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けんざいのおと #3 建材も主役になれる。

建材って、基本的には建物とセットですが(「建築の材料」と書くくらいですからね。。)、今回は建材単体でも魅力を発することもあるのでは?というお話をしようと思います。

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今年の2月の半ば、表参道のスパイラルにてある展示が行われていました。「TAJIMI CUSTOM TILES」というブランドの展示で、このブランドは株式会社エクシィズさんが運営されています。多治見にあるタイル工場各社と一緒に、日本のタイル生産の技術力を活かし、

こだわりの仕立服をつくる「ビスポーク」の感覚にならい、
きめ細やかな対話を通じて、クライアントが求めるタイルを忠実に実現

という、オリジナルデザインのタイル製造や、既製品のカスタマイズを中心としたブランドです。
展示で見たタイルたちは、今までに見たことのあるタイルとは一線を画していました。

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タイルって、こんな形も作れるんだ!?といったものや、

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どうやって使うんだろう?と思ってしまうくらい、面白い形も。

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ここで展示されたものはTAJIMI CUSTOM TILESさんの商品の一部で、これからまた、たくさんの面白いタイルを製造されることと思います。
この展示で私が感じたことは、建材も全然主役になれるじゃん!ということです。
いつも、建物の一部でしかない建材が主役になってしまうのは本末転倒感も否めませんが、たまには日の目を見させてあげたい、と、建材屋をやっている身としては思ってしまうのです。
そして、建材がたまに主役になると、面白い空間づくりができる気がします。杉本博司さんの空間のように。
私の思う「建材が主役になる」というのは、特に色や形が奇抜であるという意味ではなく、使い手の為に本当にこだわって品質や色や形を追求したものを言っています。うまく言い表せているかわかりませんが、大量生産ではない建材のほうが主役になれるのではないかな、と感じています。

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とあるプロジェクトで、古い鉄板を壁面に使いたい、ということで船舶の解体業者さんを探して、鉄板を購入させていただいたことがありました。
その空間では、あの鉄板が主役になりましたし、他のプロジェクトでもそういったことは大いにあり得ると私は考えています。

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展示会でついつい購入してしまった、「ちくわぶ」みたいなタイル(笑)。
我が家では清算前のレシート置きに使っています。

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唯一無二の空間の為に、唯一無二の建材を。
私はそうした空間づくりの為に、建材で面白いことをやっていきたいです。

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