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【8】少女漫画に出てくる男子になってモテたい。

厨二病。

この言葉を聞いただけで耳を塞ぎたくなる人やカーっと顔を赤らめる人がいるのではないでしょうか?

自分が最強だと思ってる発言や、創作漫画やキャラクター、ブラックコーヒー、ギター、ロングコート、妄想など、様々なシチュエーションが想像できます。

私の覚えているはじめての厨二病体験は、小学生の時に友達とサッカーで遊んでいて(私はめちゃめちゃに球技が苦手)、「ホイッスル!」という最強に面白いサッカー漫画を読みふけっていた私は、下手くそなのにも関わらず登場人物の使っていた言葉になぞらえて、「この程度の動きなら俺にもできる」という発言をしてしまったことです。

めちゃめちゃに恥ずかしい。

もちろん中学校の時には、みんながよくするテロリストから好きな子を守る妄想もよくしましたし、実力もないのに部活で全国大会に行く妄想もよくしていました。ジャンプ系漫画に影響されることが多いタイプの厨二病でしたね。

さてそんな中で、高校生の時にも漫画影響の厨二病的行動をとってしまうことがありました。影響を受けたのは少女漫画です。当時は自分の中で爆裂少女漫画ブームでした。妹の本棚にあるものを読み、古本屋で立ち読みし、友達に借り、挙げ句の果てに友達の妹にも借りて読んだりしていました。

子どもの時から少女漫画は好きで、人にバレたくないので隠れて妹のちゃおを読んだりしていましたが、それが高校生の時に1大ブームになったのでした。今でも少女漫画はよく読みます。別冊マーガレットが好きです。

今でこそ色んなタイプの少女漫画を読みますが、当時はさわやか男子が出てくる正統派少女漫画が好きで、厨二病よろしくヒロインとくっつく男子キャラクターに自分を重ねていました。

爽やかな男子はモテると思い、色んなことを意識しました。朝下駄箱で挨拶する時は笑顔で「おはよう」と言う、誰かが落としたものはすぐ拾ってあげて笑顔で渡す、会話の時は常に笑顔で否定しないことを心がける。。。
そうなんです。当時の私のコミュニケーションスキルでは、笑顔しか爽やか男子をまねることが出来なかったのです。

ひたすら笑顔で会話をしているのですが、いかんせんその後の会話は続きません。気の利いた話題の提供がひとつでもできればいいのですができないので、笑顔で挨拶をしてそのあと「じゃっ。。。」とうつむいてそそくさとその場からいなくなってしまう挨拶のみ男でした。

漫画の主人公の男子は爽やかな笑顔を向けてるだけで、女子人気は爆発的に上がる(少なくともヒロインからは)のですが、現実ではそうはいきません。何かしらのアクシデントからヒロインを助け、人気が急上昇、、、ということもありません。多少爽やかじゃなくても、面白いことをポンポン言うやつの方がモテるのです。
何もできない自分に悔しさを感じ、漫画と同じようには行かないなあと思った高校生活でした。

その後、高3になって多少コミュニケーション能力がついてきた頃、その頃は「君に届け」という大ヒット漫画に出てくる「風早くん」というハイパー爽やか男子にあこがれていたのですが、もうそれを言ってしまった方が話のネタになるのではと思い、「俺風早くんみたいになりたいと思って行動してるんだよね。」と近くの席の友達に言ったところ、クラスのリア充女子が卒業アルバムに「風早くんに似てなくもないところもあったよ」というありがたい言葉を書いてくれたのが、唯一の爪痕でした。

漫画の世界と現実の世界の違いを感じさせられました。あー恥ずかしい。

それでは、、、

「人付き合いはゲームです。」気持ちを楽に持ってください。


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