「タモリの沈黙」を歴史はどう評価するのか?

2022.3,18報ステ「タモリの沈黙」は末永く語られ続けるだろう。ある人は「あの沈黙こそがお笑い芸の到達点だ」と言い、ある人は「台本通り」と言う。タモリの人生を映画化するとき「沈黙をどう描くか」で全てが決まる。話芸で人々に笑いを届け続けた男が、戦争映像を前に沈黙を貫いた。その意味は。

ひょっとしたら、日本人は「タモリの涙」を見たことが無いかも知れない。テレビで彼が泣いたことはあるか?
3,18の報ステ。凄惨な戦争映像を前に、タモリは拳を強く握っていた。決して涙は流すまいと。あふれる感情を抑えていた・・・。例えば、こういう切り口もあろう。

あるいは。3,18報ステは、タモリの芸能人生で一番緊張した日であった。自分は何をしゃべるべきか。どのタイミングで口を開くべきか。生放送中ずっと迷っていた。いくら考えても答えが出ない。こんな事は長い芸能人生で初めてだ。答えが出ないまま、番組は終わった。芸人として敗北した瞬間だった・・・。

あるいは。あの日はタモリのお笑いが最も発露した瞬間だった。戦争報道で人を笑わすことはできるか?誰も傷つけずに、笑顔にできるか?究極の難問にタモリは一つの答えを出した。それが「沈黙」である。現に、タモリが物置みたいで「面白い」という声があった。タモリお笑い芸の到達点である・・・。

いずれにしても。タモリの人生を描写するとき、タモリの沈黙は重要なファクターとなる。沈黙から逆算して構成を練る必要もあろう。今後生まれゆく伝記映画や書籍が楽しみだ。以上。

#謎の目線で急に語り出す

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?