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47都道府県ちいさな旅㉔富山

2023年の11月は富山駅周辺へ。2日とも雨模様でしたが、晴れ間がのぞく瞬間もありました。

出発前

富山に行こうと思ったのは、テレビで鉄道王国と紹介されていたから。7月の福井が暑すぎて残念だったので、これはもう秋の富山に行くしかない。

富山駅の北側には大きな公園があるようです。雰囲気がよさそうなので、ホテルはその中にある宿泊施設に決定。

富山には新幹線も通っていますが、空港もあります。日本海側の景色が見たかったので、往復とも飛行機にしました。

富山県旅行プラン
【1日目】
富山駅北側(水上ラインなど)
【2日目】
富山駅南側(路面電車乗りつぶし)

2023.11.24-25

1日目

残念ながら富山は雨予報で、気温も私の訪問に合わせて急降下するらしい。ヒートテック持参で出発しました。

羽田から富山までのフライトはちょうど1時間。左側の窓からは、ずっと富士山が見えていました。

もういいよーというくらいずっと見えた。

しかし着陸態勢に入ると外は真っ白に。何にも見られず残念と思っていたら、最後に視界が開けて見えたのは、なんと富山駅周辺の街並みでした。

いったん日本海に抜けてから向きを変えて、富山の街を横目にフィニッシュということらしいです。大きな公園もお城もばっちり見えました。

空港から富山駅まではバスで20分少々です。富山の街は駅の南側ですが、この日は北側の公園へ。

北口を出て少し歩くと見えてきました。富岩(ふがん)運河環水公園といいます。

飛行機の中からも見えた天門橋。

雨が降ったりやんだりの曇り空。晴れていたら、さぞかし綺麗だったことでしょう。

天門橋に上がると、とやまビューポイントがありました。

本来ならこの先に立山連峰が見える。
世界一美しいスタバもある。
お、虹だ。

公園には美術館もあります。この富山県美術館は、新しくて今風のスポット。ジブリ展開催中で、平日でも賑わっていました。

オノマトペの屋上も見どころ。

その後、雨風が強くなりましたが、運河クルーズができる水上ライン(写真の左下)に乗りました。

港町の岩瀬までのんびり1時間。ガイドさんと、帰りの電車のきっぷもついて1700円のコースです。

この運河は上流と下流で水位が違うので、途中でエレベーターのように船を上下させる場所があります。ここを過ぎたところで、ダムカードをもらいました。

初めてのダムカード。

岩瀬で観光するつもりでしたが、まだ雨風が強かったので、すぐに戻ることにしました。明日また電車で来ればいいや。

その後雨はやみましたが、ホテルで休んでいたらまた降り出しました。夕食は公園内のあのスタバにしよう。

外に出ると、異空間が広がっていました。

環水公園ライトアップ。左は天門橋

なぜ世界一美しいスタバなのかというと、ストアデザインアワードという社内コンテストで最優秀賞をとったから。

このときは土砂降りだったので眺めはイマイチでしたが、熱々のキーマカレーサンドがとてもおいしかったです。

2日目

駅の北側は堪能したので、今日は南側を路面電車でまわります。

桜橋というところで降りて川沿いを歩いていると、遊覧船がやって来ました。鮮やかな赤い船です。

松川遊覧船と金色の像。

船頭さんがガイドもしてくれるようです。
「あれは市役所。あの塔にエレベーターで上れるんですよ」

そうそう、ここに来たんです。

展望塔のある富山市役所。

県庁や市役所に展望ロビーがあることは多いですが、ここは本格的な展望施設。

展望塔自体は小さめですが、四方が望めます。天気がよければ立山連峰も……。城趾公園は目の前でした。紅葉がきれいです。

緑色の屋根は美術館、奥のお城は郷土資料館。

富山城趾公園は、富山藩前田家の居城跡。コンパクトで美しい公園です。街中にこんな公園があるのはいいですね。

残念ながら雨が降り出しましたが、電車に乗りましょう。富山大学行きはガラガラでした。終点まで行って、折り返し南富山駅に向かいます。

富山の街を過ぎて数分。「次は終点、南富山駅前」のアナウンスとともに右折すると、そこには昭和の風景がありました。

新型車両との対比がすさまじい。

では岩瀬浜行きのポートラムで街に戻りましょう。西町というところには、すごい建物があります。

隈研吾設計のTOYAMAキラリ。

ガラス美術館と紹介される建物ですが、図書館も入っています。

階で区切られているわけではなく、フロアの片側がオープンな図書館、反対側に美術館の展示室があります。

とにかく斬新な構造で圧倒されます。

みんな写真を撮っていた。

富山はガラスの街なのだそうですが、薬の街としても有名ですよね。近くには老舗の薬屋さんもありました。

店に入ると、ちょうど丸薬作りの実演が始まるところでした。イチオシの反魂丹(はんごんたん)は胃腸薬。

池田屋安兵衛商店。

最後に昨日見られなかった岩瀬まで行くつもりが、ちょっと時間が足りません。電車でも撮っておきましょう。

スタイリッシュなポートラムは全7色。
水戸岡鋭治デザインのレトロ電車。
パトカー風ラッピングのパト電車。

その後は、電車に乗ったり降りたりして街をぶらぶら。電車が曲がり角に差し掛かったときに、一瞬晴れ間がのぞきました。

なんと立山連峰が。

富山空港までのバスは、飛行機の発着と連動した直行と各停があります。直行はVisaタッチが使えますが、各停は現金のみでした。

空港のカフェで、白えびかき揚げバーガーを食べました。おいしかったです。

きときとは「新鮮な」という意味。

後日談

富山市は、コンパクトシティの成功例らしいです。たしかに路面電車が便利だし、街全体が小綺麗に整備されている印象を受けました。

一瞬だけ見えた立山連峰も素晴らしかったです。街から雪山が見えるなんて贅沢ですね。

ちなみに運河クルーズは11月まで、冬の間はお休みです。次は名物のます寿司も食べてみたい。また行くよ、富山県。

【旅の費用】 合計 35,711
往復交通費 22,050
現地交通費 3,190
宿泊費 5,500
食費 3,961
その他
・コインロッカー 400
・富山市郷土資料館 210
・富山市ガラス美術館 常設展 200
・空港マッサージ 200

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