見出し画像

曲がり角

マイケル・ジョーダンからの有名なFAX。
I’m back.
ぼくも帰りました。東京。もとい神奈川へ。
都落ちしてからはなかなか都内には戻れません。
あまり戻りたいとも思いませんが。

1年8ヶ月の大阪。もとい兵庫での生活はなんだかんだとあっという間でした。
環境が変われば、変化が起こりやすくなるというのは本当なのか、色々と変化があったような気もしますし、実は何も変わっていないような気もします。

僕の場合はどこにいても、やっていることといえば、映画鑑賞、読書、システマくらいのものです。同じことをやるのだから、どこでやっても一緒だろうと思っていましたが、環境が変わり、触れる情報が変わると、入ってくる質や量、時間、内容といったものが大きく変わるように思います。

狭い日本国内だとしても、文化が変わり、言葉が変われば、考え方も食べ物も変化する。
東と西だから特に強く感じるのかもしれませんが、面白いものだなと思います。
土地・風土から受ける影響というのは、それだけ強いのでしょう。

さて、GWは終わりに近づいてきましたが、こちらは5月初めをもって早くも今年の折返しとなりました。
毎年の目標である映画100本、本100冊についてです。

今年はかなり早いタイミングで折返しとなっていると思います。
映画の鑑賞本数は別として、読書冊数の折返しがこんなにも早く来たのは初めてではないでしょうか。21年は5月末時点で45冊だったので、僕としてはハイペースと言えるでしょう。

特に急いで読書数を増やそうとしたわけではないのですが、早くも今年のワダデミー賞 ブック部門 を総なめする勢いである、今村翔吾作品が面白すぎて止まりませんでした。
2月終わりに読み始めた「イクサガミ 天」を皮切りに「くらまし屋稼業」シリーズ7巻、「羽州ぼろ鳶組」シリーズ13巻、「童の神」「幸村を討て」「八本目の槍」と2ヶ月強で20冊以上読む羽目となりました。

直木賞を取った「塞翁の盾」。この肝心の1作をなぜか後回しにしており、今になってやっとこさ読み進めているところではありますが、その他の作品群。特にシリーズとなっている「くらまし屋稼業」「羽州ぼろ鳶組」の両シリーズはオススメです。

どちらも江戸を舞台にした時代小説。僕も大好きな作家である池波正太郎の血筋を感じる江戸人情物語とでも申しましょうか。
「くらまし屋稼業」は最近コミックでも登場しました。江戸から人をくらます裏稼業、くらまし屋。表舞台から姿をくらます必要があった訳ありな3人が無理難題なくらまし業を達成しながら、自分たちの目的に近づいていく話。
一方、「羽州ぼろ鳶組」はある出来事をきっかけに火事場に立てなくなった火消が、貧乏な火消組の再建を頼まれ、自身の苦悩とともに火事場に立ち向かっていく話。

はじめの1冊だけでいえば、「くらまし屋稼業」を推しますが、どちらのシリーズもそれぞれの人物像を辿るストーリーが熱く、巻数が増えていけばいくほど背景が明らかになるだけに感情移入せずにはいられず、全巻読むまでは毎日のように本屋さんに足を運ぶことになります。

それくらいの中毒性があるので、読み始める方は十分に用法・容量を守りいただければと思います。

今村翔吾作品以外でいうと、本屋大賞を取った「同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬著」は説明するまでもなく面白かったです。

また、映画でいうと
“さがす 片山愼三監督”
“愛なのに 城定秀夫監督×今泉力哉脚本”
“女子高生に殺されたい 城定秀夫監督”
あたりでしょうか。
このあたりは6月の折返し地点で書ければと思っています。

人生100年時代ですので、僕の歳では人生の折返し地点とは言えないかも知れませんが、10年くらい前にできた古傷が急に痛んだりすると歳を感じることもあります。

曲がるべき角で僕ら出会った 長い旅路を共にするため

移動が多いので会えたり会えなかったりなタイミングも多いですが、今後とも色んなところに顔を出して、会える人には会っといた方がいいんだなと、改めて感じる季節がらでした。

時勢含めて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?