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ヴラッドセミナー2024年(システマな話)

さて、2024年。いつの間にか4月に入りました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今月はヴラッドが来日し大阪-東京でセミナーが開かれました。
始まる前にセミナーに向けてのnoteを1本くらい書こうと思っていましたが、ドタバタしているうちにセミナーが終わってしまいました。
すいません。

ちなみにドタバタしていたこともあり、セミナー前には今回は大阪だけの参加になるかと思っていましたが、上手く調整がついたため、結局クオンの特別クラスも含めて全日程参加することができました。


かなり無理くりの参加ではあったので、終わった日は体力的な限界を迎えつつありましたが、なんとか無事にnoteに取りかかれております。

今回のセミナー全体を通して思ったことは、今までのヴラッドのセミナーではワークがテンポよく変わっていき、色んなワークを教えてもらう形が多かったのですが、今回はシンプルなワークをじっくり教えてくれ、1つのワークにも長めの時間を取っていたように感じました。


セミナー前の大阪での特別クラスでは、いつもやっているようなシンプルなワークが難しく感じる深さで提示され、ヴラッドの練度の一端が垣間見えた様に思えました。
なんとなく見てると見逃してしまいますが、セミナーを通して練度というか、システマの深さを見せていたように思えます。
(今までもそうだったのかもしれません)

また、こちらはヴラッドとは直接関係ないのですが、大きなセミナーだと長らく会えていなかった人ともトレーニングができ、このこともセミナーの醍醐味の1つだなぁといつもながらに思います。ただ、今回はなぜか久しぶりに会った方々が急に上手くなっているように感じ、1年(もしくはもっと少ない期間)でこんなにシステマって成長できるのかと焦りを感じました。

シンプルなワークが難しく感じる、周りが上手くなっていると感じるのは、自分の理解が深まっているから感じられたのだと思いたいところですが、実際は置いていかれているだけなのではないのかと若干の焦りも感じます。


最近TL(現X)でも、流れていましたが、自分の成長は特に感じにくいものなので、こういう時は確かなものを探してしまいそうになります。

正直、今回のヴラッドセミナーの感想はこれで終わりでもいいくらいですが、参加してない方はなんのこっちゃだと思うので、ワークを思い出しながら、振り返りたいと思います。


ちなみに、今回のセミナーのタイトルはそれぞれ
大阪:Perceive and Adapt (知覚と適応)
東京:Non-Destructive Combat (非破壊の戦闘術)
でした。

セミナー前の大阪での特別クラスでは対複数をテーマに、まずは自分の身体が自由に動けるのかをチェックすることから始まりました。
腕を掴まれたり、ひねられたりするなかで、そこから自由に動けるかのチェック。
色々なクラスで行われるシンプルなワークですが、ヴラッドに掴まれると普段蔑ろにされている粗が炙り出され上手く動けませんでした。
そんなシンプルなワークから徐々にワークの強度を高めていき、人数を増やしていきました。
この特別クラスから東京の最終日までヴラッドが言い続けていたのが、「コンタクトを恐れない」です。

強いストライクを受けられる、受けられないということだけでなく、触れられる程度の小さいコンタクトにも必要な反応だけを行う。過小にも、過剰にも反応しない。
東京での土曜日のセミナーでは、いかにコンタクトを恐れているのかを炙り出すワークがあったので、紹介します。

前提としてですが、これは呼吸のワークとして行いました。
まず呼吸を吸った状態で息を止めてストライクを受ける。
次に呼吸を吐いた状態で息を止めてストライクを受ける。
最後に通常の呼吸をし続け、ストライクを打ってもらう。もしくは、打つふりをしてもらう。
ストライクを受ける時に息が止まらないか、息を鋭く吐いたりしていないかを確認し、身体が反応して動いてしまったとしても、呼吸を普段のペースでし続ける。
シンプルなワークですが、とても質を上げるのが難しく、大切なワークだと感じました。
どうしても反応し続けてしまう場合には目をつぶって受けると、呼吸にのみ集中できるようになります。

このワークを一緒にやったパートナーも言っていましたが、僕にとっては永遠の課題と言えるくらい難しいワークです。

前後しましたが、大阪の土日のセミナーまで戻ります。

セミナーのタイトルから、まずは適応。
対人ワークに移る前に、まずは今いる環境に自分が快適で居られているかを確認しました。
床に寝て全身を力ませることと、リラックスを繰り返して身体を床に馴染ませる。
その場、周りの環境に馴染んでいくと自分自身が浮き上がらないので、対人でも捉えにくくなります。その上で、対人ではさらに相手の動きにも適応していきます。
1人のパートナーとストライク・ホールド・レッグワーク、そして徐々に対複数に適応していくワークへと繋がっていきます。
動きに適応する際には、「相手の動きの中に入る」と言っていました。

東京の木曜日の特別クラスはマッサージがテーマでした。
対人よりはセルフでのマッサージがメインで、足の甲や、かかと。その他普段マッサージでは使わないような場所も含めたありとあらゆる部位を使い、自分の身体を感じ、ほぐしていきます。
色々な部位を、色々な動かし方をするのはそれ自体がワークにもなり、ヴラッドの身体が自由に動くのはこういうところにも理由があるのだと思いました。
その他にはウィップを使ってのセルフマッサージなどもあり、セルフマッサージがメインではありましたが、対人でのマッサージで1つ面白いワークがありましたのでシェアします。


ワークの形としてはマッサージとは異なり、パートナーに身体が動かないように掴んでもらいます。(ハグの形)
そこからジタバタするのではなく、パートナーの身体を使って、自分自身をマッサージするように動くというワークでした。
掴まれた状態でどう動けば自分の身体をほぐすことができるのかを探っていきます。
そして、色んな掴み方をしてもらう中で、身体の内側で動いていけるようになると自然と相手との関係が変わり、ロックが外れていきます。
メインはマッサージなので、外れる外れないは結果でしかなく、まずは自由に動けるかが大事なのではないかと思います。

そして、今回のヴラッドの日本滞在の集大成として、東京の土日のセミナーへと突入しました。
大阪でやったように相手にも適応しながら、動きに乗ってのセミナータイトル通りのコンバットを対複数やレッグワーク、ナイフも含めて様々なワークで学んでいきました。

その中で肘や膝が自由に動くと相手の動きに乗りやすくなる。というか、肘のワークをしていると自然と相手の動きへ乗らざるをえなくなるというのが1つ発見でした。
肘や膝をあまり効率的に使えていなかったことに気づき、少し動くようになるだけで、思考や胸のつまりも取れていくように思えます。

日曜のセミナーの後にはヴラッドのストライクを受けに行く長蛇の列が。
私は早々に退散してしまいましたが、写真も合わせて、疲れているはずなのにしっかり対応しており、一期一会の大切さを感じました。

以上、サラッとですが、ヴラッドの大阪~東京のセミナーまでの僕なりのサークルアップです。

いつもながら、主催者、スタッフの皆さん、一緒に練習してくださった皆さん、そしてヴラッド、ヴァレリー、もちろんミカエルに感謝しています。
ありがとうございました。

※クオンの感想が書けませんでしたね。

ではまた。

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