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#聴いてみた ピアソラ『ブエノスアイレスの四季』

NHKFM[「音楽の泉」でピアソラ作曲『ブエノスアイレスの四季』を聞き逃し配信で聴いてみた。

曲目

「「ブエノスアイレスの四季」から 夏」
 ピアソラ:作曲 デシャトニコフ:編曲
(バイオリン)マイケル・ドース、
(合奏)オーケストラ・アンサンブル金沢
(5分55秒)<ワーナー WPCS-12034>
 
 「「ブエノスアイレスの四季」から 秋」
 ピアソラ:作曲 デシャトニコフ:編曲
(バイオリン)マイケル・ドース、
(合奏)オーケストラ・アンサンブル金沢
(7分10秒)<ワーナー WPCS-12034>
 
「「ブエノスアイレスの四季」から 冬」
ピアソラ:作曲 デシャトニコフ:編曲
(バイオリン)マイケル・ドース、
(合奏)オーケストラ・アンサンブル金沢
(6分23秒)<ワーナー WPCS-12034>

「「ブエノスアイレスの四季」から 春」
ピアソラ:作曲 デシャトニコフ:編曲
(バイオリン)マイケル・ドース、
(合奏)オーケストラ・アンサンブル金沢
(5分40秒)<ワーナー WPCS-12034>

「92丁目通り」ピアソラ:作曲
(バンドネオン)三浦一馬、(ピアノ)山田武彦、(バイオリン)石田泰尚、(エレキギター)大坪純平、(コントラバス)高橋洋太
(3分31秒)<キングレコード KICC 1471>
キンテートのために作曲
1961年の自作自演のアルバム
 
「プレパレンセ」ピアソラ:作曲
(バンドネオン)三浦一馬、(ピアノ)山田武彦、(バイオリン)石田泰尚、(エレキギター)大坪純平、(コントラバス)黒木岩寿
(4分00秒)<キングレコード KICC 1471>
1951年、初期の名曲
プレパレンセ="用意は良いか"
 
「天使の死」ピアソラ:作曲
(バンドネオン)三浦一馬、(ピアノ)山田武彦、(バイオリン)石田泰尚、(エレキギター)大坪純平、(コントラバス)高橋洋太
(3分34秒)<キングレコード KICC 1471>
フーガの技法
1962の劇音楽、天使のタンゴのため
 
「オブリビオン」ピアソラ:作曲
(チェロ)辻本玲、(ピアノ)須関裕子
(4分34秒)<キングレコード KICC 1483>
ロマンチックな映画音楽
Oblivión=忘却

曲解説(奥田佳道先生解説からの抜粋)

「ブエノスアイレスの四季」はアルゼンチンの作曲家ピアソラ(1921-1992)が1965~70にかけキンテート(五重奏団)→バンドネオン、ヴァイオリン、ピアノ、コントラバス、エレキギター→のために書いた曲。
まず劇音楽として夏、4年後に秋、1969~70のブエノスアイレス公演で冬と春が披露される。
本放送では、ウクライナ出身のロシアの作曲家デシャトニコフによって独奏ヴァイオリンと弦楽合奏用にアレンジされたヴァージョンで放送された。

『ブエノスアイレスの四季』を聴いてみて

私はこの曲を初めてだったので、本放送の独奏ヴァイオリンと弦楽合奏用にアレンジされたヴァージョンでしか聴いたことがないけれど、とにかく『憂い』『けだるさ』『郷愁』『躍動感』…etc.とにかく『濃い』のである。そして、Vivaldiの「四季」からの引用がところどころあるのだが、これがまた良い。北半球と南半球では夏と冬が逆さまになるからヴィヴァルディの冬の一節が夏に取り入れられ夏が冬にとなっている箇所もあるが、単なる引用を通り超えオマージュの域まで達している。
「四季」というと春から始まるイメージだが、演奏順に決まりはないということで、今回作曲された順に夏→秋→冬→春の順で演奏された。春ではフィギュアスケーター高橋大輔選手のエキシビのブエノスアイレスの春、素晴らしかったなぁと思い出した。

「92丁目通り」「プレパレンセ」「天使の死」

この3曲はキンテートの演奏で

「オブリビオン」

この曲はチェロとピアノのアンサンブルで聴いたが、キンテートで聴いても他のアレンジで聴いてもやはり原曲に魅力があるとそれぞれ違う魅力、味わいがあるなと。今回も良い番組、良い会だった。


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