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第99回箱根駅伝を観て

第99回箱根駅伝。そして昨日の往路、今日の復路と今年も息も飲むようなレース展開であった。家の中で気が付けば昼食を食べることも忘れていた。

トップの駒澤大学の最終走者は練習を共にしてきた仲間、監督がゴールテープの前で待っていた。これはきっと想像を超えた『周りの景色が一瞬消え、1つのまっすぐな道』しか存在しない道。時折拳を挙げながら仲間達と監督が待つゴールテープを切り胴上げが始まった。この日のために、優勝という大目標を掲げ襷をつなげるまでにどれだけ多くのドラマがあったことか。

しかし優勝の駒澤大学のゴールテープだけが素晴らしいのではない。どの大学にも素晴らしい価値のあるゴールテープであった。沢山の練習と涙と挫折とそして優勝という大きな夢を仲間達と共に襷にかけて駆け抜けた日々。涙を浮かべてゴールテープへ走る走者、そしてゴールテープ前で待つ仲間も又涙である。

55年ぶりに出場の立教大学の最終走者はゴールテープを切った後、後ろを振り返って一礼をしていた。どの選手、大学にも大きなかけがえのない宝物がそこにはあったのだ。

来年は100回めの大きな節目を迎える箱根駅伝。どの選手、大学にもエールを送りたい。夢はどこまでも。



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