「犬が好き」 vs AI翻訳(DeepL)
「私は犬が好きだ」、これを英語にするのは意外と難しい気がします。
一体以下のどれが正しいのでしょうか。
1. I like a dog.
2. I like the dog.
3. I like the dogs.
4. I like dogs.
5. I like dog.
6. I am a dog person.
これを以下のサイト(DeepL)にかけてみました。
以下の訳文が出力されました。
はたしてこれらの訳は正しいのでしょうか。
個人的には日本語③だけ何故か乙女チックなのが好きですが、基本的には日本語①~⑤は同じ意味だと思います。⑥はさすがDeepLだと思います。⑥は完全に正しい訳だと思います。
注意すべきは①~⑤だと思います(DeepLの日本語④はそのままで正しいと思います)。
英語文1~5の本当の詳細な意味は以下の通りです(主語は省略しました)。
1. I like a dog. (どの犬とは言わないけど)ある1匹の犬が好きです。
2. I like the dog. あの犬が好きです。
3. I like the dogs. あの犬達が好きです。
4. I like dogs. 犬が好きです。
5. I like dog. 犬の肉が好きです。
上記の英文は、どれも文法的には間違いではないと思いますが、上記の日本語訳のようにそれぞれ意味が結構違います。
特に英文5に注意が必要だと思います。
"I like dog!"と言ってしまうと、「犬の肉が好きです!」という意味になるので、かなり誤解を与えることになりそうです。
同じように、"I like cat!"と言ったり、書いたりすると、「普段猫を食べている人」だと勘違いされるかもしれません。
日本人が通常言う「犬が好きだ」は、英文4になります。
(英文6でもいいと思います)
英文2と3は、聞いている人からすると、それぞれどの犬、どの犬達?となると思います。「いきなり説明もなく言われても困るよ~」と思われるかもしれません。
この話題については、以下の本に詳しく書かれています(DeepLについては書かれていません。この本の出版当時はDeepLはまだありません)。
この本は、マーク・ピーターセンさんがネイティブの視点で書いたものであり、英語の感覚を養うのにとても役立つ本だと思います。
マーク・ピーターセンさんの本は、以下の本もとてもおすすめです。こちらは、マーク・ピーターセンさんが初めて日本語で書かれた本で、日本人の英語学習者にとって非常に有用な本だと思います。
以下はDeepLに関する私の別の記事です。もしご興味があれば、ご覧ください。
ちなみに、今回話題にした「私は犬が好きだ」をDeepLにかけると、以下の正しい英語が出力されます。さすがはDeepLです。
読んでくださいましてありがとうございました!