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【今回のサポショウ日記】

不登校のタケシ(仮名)は、かけ算九九がほとんど言えません。

実はタケシ、もう4年生です。

不登校で学校に行っていない間、お家で勉強もできていない状態がずっと続いていたので、かけ算九九を覚える機会もなかったのでした。

今日はそんなタケシに、苦手なかけ算九九で自信を育てた日記です。

【けんしょう先生の今日のミッション】

今日の僕のミッションは、

「かけ算九九が苦手なタケシの自信を育てる」です。

不登校の子ども達は胸を張って「これが得意!」というものが無い子もいます。

よくよく深堀りしていけばどの子にも得意はありますが、本人の自己肯定感が下がりすぎていて、

ぜんぶ苦手。ぜんぶできない。

こんな状態になっているのです。

自信を育てるためには、得意を伸ばすことが最も有効な手段ですが、

その「得意」がないのであれば、まずは苦手なことからでも自信を育てるサポートをしていくしかありません。

【自信を育む個別サポート】

以前からサポショウでかけ算九九に取り組んでいたタケシ。

しかし、どうしても6の段の壁が突破できません。

5の段まではなんとかタケシをおだてながら頑張らせたのですが、6の段は予想以上に苦戦しました。

このままでは、タケシが一気にやる気をなくしてしまう・・・。
せっかく5の段まで頑張ってきたのに、その努力や成果よりも、「かけ算九九大キライ」が大きくなって、「やらされてる勉強」になってしまう。このままでは自信は育てられない・・・。

そう思った僕はタケシにこう言いました。

僕「タケシ、かけ算の筆算やろうぜ!」

タケシ「・・・ムリ。」

読者の皆さん、僕は決して血迷ったわけではありません(笑)
ちょっとこのまま読み続けてくださいお願いします(笑)

僕「タケシ、この筆算を解いてみて!」

僕「23✕2をやってみて!」

タケシ「・・・ムリ。」

タケシは問題を見ようともしません。

それもそうです。

筆算のやり方すらわからないからです。

でもここ、実は大事なポイントです。

やり方がわからないなら、教えればいいだけです。


僕「まずは①の順番でかけるんだよ。そう。2✕3だね。」


僕「次に②の順番でナナメにかけるんだよ。そう2✕2だね。」


僕「そしてかけた答えを順にそのまま下に書いてごらん。そう46。これが答え!」

タケシ「え?めっちゃ簡単!」

タケシの表情が一気に変わりました。

驚いて苦笑いしているタケシ(笑)

そうです。

くり上がりがなく、5の段までを使った筆算を作ってあげれば、タケシでも筆算が解けるのです。

そして僕は、同じように5の段までで解けるくり上がりのない筆算を、5問ぐらい出してあげました。

そして、答え合わせにも工夫をして、あえて僕が正解・不正解を言わずに

一緒に電卓アプリを使って答え合わせをしました。

電卓を使わなきゃ答えが確認できないほど難しい問題を解いているという空気感を演出しつつ、

一緒になってドキドキしながら答えを確認する雰囲気をつくったのです。

そして、もちろん、正解すると

僕「やばーーーーーーーー!!!!!!!」

僕「タケシすごーーーーー!!!!!!!」

と褒めちぎります(笑)

タケシの満足げな表情を皆さんにもお見せしたい(笑)

そこで僕はすぐに

僕「でもタケシ、さすがに421✕2はムリかな〜?」

タケシ「やってみる!」

「やってみる!」

このセリフを引き出せた時点で、今日のミッションは達成です。

タケシ「842?」

僕「待ってよ、電卓アプリで確かめよう!」

ドキドキ・・・ドキドキ・・・

僕「あってるーーーーーーー!!!!!」

僕「3ケタの筆算してる凄すぎー!!!」


もう皆さん、タケシの表情、想像できますよね?😂✨

でも、僕はしつこい男です(笑)

僕「タケシ、でもごめん、さすがにこれはムリだよな?」


(笑)

タケシ「99999?」

僕「タケシ・・・神だ・・・。」

もう、かけ算九九が苦手でやる気をなくしそうなタケシはどこにもいませんでした。

【今日のふり返り】

今日のミッションは大成功でした。

僕は、教育のプロです。

子どもの自信を育てるためなら、いくらでも演出や演技ができます(笑)

【次回のミッション】

来週からのサポートでは、この流れで6の段まで進める予定です。

今のタケシのモチベーション高めのやる気なら、多少がんばれると予想しています。

でももちろん、無理なくです。

でも僕は、確実に前進させます。

いつもサポショウ受講生に僕が伝えていることは

「今日サポショウに入ってた時より、1ミリでも成長して帰ろうぜ!」

【親御さんへ】

今回の記事で伝えたいことは、「ゴールを明確にすること」です。

僕は、「タケシにかけ算九九を覚えさせること」をゴールにしていません。

あくまでも「かけ算九九が苦手なタケシに自信を育てること」がゴールです。

そこさえブレなければ、その方法なんていくらでも工夫できます。

親御さんはつい、わが子に育みたい姿や伸ばしたい力を忘れて、その手段や方法にばかり目を向けてしまうことがあります。

今回でいえば

「なんでこんなに教えてるのにかけ算九九も覚えられないの!プンプン!」

みたいな感じです。

僕もわが子には、何回教えてもできない時にイライラしてしまうこともあります。よくあります(笑)

しかし、そんな時は少し冷静になって、

今、わが子に育みたい本当の力は?

と考えることで、目的と手段、ゴールと方法を明確にすることができ、お子さんのさらなる成長をサポートすることができるでしょう。

お子さんが人生を力強く切り拓いていけるように、勇気と自信を育んでいきましょう!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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また次の記事でお会いしましょう!
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※個人情報保護のため、内容は少し、イヤ、だいぶ変更しております。たぶん本人や親御さんが読んでギリギリ気づくかどうかのレベルです(笑)
しかし、サポショウの教育方針やサポート方法などはありのままにリアルに書いています。ぜひその部分を日頃の子育てや教育のお悩みに少しでも役立ててもらえると嬉しいです。

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