不整脈と心不全の関係性

不整脈と心不全
どちらも心臓の異常なのですが、なんとなくで使っている人も多いのではないでしょうか。

ここではこの二つの違いについて解説します。

言葉の定義を説明すると不整脈は心臓の脈が乱れた状態です。
心臓の脈というのは聴診器を当てた時に聞こえるドックンッという音です。
あの音は心臓の弁が閉まる音なのですが、細かいことはここでは割愛します。
通常はドックンッと聞こえる心臓の脈ですが、これがドククンッ、ドッックンといったような通常とは異なる状態になった状態のことが不整脈です。

一方で心不全というのは心臓の機能が低下した状態をいいます。
心臓は全身に血液を送るポンプの働きをしているのですが、何かしらの異常によってこのポンプ機能が正常に働かなくなった状態が心不全です。
何かしらの異常と書きましたが、これには不整脈も入ります。
(もちろん他にも心臓の機能が下がる原因はたくさんあります。)
この場合では不整脈が起こることで心不全が引き起こされるので、不整脈は心不全の原因にあたります。

一方でこの逆パターン、つまり心不全が起こることで不整脈が起こることもあります。

ややこしいですが、簡単に言うと、心不全は心臓がおかしくなっている状態全てを示していますが、不整脈は心臓の脈がおかしくなっている状態を示しており、不整脈の方が言葉の意味としては狭いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?