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大河ドラマ「光る君へ」第14話

リアタイで大河ドラマ「光る君へ」を観た。

「星落ちてなお」

兼家の最期

年老いた兼家は道隆、道兼、道長を呼び出家すること、そして後は道隆が自分の後を継ぐよう命じる。
承諾する道隆、「この老いぼれが…とっとと死ねー」と怒りをあらわにする道兼、父をそしてこれからの兄達を案じる道長。
出家後のある夜、月の光に照らされてたった1人庭に出る。
明け方、昇りゆく朝日に照らされ遺体となって道長に発見される。
かくも痛ましい最期。

人の数だけ静かなる哀しみが

今回は兼家の死だけではなく、様々な人物の様子も描いている。
道長の北の方、倫子。
道長との間に誕生した一の姫 影子の「父上」にも気のない返事。
高松殿への嫉妬を隠しながら、北の方であっても自分が道長の1番ではないことに薄々気付いている倫子。
道長と初めて結ばれたあの頃の倫子はもういない。
但し、道長の心を占有しているのは高松殿ではなくまひろであることに倫子はいまだ気付いていない。

高松殿は父の仇 兼家の呪詛に励む。
呪詛は実り兼家は帰らぬ人となった。
しかし道長との子を流産してしまう。
道長は兼家の息子だけれど、兼家とは違う。
道長との子を失った哀しみ。

道兼は兼家の死後、喪に服すことなく毎晩酒に溺れ妻子は家を出てしまう。
兼家のいう事は全てやり遂げてきた。なぜこうなってしまったのだ。
道兼の心は暗く凍えそうな寒さの中にあった。
まるでそこは孤独と言う名のブラックホール。

まひろが文字を教えていた農民の娘たね。
物覚えが早くあっという間にかなが書けるようになった。
でもたねが来なくなった。
心配して家を訪ねるとたねの父親が「余計なことは止めてくれ。うちの子は一生畑を耕して死ぬんだ。文字なんかいらねえ。俺らあんたらお偉い方のなぐさみもんじゃねえ。」とまひろに怒りをぶつける。
夜、月を見上げるまひろ。
同じ頃、検非違使の改革案を何度も却下されている道長も月を見上げていた。

人の数だけ静かなる哀しみが宿る。

「生きていると悔やむことばかり」(まひろ)

次回も視聴📺

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