見出し画像

最近観た映画(ネタバレ無し)

最近観た映画についてまとめます。単に雑感です。ディスクユニオンに有るとしたらワールドに置かれてそうなものを最近はたくさんみました。

色々うる覚えで書いた情報もあるので、正確さは保証しません。

*一応ストーリーの内容には触れていないのでネタバレ無しなつもりですが、その辺に関して厳格な方は飛ばしてもらえると良いかもです。目次から見たいやつだけ飛べるようにしてます。

ブックスマート

あらゆる意味で、"安心して"観れる映画だったと思う。開始早々から、「あ、これは途中でめっちゃ興醒めすることないだろうな」っていう意味で安心できる面白さもあったし、あらゆる人が観て安心して楽しめるコメディだったのではないかと思った。

アメリカのコメディとかラブコメって、主人公の容姿への"茶化し"が前提にあって、それがクラッシュだったり友達だったりに最終的に受け入れられることが物語の目的になってる話もわりとあると思うのだけど、この作品はそれが一切無かったのが良かったですね。唯一言及があったとすれば、予告で彼女が容姿を引き合いに自分を卑下して、親友にたしなめられるシーンが出てるけど、ホントにそのシーンだけです。このように、どんな容姿であってもそれが当たり前のもの、話題にも出さないくらいの自然なものとして扱われることが、コメディ映画のストーリの中で実践されていたのがわりとハリウッドとしては斬新だったんじゃないかと思うし、こういうコメディをこれからもたくさん観たいなあと思いました。

聖者たちの食卓

ドキュメンタリー。インド北部のパンジャーブ州にシク教の聖地があって、そこで毎日フリーミールを振る舞っているらしいんですね。そこでの1日を収めたドキュメンタリーです。

なんか、すごい、旅行している気分になりました。よく、バックパッカーとかが撮ってインスタとかに上げてる写真で、被写体の人がギンギンにカメラ目線のものが結構あるんですけど、そういう視線がめちゃくちゃあって楽しかったです。旅の没入感というか、目に入るものを全て焼き付けたいという旅人の欲望を、うまくカメラワークで昇華している作品だったと思います。

みかんの丘

ジョージア映画。たぶん。ジョージアとアブハジアが戦争をしていた時が舞台の話ですかね。

めちゃくちゃ良かったです。ほんと、こういうおじいちゃんになりたいなって感じです。平和とか多文化共生っていうテーマに、こんな形で切り込んでる映画初めてみたし、観れてよかったなって思いました。

戦争映画でノーマンズ・ランドという映画も好きだったんだけど、その映画も今はもっと違った見方ができるかもと思いました。

はちどり

ずっと観たくて観れました。韓国映画です。

90年代の韓国が舞台なんだけど、個人的にとてつもないくらいの既視感というか辛さがあって観てるの結構しんどかったです。

経済成長とかお金儲けに人々の生活が精神的に引っ張られていったり、土着の文化や風習がそれに前向きな意味づけを与えるのは危険だしやっぱり違うのではないの的な気持ちに改めてなりました。こんなご時世ですし。

昔々、アナトリアで

トルコ映画。この映画の好きだったところは、物語上のあらゆる設定が抽象化されているところですね。ロードムービーなんだけどどこ走ってるのか具体的な言及は無いし、街の名前とかも出てこない。おじさん達が道中話している内容もどこででも聞くような家庭の愚痴だったり将来の不安だったり、説教だったりで、どこか掴みどころがない。だけど、そうしたシーンの積み重ねから結果的に炙り出されるているのが、現代のトルコという国で生きる人々が、ある種普遍的に抱える問題だったり、人生の悩みだったりするんじゃないかなあと観てて思っていました。タイトルもonce upon a time in xxx だし。高校の時授業で羅生門を読んだ時、この物語はあらゆる設定が意図的に抽象化されていて、誰にでも起こりうる物語として読めるところが面白いみたいな話を聞いたことを思い出しました。

あと、聞かれていないことまでベラベラ話すキャラクターって、なぜかほんと面白いですよね。丁度アントマンのルイスみたいな。そういう人が全編通して忘れたころに登場して、笑いました。

パラダイス・ナウ

パレスチナ映画。パレスチナ映画って、本当に面白いです。予算の制約とか、文化的な制約がありつつ、生死のかかったテーマを扱うので、「なんでこのシーンこういう描かれ方なんだろ」とか「このシーンどういう意味なんだろ」みたいな疑問が次々浮かんでくるし、自然と関心を持つようになるんですよね。

たしか四方田犬彦だった気がするんだけど、この作品に関する批評がすごい面白かったです。「テロルと映画」だったかな。忘れました。違ったらごめんなさい。

とうもろこしの島

ジョージア映画。

タイトルからわかる通り島でとうもろこし育てる話なんですけど、ほんとに種植えるところから始めるんですよね。セリフも殆どないことも手伝って、途中まで、これ、ドキュメンタリーじゃないの?と思ってましたが、どうやら違うようですね。えじゃあこれセットなの!?スゲー!ってなりました。(エンドロールで真偽確認済)

こんなドキュメンタリーあったら超臨場感あるし話も面白いし最高じゃない!?ってノリでつくられたフィクションって感じがした。(伝わってほしい)

マージン・コール

いわゆるリーマン・ショックを題材にした話ですね。

セリフ回しがすごい好きでした。いわゆる"1%"の人たちの会話ってこんなかんじか〜〜みたいな気持ちになった。

終わりに

まとめると、

・ジョージア映画が面白そうなのでもっと観たい
・トルコ映画も面白そうなのでもっと観たい
・はやくブラックウィドウ観たい

でした。ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?