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「ブランクーシ本質を象る」を観てきた

 4月の鑑賞の記録。「ブランクーシ 本質を象る

初めてのアーティゾン美術館は広々としていて、ちょっと雰囲気の硬さを感じた。
平日だったからかな。あまり人がいなくて静かだったから余計に緊張感を持ったのかもしれない。
建物に入ってすぐ目の前のカフェは奥行きがあってかっこよかった。

私がブランクーシをしっかり認識したのは、金沢旅行で行った21世紀美術館「Alex Da Corte Fresh Hell アレックス・ダ・コルテ 新鮮な地獄」の展示。
有名な「接吻」がモチーフになった映像があって、その世界観と色使いと切なさとユーモアさが大好きだった。


「接吻」

アレックス・ダコルテの展示では、この「接吻」の像が離れ離れになり、涙を流し歌を歌い出すという映像が最高だった。

涙を流す。まつげバッサバサ。
歌い出す。オンステージ。


21世紀美術館。金沢旅行中2回行くほど最高に好きだった。

アーティゾン美術館の展示に戻ります。

まず、コンスタンティン・ブランクーシ本人のかっこよさにちょっとびっくり。
シュッとしたおしゃれなおじさま。

渋い。

ロダンのアトリエに助手として入ったのに、割と短期間でそこを出ている。
その後パリへ。随分思い切った決断だったのだろうな。みんなが羨むアトリエだった場所を「えい!」っと飛び出せる(全ては私の想像だけれど)才能溢れたブランクーシが、今よりも自由に羽ばたくことを渇望していた私にはキラキラしたエピソードに感じた。

お目当ての「接吻」。四角いけどまあるいフォルム。ぴとーっと、ぺったりと張り付いている粘着度の高そうな感じが魅力的。

瑞々しい、しっとりとした感じもする。
後ろから見ると、指が長い。というか手が大きい。

「接吻」のような可愛らしい作品が多いのかと思いきや、少し違っていた。
割とクール。そしてシンプル。
でも、その中に「まあるい透明感」があるように感じた。


白目の引力に、しばし立ち止まって見入った。
この空間好きだった。白にゴールドが映える。
まあるくて透明感あるんだよなあ。

物販も色々と可愛らしいものが多くて「接吻」のステッカーやポストカードを購入。ミュージアムショップは大きくないけれど、楽しいものが多く楽しめた。
中でも、購入には至らなかったが、ブランクーシの愛犬のぬいぐるみチャーム的なものが売っていて(ただの白くて可愛いもふもふの犬!)、ちょっと欲しくなった。
本人と愛犬のエピソードの展示は無かったように思うんだけれど、みなさんこれを見て「ああ!あの犬か!」ってなるの?まあ、全然可愛いからいいのだけれど。
というか、私が見落としていた可能性も非常に高い。

同時開催していたコレクション選と特集コーナー展示「清水多嘉示」展も鑑賞。
結構なボリューム。お得感はあるのだけれど、どこまでがどの展示なのかがちょっと分かりづらい印象だった。
白くて広い空間で、建物も立派なのだけれど、うーん。
改めて、これまで鑑賞した好きな展示は空間丸ごと含めて好きだったんだよなあと思った。空間作りってとっても大事なんだな。当たり前のことをこの日、自分の体験としてしっかりと感じた。

そして、この日思ったのが、白と金の組み合わせについて。ゴールドのアクセサリー、それもどこかころんとしたフォルムのものが欲しくなった。それに白のカットソーをシンプルに合わせたい。「ブランクーシコーデ」を楽しみたくなった。
あと「接吻」の展示のような絶妙な白のニュアンス違いコーデもしたいなあ。


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最後に、最近食べたもの。
ジャガイモと玉ねぎととうもろこしの天ぷら。
とうもろこしの天ぷらは大好き。
ジャガイモと合わせるとまたこんなに美味しいの?って驚いた。
さっくさく。

ぼんやりした写真で失礼します。
お通しはししゃも。これも美味しかった!

最初に瓶ビール。その次にワインを飲んでおしまい。
ビールは冬も美味しいけれど、夏の暑い時にぐびっと飲むのもたまりませんね。

梅雨が近づいている。
じめじめは好きではないけれど、雨に濡れた紫陽花はきれいで割と好き。

夕飯はキーマカレー。ブロッコリーとキノコのスープとサラダも作ろうかな。
デザートにグリーンキウイ。あとノンアルビール(アサヒのゼロが美味しくてお気に入りだけど、近所のスーパーでは最近売り切れ!)。

今日も良い日だった。
明日は週1モーニングの日。楽しみ。


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