コラム|日本の割勘文化、いいような悪いような。
日本の割勘文化。
いいような、悪いような気がしています。
コロナ禍も落ち着き、飲食業界も息を吹き返しつつあると言います。
殺風景だった商店街も、今や人だかりで賑わっていますよね。
近年の日本のGNI(国民総所得)は600兆円を推移していますが、そのうちフードビジネスは約200兆円ですから、飲食業界の復活は日本経済の復活ともいえるでしょう。
外食をする機会が増えるようになりましたが、支払いで悩む人が増えているようです。
最近はキャッスレス決済が主流ですので、カード払いをする人が多いんですが、複数人で食を囲んだとき、支払いをするときにずらずらとレジに並ぶと迷惑になるじゃないですか。
なので、一人がレジに並んで、あとで現金を渡すことがあるんですが、このときにトラブルになることがあるようなんです。
Aさんがとある仲間内5人で食時に出かけたときの事です。
久しぶりに会った仲間との食事を楽しみにしていたんです。
意気投合して食事を楽しんだんですが、支払いのときにトラブルが発生します。
5人で13338円だったそうです。
もちろん、みんな食べたものは別々ですので料理の代金は違うんです。
そこで暗黙の問題が浮上します。
1円単位で集めるか、10円単位で集めるかのか、100円単位か、はたまた1000円単位で集めるべきなのか。
人によって考え方ってバラバラだったんです。
人に多く払ってもらうと、何かお礼をしないといけないという心理が働く人もいたようで、料理の代金より多く払う人もいれば、1円単位でキチンと支払わないと気が済まない人もいたようです。
なるべくお金を払いたくないから、相手が「こまいかのはいいよ」という言葉を黙って待ってる人もいたんです。
レジで支払いをした人は、ちゃんと料金を集めるべきなんですが、1円単位で集めると、ケチ臭いと思われそうで気を遣っちゃうようなんです。
とある人は、カード払いをしてるんだからポイントがつくでしょ?
一番得してるの、支払いをした○○さんじゃん。
っという人も出てくる始末だったそうです。
こうなったら、誰が得をしてて、誰が損をしてるかが全く分からないんですよね。
ほんの数十円で人間関係に亀裂が入るんです。
一番いいのは、自分の食べた分は自分で払う。
これがトラブルがないんですが、これを嫌う人がいるんですよね。
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