#FETOW9 サウンドクラッシュがチームに与えた変化
まずは大変お疲れさまでした!
ダブプレートに協力頂いたアーティストさま、ご覧頂いたお客さま、対決してくださった北海道の皆さま、ありがとうございました!そして普段はあまり労いませんが、今回ばかりは東北ハードコアの出演陣・運営にかかわった人たち、終始準備から現場の様子を見ている身としては、心身ともにめちゃくちゃしんどかったと思います。大変お疲れさまでした。
東北チームのアーカイブは下記リンクからご覧いただけます、まだの方はぜひ見てみてください!
ROUND1 HAPPY
https://www.twitch.tv/videos/656401959
ROUND2 COOL
https://www.twitch.tv/videos/656424530
サウンドクラッシュは本場ジャマイカのレゲエ文化です。レゲエは競争好きな国民性、競争によって発展していった音楽とも言われています。今回の催しを通して、まったくその通りだなと。見えないものが見えてきたため、文章としてまとめたいと思います。
仮フライヤーという文字が入っている仮フライヤー
ダブプレート楽曲準備がとにかく大変だった
DJ Shimamuraさんから、北海道と仙台でサウンドクラッシュどうですか?のブッキングから、限られた時間の中(一か月ぐらい?)、案出し、レコーディング、楽曲制作を急ピッチで消化していくのがモーーー大変でした。北海道チームもめちゃくちゃ忙しかったんだろうな…。
DJGENは楽曲制作のスピードが非常~~~に遅いため、今回クラッシュでプレイしたKonomamaにいたっては、ボーカルのYurippeちゃんに完成版のデモを渡しそびれていて、レコーディング現場入りをしてから楽曲を聞かせるというプロデューサーにあるまじき失態を犯してしまい、大変ご迷惑をおかけしました。その状況でもしっかりやってくれたので彼女はプロです。私は見る目がありました。(Konomamaは再RECして完成させる予定です。ご期待ください!)
同時に複数のプロジェクトをこなし、効率よく完成させるためのルートや抑えるべきポイントが身に付きました。Tae-jhinも楽曲を仕上げてDTMのスキルが上がったでしょうし、NOSI君もダブ用のリリックを考え揉まれて能力は上がったでしょう。さぞ辛かったでしょうが、一歩前進しております。
Walkin RollinのRECでダメ出しを食らう前のMC NOSI
配信中に気付いたチームの柔軟性
てじんとノシ以外も、あいかちゃんの映像準備やら、がじがじの連絡回し、ワーペニのユーフォ練習、本番の急遽ミックス担当になったせわしとてじん、遊びに来たのにタイムキーパーをやらされる張本、ゆーくん&ベス兄の配信コメント確認、スガハルの女装などなど、各々奮闘してくれました。
配信の最中、北海道チームのパフォーマンスを見て、予定していたシナリオを直前に変更したことがありました。
大抵は身分が上の人が気付き、下に指示をするのですが、今回は私を介すことを重視せず、各自で改善するアイディアを生み出し、判断して実行できたことは本当に素晴らしいと思いました。東北は面白い、と言われる源流はここにあるな、と思い、帰路の途中、過去の自分の行動を振り返りました。
動画撮影でお世話になっているティーライズスペース様をお借りしました
個々の発想を尊重する
いつのまにか自分が年長という上の立場になったことに気付いたときから、後輩から生まれるアイディアを尊重することを最も大切にしてきました。
新しい発想や反発する意見を出しやすくするよう、後輩からのリスペクトは全部捨てる覚悟で、絶対に偉くならず、できるだけしょうもないミスを見せびらかす(意図せずそうなってることが多い)ことを重視してきました。
学生の頃、地域創生の講義で聴いた「若者・よそ者・バカ者が地域を変えていく」という内容をよく覚えています。行動力があること、内からは見えない魅力に気付けること、普通では考えられない発想力があること、この3点をおさえた人材のことです。
特に、行動力があり、仙台のクラブカルチャーを知らず、マジでバカのDJ GaziGajiとMC NOSI君は凄まじいです。
昔、笑いを堪えきれずニヤニヤしたまま私の近くに寄ってきて、「次の俺らのパーティーで、架空の外タレを呼ぼうと思ってます」と言われたとき、鳥肌が立ちました。
思いがけない破天荒すぎるアイディアを出してきたことに対する嬉しさと、今まで自分が先輩から受け継いできた仙台のクラブシーン・カルチャーを全て破壊するに等しい行為への恐怖に対しての鳥肌です。
今思えば、あそこが運命の分かれ道でした。
「俺の顔に泥を塗るつもりか、考え直せ」と怒鳴り、先輩が必死に努力して作ってきた過去の輝かしく美しいクラブシーンを説明し、説得することもできました。
ただその時は息ができないほど爆笑し、速攻で返事をしてしまいました。
「いいねえ、やりなよ」
結果的に、いま現在は2人以外の下の世代からも抜群に面白いアイディアが生まれ、そのことに関して先輩たちも許してくれる(実際聞いたことはないけどアイオープナーマンの服とか買ってくれてるのできっと大丈夫だと思う、いつもすみません…)環境が生まれました。
出会ったばかりでDJGENから居酒屋に呼び出されるMC NOSIとDJ GaziGaji
お互いを深く知った上で、信頼して任せる
組織の中で立場が上にある人は、自分が理解できないからやめろ、と頭ごなしに否定する前に、自分はお客さんが求めていることを完全に理解できているのか?と自問すべきです。答えは絶対にNOです。年齢も人生経験も違う人を、すべて掌握することは100%できません。
そして、アイディアを出した人が、理解できていないこちら側をいちいち説得する必要性も感じません。わからないことに対しては「よくわかんねーけど、キミが良いと思うならやってみなよ」でOKです。生まれたアイディアに対し、資源である時間やお金、労力を使うことが、信じるということだと思います。
普段から信頼関係を築き、好きな女の子のタイプ、兄弟や小さい頃やった病気・習い事までお互いに知っている親密な仲だからこそできることです。
ほぼ毎週飲みに行きます(いつも急に誘ってすまん)
「勝敗」というシビアな結果がついてくる中、全員で同じ方向を目指す
サウンドクラッシュ内で一番驚いたのが、ジャッジの後、こちらのチームの負けを伝えられ、配信を切断してから、全員が感情剥き出しで本気で悔しがっていたことでした。OUTLOOK JAPANのチャンピオン、国際的に活動している著名なアーティスト、あからさまに格の違う相手で、高校野球vsプロ野球みたいなものです。みんな本気で勝つつもりだったからこそ、大きな感嘆の声が漏れていたのです。
DJ、VJ、MCという、クラブで活動するミュージシャンは集団で活動することが多いのですが、普段のものとはまったく別物でした。
サウンドクラッシュはクラブパーティーメイクとは異なります。パーティーの成功と失敗は、来客数やお酒の売り上げ数などでは計測しづらいものです。良いパーティー、ダメなパーティーという曖昧なものではなく、「勝ち負け」のうちの「負け」が我々の背中に重くのしかかりました。
冒頭で「レゲエは競争によって発展していった音楽」と書きましたが、そのことがよく理解できました。負けた悔しさをバネに、今後楽曲のクオリティ、DJの技術はもちろん、東北特有の持ち味であるエンターテイメント性にもますます磨きがかかることでしょう。
エンターテイメント性の一例
成長した成果をチェックするなら・・・?
まずは2020年7月4日21時30分~(土)に配信を予定している #爆弾ショー で成果を目に焼き付けてください!
ネタバレになりますが、次回の爆弾ショーは開催中止になったはずの「幻の仙台七夕2020」をコンセプトにお送りする予定です。
詳細は続々発表されていくと思います、Twitter #爆弾ショー のタグを見るか、東北ハードコア情報局のアカウントをフォローしてチェックしてみてくださいませ!
今回初めて東北ハードコアを知り、普段はどんなことをやってるんだろう?と思った方は、東北ハードコア情報局のyoutubeチャンネルから、ぜひ過去の動画を見てみてください!DJ配信以外にも、バラエティ番組のような楽しい動画がたくさん揃ってます!
一丸となって精進していきますので、今後とも東北ハードコアをよろしくお願いします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?