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インド短信#13:講談社の新たな挑戦:『いま、インドによばれて』が日本とインドで同時リリース

講談社が新たな一歩を踏み出しました。『いま、インドによばれて』は、インドの豊かな文化と日本のマンガの物語性を融合させた初の試みで、2024年4月12日に日本とインドで同時リリースされました。

『いま、インドによばれて』:国境を越えた新たな冒険

『いま、インドによばれて』(インド版タイトル:『India Calling Me Now』)は、未知の領域への探検を描いたマンガです。同作品の著者、志真てら子先生は、「第2回オトナ少女漫画大賞」で二ノ宮知子賞とハツキス賞を受賞し、講談社の「ハツキス」(2017年7月号)でデビューしました。

物語は、28歳の売れないマンガ家・金沢なつめを主人公に展開されます。彼氏から「結婚を前提に一緒に来て欲しい」と頼まれ、インドへの移住を決意。そこでの出会いや経験を通じて、なつめは新しい人生の一歩を踏み出していきます。

インドのポップカルチャーイベントでの熱狂

『いま、インドによばれて』は、インド最大のポップカルチャーイベント「デリー・コミコン」と「ベンガルール・コミコン」で紹介され、インドのマンガファンの大きな関心を集めました。2023年11月には、志真てら子先生がベンガルール・コミコンに登場。ライブドローイングセッションを通じて創作過程を紹介し、サイン会でファンと交流しました。

ベンガルール・コミコンのステージでライブドローイングを行う志真てら子先生(2023年11月18日)
志真てら子先生のサイン会。ベンガルールコミコンにて(2023年11月18日)

『いま、インドによばれて』:インドでの配信は?

『いま、インドによばれて』(インド版タイトル:『India Calling Me Now』)は、インドに特化したマンガ配信サービス「Manga Planet India」にて2024年4月12日から英語版が配信されています。Manga Planet Indiaは、大日本印刷とファンタジスタの共同運営によるプラットフォームで、インドのマンガファンに高品質な英語版マンガを提供しています。

この新しいマンガは、日本とインドの文化を橋渡しし、多くの読者に新たな視点とインスピレーションを提供します。ぜひ、『いま、インドによばれて』をチェックしてみてください。

作品概要(日本版)

タイトル:『いま、インドによばれて』(著:志真てら子)
クレジット: ©志真てら子/講談社

ストーリー:
金沢なつめ(28歳)は売れない漫画家。デビューはしたものの、仕事は上手くいっていない。そんななか、同棲している彼氏から「結婚を前提に一緒に来て欲しい」と頼まれ、インドに付いて行くことに。ある日、彼女はひとりの女の子と巡り会う。

「インドでは女性は結婚したら仕事を辞めるのが普通」。

そう、つぶやく彼女はどこか悔しそうに見えた。国も言葉も違うけど、抱える悩みは同じかもしれない。なつめは魅惑の国・インドで新しい人生の一歩を踏み出していくのだった。

発行元:講談社
定価:759円(税込)
発売:2024年4月12日

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