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心理学|サニーブレインとレイニーブレイン

今回は、サニーブレインとレイニーブレインについて紹介したいと思います。
サニーブレインとは楽観脳のことで、レイニーブレインとは悲観脳のことなんですが、どうして人間って楽観的になったり悲観的になったりするのか。これをエレーヌ・フォックスという心理学者が調べているんです。

彼の調査によると、楽観脳というのは単なる性格ではなく、脳のある部分に問題があるというんです。
それが、側坐核(そくざかく)と呼ばれる部分で、大脳の奥深くにある部分で左右に二つあるんです。

側坐核は快楽を司る部分なんですが、この部分が活発だと嘘をつきやすいということが分かっているんです。
快楽を司る部分なので、嘘ついても悲観的になることはなく、それを快楽と感じてしまうようなんです。
嘘をつくことで快楽を感じるので、それがサニーブレインにしているとのことです。

ふつうの感覚で考えると、嘘をつくのって悪い事じゃないですか。
なので、正直に正直に嘘偽りなく生きることが大切なんだと思いますよね。
わたしもそう思います。
ですが、脳科学的には嘘をつくことで楽観的になれるというんですよ。

楽観的になると精神病になりにくく、健康体になりますよね。
エレーヌ博士の実験を見たときに、精神病患者さんの特徴を思い出したんです。
それが、嘘がつけない正直者だということです。
言い方を変えると、すごくいい人なんですよ。
すごくいい人って、精神病にかかりやすいんです。
逆に、適度な嘘を平気でつける人は精神病になりにくいんですよ。

これは明らかになっていることで、正直者ほど病気になりやすく、嘘つきはのうのうと生きる。
この世界の闇を見ているようですよね。

じゃぁ、どうして楽観脳が発達する人とそうでない人に分かれるんでしょう?
これは遺伝的な問題や生まれた環境も関わってきますが、ドーパミンやオピオイドという脳内物質がものすごく関係しているんです。

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