMI

生のル・マン24時間耐久レース観戦で、実際に整備しているピットやコースなど様々な角度から見たことで、そこで活躍している人たちの凄さを肌で感じることができた。将来の目標として、車関係の職に就きたいという気持ちがとても強くなった。それが現在の大学院で学びたいたいう意欲にもなっている。 また、私たち学生に多くの学びをくださった支援者やまわりの温かい大人の方々のようになりたいという将来の目標もできた。

現在は、車関係の職に就きたいという目標から、大学院で鋳造について学んでいる。 また、地域の施設などでヴァイオリンを演奏したり、地域のオーケストラなどに参加したり、バンドで曲を配信したり、趣味も積極的に取り組んでいる。

SOk124_FR2013_星睦


SOK125 TAKAYUKI

自分はフランス滞在中に16歳の誕生日を迎えました。仏語講師の方が招いてくれたホームパーティー中に、引率の方々やメンバーのみんながサプライズで誕生日を祝ってくれたことが1番印象に残っています。 自分の知らないところでケーキやプレゼントを準備してくれていたり、仏語講師のお子さんが歌を歌ってくれたり、みんなの優しさに涙が溢れました。偶然虹が架かった事も忘れられません。特別な地で特別な思い出ができました。 将来の夢は分からないけれど、今日自分がして貰ったようにいつか自分が人を幸せにしたい、喜ばせられるような人になりたい、と強く思いました。

マツダ社様の協賛により世界最高峰のル・マン24時間耐久レースを見ることができました。スタートとともに鳴り響いた轟音、ピットの中でせわしなく動き続けるエンジニアたち、すべての人たちの思いを乗せて走るドライバー。見た物すべてが衝撃でした。 人生の夢や目標など特になかった自分ですが、24時間耐久レースを見たことにより、なんとなく自分も車に携わる仕事ができればいいな、と日本に帰ってきてから思うようになりました。 高校の1年から2年に上がるタイミングで理系を選んだのもフランスでの影響が大きかったと思います。そのまま大学進学時は工学部の機械科に進み、意外と性に合ってたのか今は大学院にまできています。現在はエンジニアになろうと勉強中です。 進路選択にフランスでの経験が大きく影響していると思います。

地元宮城では、宮城県震災復興計画に基づいて2011年から10年間で復興を目指す計画が進められているようです。実際宮城県内陸部では多くの地域が震災前と同じ生活を取り戻しているように感じます。 私の祖父母は震源に一番近いと言われている網地島に暮らしていました。震災後数年は海岸付近の建物も津波がきた状態で放置されていましたが、昨年訪れたときは新しい待合室や飲食店などができていました。復興も最終段階に向かっていると感じます。

震災前は島に住んでいた祖父母ですが、震災を機に内陸に引っ越すことになりました。 震災後、沿岸部では祖父母のように引っ越した人は多いようです。 人と人のつながりが以前と同じようになることが自分の中での復興だと思っています。沿岸部から離れていった人たちが集まってこれるような、また、新しい人たちが移住してすみたいと思えるような安心して暮らせる町作りが必要だと考えます。

昨年ぐらいから大学での研究が本格的に始まって、授業と研究に向かう日が続いています。小さい金属をひねって壊すという 端から見たらなにが面白いか分からない作業を繰り返し行っています。失敗することも少なくないですが、反省して予想して実行して、予想通りの結果が出ると嬉しく思います。 直近の目標だと自分たちがフランスに行った10年後の2023年に、またみんなでフランスに集まろうと約束したので、完全にサボっていたフランス語の勉強頑張ろうと思います。笑

SOK125_FR2013_斎藤隆幸


SOK128 GAISHI

1番心に残っていることは自分の名前の由来である凱旋門を最高の仲間と一緒に見れたことです。直接見た凱旋門はとても大きく偉大に見えました。当時の私はとても感動し母が自分の名前に込めた願いを感じることが出来ました。

私はプログラムに参加して自分の全てが変わりました。参加する前の私はとても内気で初対面の人とは話せませんでした。実際に、直前の東京行きの新幹線では、話しかけられても無視していました。しかし、仲間が言葉の通じないフランスの人とコミュニケーションを取っている姿を見て、これまでの自分を見直すきっかけになりました。また、SOKの方々を見て自分は将来誰か助けを求める人に手をさしのべられる人になりたいと心から思うようになりました。

帰国後は、地震の少ないアメリカの方々に東日本大震災の自身の被害や津波の被害などを伝える為にアメリカに2週間、ウガンダへも2週間行かせていただきました。 この2カ国は同じ企画で行かせていただいたのですが、アメリカだけでなくアフリカのウガンダの人も日本について心配してくれていたことにとても嬉しくなりました。また、日本とは全く異なる文化や考え方を直接体感出来ました。

石巻は瓦礫や壊れた建物はほぼなくなりました。しかし、震災が残した心の傷は未だ完全には消えていないと感じます。特に未成年の心の傷のケアは必要です。


SOK128_FR2014_板倉凱士


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