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【SHElikes課題】好きな本をおすすめする「自分の心が凝り固まってきていると思ったら読むおすすめ本」

この記事は、オンラインキャリアスクール「SHElikes」の課題で執筆しました。
課題提出後に添削いただき、一部加筆・修正いたしました。

心にモヤモヤがたまっていませんか?

イライラすることが多い、なんだか毎日つまらないな、この人のこの部分にはうんざり、感情に蓋をしてしまうことがある、こんなにも頑張っているのにありがとうと言ってくれないな。

小さない心の叫びが毎日の積み重なって、心が凝り固まってしまうことはありませんか?

私は今、6歳と4歳の子どもを育児中です。
日々楽しく過ごすのがモットーですが、日々の子育てで時間の制限が常にあったり、自分の計画通りにならないこともよくあったりするので、心の余裕がなくなり、イライラすることがあります。
夫との意見のすれ違いで、イライラ、モヤモヤすることもあります。

心がモヤモヤした時にぜひ読んでもらいたいのが、
青山美智子さんの『ただいま神様当番』という小説です。

この本は、今起きている現実は変わらないのに、自分のネガティブな気持ちやモヤモヤなど、心が凝り固まった心をほぐし、物語の最初と最後で見方が180度変わって前向きになれる1冊です。
登場人物のモヤモヤした心が動き、明るくなる瞬間もみることができます。

私自身、青山さんの本を読むのは2作品目です。
この本を読んだきっかけは、1冊目に他の本を読んで心がスッとあたたかくなり、心地良かったからです。
そして、青山さんの作品をもっと読みたいと思うようになり、本屋さんで何冊かまとめて購入したうちの一冊です。
そしてこの小説も読み終わったあとは心が温かくなり、人生を心地よく生きるヒントをいくつももらいました。

この本の登場人物は5人、それぞれの人物のエピソードが綴られた短編集です。
幸せの順番待ちに疲れたOL、弟にうんざりしている小学生の女の子、リア充と思われたい男子高校生、乱れた日本語に悩まされる外国人教師、部下が気に入らないワンマン社長という何かしらモヤモヤを抱えている5人です。そしてその5人はいつも同じ時間のバス停で顔を合わせているメンバーです。
そこに神様が現れて、神様を楽しませる当番になります。

どうやって前向きな気持ちになっていったのかまで描かれたのお話なので、自分の考えの参考になり、優しさで心があたたまります。
短編集ですが、5人が絡み合っているのもまた面白いです。

この小説のおすすめポイントは、それぞれの登場人物の5人とも、自分の周りにいそうな誰かであったり、自分と重なる部分が多かったりすることです。
そして、そこにある現実は変わらないけれど、自分の心次第で人生が前向きになる、その瞬間をみることができます。

特に自分が前向きになったエピソードを3つ挙げます。

1つめは、幸せの順番待ちに疲れたOLのエピソードです。
『イライラしたときにその相手にあだ名をつけるとおおらかな気持ちになる』というセリフがあったので実践してみました。
たとえば、子どもたちがおもちゃの取り合いで2人で泣いているとき、私自身に余裕がないと、もうそんなことでけんかしないでとイライラしてきてしまいます。
イライラした状態でいると、自分自身も自己嫌悪になってきます。
そんなとき、心の中で2人をプリ子ちゃんと名付けました。このワンアクションがあると、「プリ子ちゃんがやってきたなあ。気持ちに寄り添ってお話を聞いてみよう」と一歩下がった状態で目の前の出来事ををみることができました。
そうすると、日常の一つひとつに驚きや感動を持つことも思い出させてくれました。
家族の泣いているときや笑っているとき、表情や行動を一歩下がった状態で観察していると、一瞬一瞬が大切に思えてきます。
忙しい日常で忘れていた感覚を取り戻した気がしました。

2つめも、OLのエピソードです。
エピソードに出てくる『私を楽しませるのは私』というセリフが大好きで、私の中の名言です。
朝、家を出るまでの25分間で、朝ご飯の片付け、洗濯物を干したい状態で、次女が「本読んで」といってきた場合、1人で遊んでくれないかなあ、もしくは、夫は家事を手伝ってくれないのかなと不満が出てきてしまいます。
しかし、私を楽しませるのは私という言葉を思い出し、次女と洗濯を一緒に干すか、1人でできる、シルバニアファミリーで遊ぶか、本を1冊だけ読むか、どの選択肢が今日の次女の中でしっくりくるかなぁ、どんな言い方が次女が笑顔のまま25分間過ごせるかなぁと切羽詰まった時間との勝負を面白がるようにしてみました。

3つめは、部下が気に入らない社長のお話です。
みなさんは、なんで自分ばっかりと不満に思ったことがありますか?
わたしも、「こんなに家事ばっかりやっているのに、夫はやりたいことをやっていて社会とつながっていていいなあ。誰もありがとうと言ってくれない」というこんな気持ちになり、勝手に落ち込んでいたこともありました。

しかし、この小説を読んで、家族は何も言わないことが多いけれど、子どもたちがふとママが作ってくれたご飯はおいしい、引き出しの中がキレイと言ってくれるときもあるのでちゃんとみてくれていることに気がつきました。

そして自分がしてあげているという気持ちではなく、家族への感謝や思いやりを口に出すようにしました。するといつの間にか、不満は消えていったように思えます。
このように、この小説を読んだ後は自分の日常も前向きにとらえることができると思います。

そして、青山さん自身についても共感できることがありました。

青山さんは元シドニーの日系新聞記者、出版社の雑誌編集者を経て執筆活動をしている方で、数々の賞を獲得しています。

青山さんに親近感を抱いたのは、デビュー直後、小説家としてこれから何を勉強したらいいのか、どうやったら小説がうまくなるのかわからなかったときのエピソードです。

1日に1つ、お話を作って、5行くらいでもいいから毎日書くということを一年やるときめて、1年後の自分に会いたいと思って実行したそうです。

これは、今の自分に似ています。私は、SHElikesに入って、PC1つでどこでも働けるようなスキルを身につけたいと思っています。しかし、当たり前ですが入会しただけでは何も進みません。毎日、忙しくても何か1つ進み続けることで、1年後になりたい自分を叶えることができるのだなと私も鼓舞されました。

「ただいま神様当番』は、このように、自分の心を明るくしたいときに視点を変える助けをしてくれる1冊です。
楽しく優しく生きるヒントがたくさん詰まった一冊なので、心にモヤモヤができたときはぜひ読んでみてください。


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