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大河ドラマ「光る君へ」第11話

リアタイで大河ドラマ「光る君へ」を観た。

「まどう心」

寛和の変後

寛和の変はまことに大きな「クーデター」であった。
右大臣家総出で行われた寛和の変が道長に与えた影響は大きかったであろう。
これ以降少しずつ少しずつ道長に変化が訪れる。
出世街道を歩んでいくであろう道長と父 為時が失職し家の掃除や野菜の収穫に精を出すまひろ。
身分が境遇があまりにも違い過ぎる。
互いを想う気持ちは変わらなくても、時と共に人は変わっていく。
特にこれより道長は父 兼家化していくのであろうか。

一条天皇即位式

僅か7才にして天皇に即位した一条天皇。
即位式当日、高御座の中に何と子供の生首が置かれていた。
どうもこの事件は実話らしい。
流れるBGMのパイプオルガンが後戻りが許されない逃れられない宿命のようなものを見事に表出していたように思う。
逃れられない宿命は道長とて同じ。
穢れだと言って誰も高御座の現状復帰に行かない中、道長自ら高御座に入り自分の着物で生首が置かれていた後の血を拭う。
そして『このこと一切他言ならぬ。』と言うのであった。
即位式は滞りなく執り行われた。
しかしそれにしても誰の仕業だったのだろう。

妻になって欲しい

道長とまひろの密会で道長から「妻になって欲しい」まひろに言う。
しかし、それは北の方(正妻)ではなく妾としてだった。
「そんなの耐えられない」とまひろは涙ながらに拒否。
道長としては一生懸命考えた末のことだし当時の「常識」ではこれが精一杯だったけれど、まひろのこの「返答」は後の源氏物語に生かされていくのだろう。
道長は怒り心頭で帰ってしまったけれどどうか『人間万事塞翁が馬』であることを祈りたい気持ちである。

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