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FLOW 炎の12ヶ月 Vol.10 #10 Part 1

「FLOW SPECIAL ONLINE 全アルバム網羅 炎の12ヶ月 Vol.10 #10

毎月26日に開催されるFLOWの全オリジナルアルバムを演奏する配信ライブ!
6/26に開催されたのは10枚目、収録している全楽曲でクリエイター、アーティストとコラボレーションした挑戦の1枚「#10」。

毎月、異なる会場、演出で楽しませてくれる本公演。今回の会場は、“エンタメをタクラム、ハコ”をコンセプトに、常設された4面大型LEDパネルの映像演出が特徴的な「BLACKBOX³(ブラックボックス)」だ。

ダークなシンセサイザーサウンドに重なる切なく優しいメロディ。「#10」ツアー当時のオープニングSEがMV映像と共に鳴り響く。このオープニング曲は、まるで一曲一曲の方向性が振り切っている世界観の幅広さを表しているよう。

会場の映像に切り替わり5人の姿が現れ、エレクトロサウンドをバックに始まりの時を待つ。
そして静寂を破るドラムから、ピッキングハーモニクスを効かせたギターリフが唸る「Oblivion feat.HISASHI」でライブがスタート!
音源に収録されたHISASHIの特徴的なギターフレーズとライブで演奏するTAKEのバッキングで魅せるエモーショナルなツインギターロックは、アルバムの中でも最もハイスピードかつアグレッシブで一気に視聴者のボルテージも上げてくれる。
正面、床面、そして壁面の4面大型LEDパネルの映像には閃光のようなエフェクトや歌詞が映し出されて没入感が高まっていく。

「いよいよ大台に乗りましたね!10枚目!」と後半戦も終盤に差し掛かりここまできたことを噛み締めているKEIGO。
昨年12月のアイルの会場と同様の全面LED仕様だが、BLACK BOXは二面増えてさらにパワーアップしていることに興奮を隠せないKOHSHI。

「#10はアーティスト、クリエーターとコラボしてできたアルバム、5年前のツアーとはまた違う表現方法をそれぞれの場所で楽しんで!」というKEIGOのMCから次の曲へ!

ダークでゴシックなギターとコーラスから始まりバンドサウンドとEDM的なエレクトロサウンドが融合したイントロへ。「DARK SHADOW feat.TeddyLoid」だ。
この間、映像は全面に広がるスノーノイズからブロックノイズへと切り替わりまるで別世界へと誘われているかのよう。
AメロではLEDの横一面を照明のように使うことで光と影の狭間を感じさせる表現となっていたのもポイントだ。
「影」をテーマにした歌詞と切ないサビのメロディ、ダークでゴシックな異世界のような楽曲の雰囲気、バンドサウンドとエレクトロサウンドのハイブリッドサウンドがまるで一本の映画のようにドラマチック。
間奏ではダブステップのリズムに合わせてクルクルと回転しながら演奏するTAKEお得意のギタープレイも見られて、音とのハマり方が気持ち良く踊りたくなる。
髪を振り乱しドラムを叩くIWASAKI。ピック弾きで正確にリズムを刻むGOT‘S。KOHSHIのハイトーンボイスとKEIGOのハモリがクールに響き渡る。

歓声と共に聞こえてきたのは三味線の音。バックに流れる映像はなんと5年前のツアーのもの!
疾風の二人が掻き鳴らす二挺の三味線の音色は、全く新しい物語が始まったかのように会場の空気を一気に「和」の世界へと変える。和の世界で始まるのは「魑魅魍魎 feat.疾風」。
4面LEDが絶大な効果を発揮し、漢字、蜘蛛の巣、妖怪や火の玉などの和のモチーフに包み込まれる映像演出が、聴覚だけでなく視覚からも別世界へ迷い込んだ感覚を強くさせる。KOHSHIのリリックセンスが光る和の言葉のチョイスも面白い。

この曲はライブでステージと客席が共に一体となって盛り上がれるのも楽しい。
サビではHey!と共にシャウトし、感想ではドロップDチューニングを活かしたヘビーなリフに三味線の音とオーディエンスがと 拳を突き上げながらシャウトする「セイ!セイ!」の声が重なる。
ハイライトはギター、ベース、三味線二挺の弦楽器隊に四者四様のソロパート。
四人それぞれのソロに合わせて「魑」「魅」「魍」「魎」の漢字が一文字ずつダイナミックに映し出される。
最後は全員の音が重なると共に、横一面に広がる「魑魅魍魎」!
TAKEも念願だったという和楽器コラボは最高の形で実現した。

軽快なラップから流れるようにヒューマンビートボックスが炸裂!現れたのは#10ツアー以来5年ぶりの共演となるAFRA!
あらゆる音を口だけで表現する超絶テクニックで、AC/DCの「Back In The Black」、Queenの「We Will Rock You」を立て続けに披露した。インパクト絶大の登場に、「相変わらずやばい!」と大興奮のメンバー。
「袖から見てたけど、配信なのにライブ感ある」とAFRAも熱量の高さに驚いているようだ。

5年前と同じく自称「ビートの速さを変える男」KOHSHIが、ツマミを回す動作をすると、動きに合わせてAFRAの刻むビートのBPMがスローになっていく。
AFRAとFLOWのセッションのスタートだ。そのままビートに乗せてラップするのは、「MC2=E」の自己紹介パート、そして「衝動」!
セッションで上がり切った最高のテンションで迎える「DECATHLON feat.AFRA」!
陸上の10種競技(デカスロン)と10枚のアルバムの振り返りをコンセプトにしたリリックが面白い。
KEIGOのクールな低音ラップ とKOHSHIの流暢で軽快なラップという二人の声の特性・違いを活かしたツインボーカルの掛け合いで、FLOWの歴史をラップしていく。
サウンドはFLOWが多大な影響を受けてきたヘヴィーミクスチャーロック、そこに重なるマラソンを思わせるようなブレス音、スネア、スクラッチ…など様々な楽器や効果音をAFRAが驚きのテクニックで色付けしていく。LEDビジョンにはアルバムジャケットや各アルバムにちなんだエフェクトが浮かび、ステージをさらに盛り上げる。
TAKEをはじめ、この日だけのスペシャルコラボレーションを心の底から楽しんでいるような笑顔を浮かべるメンバーが印象的だった。

響き渡るシンセサイザーの音に打ちつける太鼓の音…ミクスチャーロックの熱い盛り上がりから映画のように壮大でダークな世界観へ一気に変わる。
#10ツアーでも演奏されていた楽器隊3人の「#10band Inst」も完全再現だ。「DARK SHADOW」や「Steppin’ out」を彷彿とさせるシンセサイザーや、ギターのピッキングハーモニクスなどダークでヘビーなサウンドにアルバム曲のエッセンスも取り入れている。「Number 10!!!」とシャウトするのもこれまでのインスト曲ともまた違い特別感があり、観客も一体となって楽しめるものとなっている。
映像には3人の演奏する映像が全面に映され、より躍動感が高まり、目の前で演奏を見ているかのような興奮を味わえた。
演奏テクニックで魅せるだけではなく、ライブの展開をドラマチックに演出するインスト曲を楽しめるのもライブならではの魅力だ。

ヘビーなバンドサウンドで盛り上がりは最高潮に!
GOT‘Sが一瞬で4弦ベースから5弦ベースにチェンジし、ギターリフと共にボーカルがステージへ。
「#10band Inst」に繋がるのはもちろんリードシングル「Steppin’ out」!
KOHSHIの「回せ!」の掛け声に、ライブ視聴者はそれぞれの場所で、いつもと変わらずタオルを振り回さずにはいられなかっただろう。
ダークでシリアスなだけでなく、サビではソカのダンサブルなリズムになったり、急に三拍子に変わるセクションがあったりと次々と変わっていく展開が面白い。
「#10band Inst」に続いてLEDビジョンには演奏するメンバーのダイナミックな映像が映し出され、独特な楽曲の世界観と熱さをさらに盛り上げる。
「Steppin’ out」はこの5年の歳月を経て、今やFLOWのライブに欠かせない、定番のライブ曲となっていることを再確認した。

Part 2 : https://note.com/supes_t26/n/n354e1833c772

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