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【読書まとめ】3つのステップでスラスラわかる個人型確定拠出年金iDeCoがよくわかる本

はじめに

今回は堀越陽介さんの書かれた「3つのステップでスラスラわかる個人型確定拠出年金iDeCoがよくわかる本」を読みました。
僕は来年から社会人になるので最近よく耳にするiDeCoについて知りたいと思い、この本を手に取ってみました。僕自身iDeCoについての知識はほぼなく、国に納める年金とはまた別に用意する年金ぐらいの知識でした。新NISAが1月から始まり、それについて調べているうちにiDeCoというものがあると知りました。


構成としてはプロローグとしてこれからどのような時代になっていくのか、その対策としてどのようなことをしていけば良いかについて書かれています。次に理解編として第1章、第2章でiDeCoがどのようなものなのか、行動編として第3章、第4章、第5章でiDeCoを実際に運用しようとするときに気を付けておくべきことが書かれています。

それでは、内容の方に触れていきたいと思います。

個人的に面白かったところ

まず、iDeCoのメリットについてです。①掛け金を払うことで所得税・住民税が安くなる、②運用によって出た運用益が非課税になる、③受け取る時に退職金並みの軽い税負担で済む、ということが挙げられていました。

これだけ見ても、iDeCoはとても有益なものに間違いありません。新NISAとの大きな違いは①掛け金を払うことで所得税・住民税が安くなるということだと思います。つまり、貯金をしつつ税金を抑えることができるというのがiDeCoの最大のメリットだと思います。

そもそも所得税・住民税とは何を基準に支払っているのか。ここで大事になってくるのは給与明細の中の課税所得です。所得税や住民税とはこの課税所得によって決まってくるのですが、iDeCoに支払ったお金の分だけ課税所得を引いてくれます。

これが新NISAより優れている点だと思います。

反対に、人によってはデメリットになると感じる部分は、60歳まで取り出すことができないという点です。所得税や住民税が安くなるとはいえ、それは支払った額以上になることはありません。

つまり、iDeCoは未来への投資です。

ただ、この未来への投資としてならiDeCoは最大の制度ともいえます。iDeCoでは、運用商品を選び、それを積み立てていくことで資産を増やします。選択できるものは「投資信託」と「元本確保型商品」の2種類です。ここで何を選ぶかによって資産が増えるかどうかが決まります。

絶対に増えるものというのはありませんが、4%増えるものと考え(「FIRE」を目指す人の中でも「4%ルール」というものがある)、35年続けるとすると年金終価係数は73.652となり、投資金額の2倍以上になることがわかります。若い頃から始めれば始めるだけ複利の力でお金が増えていきます。

おわりに

この本では、他にもiDeCoを開設するときのポイントなど書かれておりとても面白い本でしたので気になった方は購入して読んでみてください。

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