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15歳だった私と大森靖子

とてつもなく昔に帰りたい時がある。高校生だったり、中学生だったり、小学生だったり。
振り返って見れば辛くて、苦くて、でも何故か綺麗な思い出に見える。
そして今のことも未来の私は綺麗だと思うだろう。

大森靖子。私が何度も救われた人間だ。
ミッドナイト清純異性交友。絶対彼女。イミテーションガール。マジックミラー。高校生の私は、彼女の世界観に釘付けだった。

辛い。苦い。苦しい。
行き場のない苦しみだ。思春期特有の物だろうか。見えない何かに抑圧されて息もできないようなあの感覚、苦しかった。ずっと彼女の曲を聴いて、コメントを見て、共感して。
でも私はあの苦しみを忘れたくないとも思う。

苦しかった時の私も、黒歴史ばかりの私も、全部私だ。否定したくない。私の一部だ。絶対に忘れたくない。

苦しみはいずれ消えるけど、新しい苦しみもやってくる。その代わり、人生は悪いことばかりではない。

私はまだ18だし。子供だ。悩んで当たり前。大人だって悩むんでしょ?

なんかね、不思議に思うんです。この世界の全て。そもそも人が多すぎ。あーあ。

本当はネガティブなのに、ポジティブに振る舞う人の気持ちも少しわかった。ポジティブになりたいんだよ。わかる。

理想の自分になれなくて悩むのもあった。あったあった。そんなこと。
あのさ、なれなくていいんだよ。
繕った自分でいても息苦しいし、それで好かれても嬉しくない。1ミリも。

理想の自分になったとして、じゃあ元々の私はどこに行くの?

前ならいらないなんて答えてた。でも今はいらなくない。私を大切にしたい。私のまま、あるがままの私を大切にしたい。私を否定したくない。消したくない。消さない。私は私のままでいいんだ。どんな私も私なんだ。

今も時々大森靖子ちゃんの曲を聴く。ふとした時に聴きたくなる。心が弱った時に聴きたくなる。みんなずっと心は強くない。昔の私は突然顔を出してくる時がある。

いい人生とか、強さって何?ってずっと考えてた。私は弱いの?って。
でもね、わかった。

泣かないとか、落ち込まないのも強さかもだけど。
涙が止まらなくても諦めなかったり、落ち込んでも前に進む方がもっと強いと思う。

凄いことをした人生がいい人生では無くて、自分が頑張った今までの人生は全部いい人生なんだよ。

弱いとか強いとかどうでもいいよ。私は私が好きだ。

靖子ちゃんの曲を聴いてた自分が嫌いで嫌いで仕方がなかった高校生の私へ。
今も苦しむ時や悩む時もあるし、戻りたくなる時もあるけど、私は私でいれてよかったなって思うよ。自分のこと好きになれたよ。だからね、大丈夫だよ。きっと。

焦らなくていいし、平均とか普通を気にして自分の気持ちを押し込める必要も無い。私が私を大事にしようって思えたから。

だから、これからはきっと大丈夫だって思ってる。時々高校生の私も顔を出すし、どうしようもなく何も知らなかった自分を思い出して悲しくなるけど、これからも頑張れる気がしてる。

これからの私がどうなるかは、未来で答え合わせだね。靖子ちゃんの曲は、ずっと私の救い。永遠に。

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