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ムツゴロウさんを懐う

氏は青春の師であった

ムツゴロウさんが逝去されたとのこと
ご冥福をお祈りしたいと思います。

さて、
ムツゴロウさんと言えば

「よ~しよしよしよし!」

と動物を抱き寄せるイメージ
好々爺という感じです。

が、スパジにとっては
青春時代の師であったのです。

高校生の頃のスパジを
魅了し、師と仰いだのが
畑正憲氏(ムツゴロウさんの本名)
でした。

「ムツゴロウの青春記」
という本は愛読書で
何度も読んだ記憶があります。

その後
氏の本をたくさん読み
「畑正憲全集」という
全集も買いました。

サイン色紙もあったほどです。
(何かの景品で当たった)

ムツゴロウさんが亡くなって
多くの記事が書かれていますが
その中でも

本業の作家業では、美文家として知られた。音読したくなるような、軽やかなリズムのある文体に、整然と通った理論で裏打ちされる文章は、読者を引きつけた。時々織り込まれるシニカルな表現や俯瞰(ふかん)の視点は「動物好きのおじさん」の顔とは対照的な一面もあった。

スポーツ報知4月7日記事

と書かれている記事が刺さりました。

そうだったのか・・

あの頃、無心に読めたのは
文体にもあったんだな
と今、思いました。

このnoteにつながるムツゴロウさん

このnoteを書き続けている源流は
もしかしたら
ムツゴロウさんなのかもしれません。

高校生でムツゴロウ本を愛読しているスパジに
同級生が声をかけてきました。

「会報に載せる文を書いてくれない?」

図書委員だった彼は
書き手に困ったのでしょう
スパジにそう言いました。

スパジは作文が苦手でした。
うまく書けたためしがありません。
もちろん、ほめられたことも。

まぁでもせっかくのお声がけだし
困っているようだったし
そのテーマが
「作家を斬る」というものでした。

そのテーマだけを聞いたら
絶対書かなかったと思います。

が、
ちょうどムツゴロウ本にハマっていた時なので
作家、畑正憲氏について
書いてみようと思ったのです。

で、思いを綴りました。

すると・・・
その会報を読んだ
国語の先生から

「これ、君が書いたの?」

「はい」

「よく書けているね~」

とお褒めの言葉をいただいたのです。

ちょっと疑っているような口調でしたので
意外、と思ったのかもしれません。

もう一人、生徒ではなく先生が
同じタイトルで
他の作家を批判的に斬っていたので
大好きで書いたスパジ文のほうが
好印象だったのかもしれませんね。

ともかく
そう褒められて
いい気になったスパジです。

あれ、作文下手じゃないかも(なんて)

そのころ男子校に通っていたスパジ

級友がとりもって
友達の女子校の女の子との間で
グループ交換日記(なつかし!!)みたいなのを
やっていました。

スパジは
学校の勉強をおっぽりだして
ネタを考え書いていました。

ここでも書く訓練ができたのかもしれません。


というような経験により
文章を書く
ということに抵抗がなくなり
むしろ、好きかも
なんて思うようになりました。

穴埋め式テストは苦手でしたが
面接と論文の試験には
自信が持てるようになったのです。

というような経緯があり
このnoteにつながるのです。

もしムツゴロウさんがいなかったら
ムツゴロウさんの本を愛読していなかったら
会報の文を書くこともなく
作文苦手、のスパジのままだったかもしれません。

そうなると
このnoteにも
投稿していなかったかもしれません。


なんて
ムツゴロウさんを懐いつつ
わが青春時代を思い出したのでした。

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