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香菜さんの男子禁制酒場

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腕はいいけど口は悪い美人女将の香菜さんが切り盛りする居酒屋。 そこには毎回訳ありのお客さまがやってきて、ジェンダー問題を大議論!
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物書きユニットのcarousel(キャラセル)所属のmacotyの小説が この度、opsol bookの第二回ハナ…

香菜さんの男子禁制酒場(7)「母親になって後悔している」

「また悪い癖が始まったよなあ」  居酒屋『円』のカウンターでタクさんがジョッキに入った生…

香菜さんの男子禁制酒場(6)「性被害告白をポルノとして消費する男たち」

(前回のお話はこちら↓) 居酒屋『円』のある、山間の町にあいつがやってきた。そう、梅雨だ…

香菜さんの男子禁制酒場(5)「その名誉男性、女衒につき」

(前回のお話はこちら↓) 接客業は笑顔が命と言われている。 お客様は神様なのだから大切に…

香菜さんの男子禁制酒場(4)「マンスプレイニングという名の公害」

(前回のお話はこちら↓) 東京から車で片道4時間かかる山間の町。 そこには古民家を改装した…

香菜さんの男子禁制酒場(3)『旦那に殺意を抱く時』

(前回のお話はこちら↓) 山間の町にある古民家を改造した居酒屋「円」は香菜さんと呼ばれる…

香菜さんの男子禁制酒場(2) 「この世で最も嫌いな女、それは美味しんぼの栗田」

「あら、珍しい」  居酒屋「円」の古い木枠の扉を開けて入ってきた客を見て、カウンターに立つ香菜さんは高い声を出した。 「来ちゃったわよ」 企みの笑みを浮かべてカウンター席に座ったのは、ちょっと太めな中年女性だった。 「どうしちゃったのよ?繁美さん?主婦がこんなところで」  カウンターの端っこで飲んでいた常連のタクさんが声をかける。 繁美さんと呼ばれるその珍客はスーパー茜屋のベテランパートで あり、お惣菜コーナーのチーフである。 「あら、やだ、タクさん。あんたいたの?」 「『

香菜さんの男子禁制酒場(1)「41歳の娘」

地方にある山間の町。そこにある古民家を改造したお洒落な居酒屋「円」 キリッとした美人だが…